ジョナサン・ホルトの作品一覧

「ジョナサン・ホルト」の「カルニヴィア」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • カルニヴィア1 禁忌

    カルニヴィア

    小説・文芸

    3.9
    1~3巻1,320~2,200円 (税込)
    ヴェネツィアの教会の石段で、女性の死体が発見された。死体はカトリックの女性には許されない司祭の祭服を着て、腕には奇妙な模様のタトゥーがあった。憲兵隊の大尉カテリ-ナは捜査を開始する。その頃、米軍基地に赴任した少尉のホリーは、旧ユーゴ内戦時の記録の公開を求める女性と面会した。ホリーは記録を調べるが、やがてその女性の死を知る。カテリーナとホリーは協力し、ソーシャル・ネットワーク「カルニヴィア」の創設者ダニエーレとともに、二人の女性の死に潜む陰謀に迫る。

ユーザーレビュー

  • カルニヴィア1 禁忌

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ネットで見かけて。

    ヴェネツィアが舞台というだけで、華やかな印象を受ける。
    強力な建築規制があり、許可を得るには強力なコネが必要だとか、
    憲兵隊はレストランで店主が代金を請求しないとか、
    マフィアのことは誰もしゃべらないとか、
    負の側面もちりばめられているが、その華やかさは失われない。

    それは、世界的な観光地が登場するからなのか、
    バスではなくヴァポレットに乗っているからなのか、
    カソリック教会の強大な力が見え隠れするからなのか。

    それだけではなく、
    ヴァーチャルなヴェネツィアである「カルニヴィア」や、
    オカルトのシンボルかと思われたクロアチアのタトゥー、
    人身売買にユーゴスラヴィアでの虐殺、誘導砲弾による爆撃と
    これでもかというぐらい詰め込まれている。

    それでいて、
    憲兵隊の大尉と米軍の少尉の女性二人と、
    幼少期に誘拐事件に遭ったハッカーの活躍も光を放っている。

    色とりどりに輝くきらめきの流れに溺れそうになりながら、
    最大の証拠は人の中のDNAなのではと、
    気が付いた自分をほめてあげたい。

    要するに、面白かった。

    0
    2023年04月15日
  • カルニヴィア2 誘拐

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    カルニヴィアカルニヴィア禁忌1
    2014年1月19日に記事をアップしてた作品を含めて
    カルニヴィア3部作の2番目作品。2014年9月刊行。
    イタリア駐留米軍基地の建設現場で発見された人骨は
    第二次世界大戦終了間際、
    謎の失踪を遂げたパルチザンのものだった。
    同じころ、米軍少佐の娘が誘拐される事件が起こる。
    別々の事件と思われたが、実は背景が繋がりがあった。
    犯人は米軍基地反対派と思われていた。

    オバマ大統領がなくすと公言しながらも
    事実は決して無くなっていず、
    単に世界に散らばっているだけの収容所。
    米軍が作った残酷尋問方法と同じやり方でいたぶり
    その動画を拡散する。その意味は?

    第二次世界大戦後のイタリアを共産主義が定着することを
    嫌った米軍と時のカトリック教会の利害が一致し、
    パルチザンに協力しながら最後で裏切った史実。
    戦後強大な力を持った企業の成り立ちと米軍の秘密。

    今回のこの作品も、事実を多く盛り込んで、
    古い事件が、今の時代にもつながり、
    気がつかないだけの其処にある絶望を浮かび上がらせている。
    最後まで息もつかせず読ませてしまう筆力はさすが!
    一気に読んでしまった一冊。
    3部作目も楽しみ。

    0
    2016年10月18日
  • カルニヴィア3 密謀

    Posted by ブクログ

    面白かったですね… 壮大な謎… イタリアを舞台にしていますが、この列島に当てはめても良いような… 筋は面白いですが、その分、登場人物の描き方が足りないような… カテリーナとホリー女性主役の掘り下げが足りなかったような気もします、ダニエーレが主役なのかもしれませんね  今回はヴェネティアの闇のようなものが少なかったのも残念ですね 不満点も書きましたが、面白さは抜群です

    0
    2015年10月04日
  • カルニヴィア2 誘拐

    Posted by ブクログ

     『カルニヴィア』三部作の二作目。紛らわしいので、原題どおりの出版を望みたいのだが、何故か邦題では予定でしかない三部作を一作目から歌うから、大作の続きもののように勘違いしそうだ。でも一作一作は独立した長編小説であり、原題では数字も<カルニヴィア>という文字も振っていない。誤解されやすい翻訳はご遠慮願いたいものだが。ましてや、せっかくの見事な作品の出来栄えを見ると余計に老婆心が疼きそうだ。

     とは言え、物語は独立してはいるものの、主人公たち四人の男女関係は微妙に変化しているので、できれば順序よく読んでもらいたい。つまりどんなシリーズ小説だって同断。順序よく独立した物語を紡いでもらったほうが楽しめるのは当たり前の話だ。

     というわけで、二作目のラストで、ヒロインの一人憲兵隊大尉カテリーナが上司ピカーロと不倫の関係にピリオドを打つシーンが印象的であったが、その後の二人の距離感は本書ではさらに意味深なものとなる。捜査にまで影響を及ぼしそうになるのは、人間、男と女、そうした捜査官の属性として欠かせないものとしてストーリーのおかずにはなっても邪魔にはならぬだろう、といったところか。

     一方、俄然進展を見せるのが、いわゆる引きこもりの典型であるダニエーレ・バルボに芽生える外界との交流の兆しである。とりわけ米軍少尉ホリーとの仲に注目である。なるほど物語のサブストーリーとしてはこちらも見逃せない楽しみであろうか。

     さてメインのストーリー及び題材である。一作目はボスニア紛争とNATOの思惑といったところに国際政治の、今や昔懐かしい謀略、諜報戦といった大きなテーマを扱って世界に話題を読んだこのシリーズであるが、二作目の本書では、米軍のアフガニスタン侵攻に題材を取り、世界でも報道された米軍側の捕虜虐待の有名な映像をモチーフに、反米イタリア活動家によるネットでのアジテーション活動を狙った少女誘拐事件を扱っている。

     ネットとはまさにダニエーレの創成した<カルニヴィア>というベネツィアそっくりの仮想都市であり、検閲不能な匿名メッセージを可能とする電子世界である。しかし誘拐は実際に起こり、その狙いは米軍基地反対活動家たちによる、米軍の拉致拷問批判の広報活動のようにも思える。しかし、国際謀略世界はそんな単純なものでは終わらない。裏には裏が。糸を引く者を操るさらに謀略家の気配。

     前作に続いて仕組まれた事件であり仕組まれたシナリオであるその闇の奥に、四人のヒーロー&ヒロインたちは辿り着くことができるのか、といったところがこの大作の読みどころ、解きどころなのである。

     今の時代に、あの時代を振り返る小説として貴重であり、最新現代史を読み解く歴史的事実を食材にした激辛グルメのようなこってり味のプロットである。消化しにくいほどの大量な具材は、紛れもなく北イタリアにかつて投下された爆薬たちの火薬の匂いに満ちており、危険である。驚愕の事実がたっぷり詰め込めれた歴史ミステリーとしても興味深い、大スケールの二作目に舌鼓を打った読者ならば、是非とも三作目の大団円を、共に期待してみようではないか。

    0
    2014年11月06日
  • カルニヴィア1 禁忌

    Posted by ブクログ

    カルニヴィアとは小説の舞台であるヴェネツィアを忠実に再現したミラー・ワールドであり、あらゆる噂と情報が行き交う匿名性を保った3Dソーシャル・ネットワークだ。この仕掛けを行き来することで主人公たちは謎の手がかりを得たり、敵の手から逃れたりする。現実にもこんな空間があったら便利そうだなあ。今のところは、本書をミラー・ワールドとして意識することで現実の歪みや問題、または希望について気づくことでも十分、意義がありました。お話はミステリ、サスペンス、歴史、エロ、グロ、旅情、グルメ、スパイ、政治、軍事、警察他てんこ盛りなので様々な観点から楽しく読めますよ。

    0
    2014年04月16日

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