【感想・ネタバレ】カルニヴィア3 密謀のレビュー

あらすじ

ヴェネツィアの海岸で、喉を掻き切られ、舌を抜かれた男性の無残な遺体が見つかった。秘密結社が裏切り者を罰したのだろうか? イタリア憲兵隊の大尉カテリーナは捜査を始める。一方、世界的なSNS「カルニヴィア」の運営から手を引くことを発表したダニエーレは、激烈な反応に戸惑っていた。そこにアメリカに一時帰国していたイタリア駐留米軍の少尉ホリーが戻ってくる。同じく軍人だった父を陥れた陰謀を暴こうと、強く誓って――。それぞれの闘いを選んだ三人を待つものとは?ベストセラー三部作、最終巻!

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Posted by ブクログ

面白かったですね… 壮大な謎… イタリアを舞台にしていますが、この列島に当てはめても良いような… 筋は面白いですが、その分、登場人物の描き方が足りないような… カテリーナとホリー女性主役の掘り下げが足りなかったような気もします、ダニエーレが主役なのかもしれませんね  今回はヴェネティアの闇のようなものが少なかったのも残念ですね 不満点も書きましたが、面白さは抜群です

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2015年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カルニヴィアの3作目。

また上官とつきあってるの?とカテリーナに突っ込んだのは、
ホリーだけではない。
たぶん、読者全員だと思う。

そして、あまりに幸せそうで、
二人でアムステルダムへ行く約束をしていたので、
悲劇的な結末は予想できた。

ホリーの父が脳卒中に倒れる前に調べていたことは何なのか、
ダニエーレの少年時代の誘拐の黒幕は誰だったのか、
カテリーナが追うフリーメーソンの会員の殺人事件の真相は。

イタリアの近代の歴史をわかっていないせいか、
鉛の時代と言われてもピンとこないし、
共産主義の台頭とか、
赤い旅団という名前は聞いたことがあるけれどんなんだったかな、
という具合で、どうものめり込めなかった。

イタリアにおけるCIAの陰謀と
仮想空間でもあるカルニヴィアの存亡、
テロリストによるヴェネツィア爆破計画と、
いろいろありすぎてちょっと散漫な印象。
ホリーが殺人犯となってしまったのも残念だし。

ウナギを食べることになじみのある日本人でも、
伯爵がウナギの養魚場を経営していること、
捜査に来たカテリーナに生きたウナギをお土産に持たせたこと、
そのウナギをカテリーナが恋人のために料理したのは驚きだった。

1冊目を読んだ時の高揚感から言って
もっと面白い作品になったはずなのに、
というのが素直な感想だ。

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2023年05月14日

Posted by ブクログ

己の罪を認めず、悔い改めない人間がカトリックを名乗るなんて…アメリカ至上主義者につける薬はない。米軍に駐留されている国々が手を取り合って、米軍追い出しにかかったら…なんて夢想してしまった。イタリア政治の腐敗なんて可愛いものだ。どうせ水没するんだから、ヴェネツィアが燃えても大したことないって、こんなひどいテロリストの台詞聞いたことない。結局ギルロイはホリーに命乞いしてるんだよね。ダニエーレは結局カルニヴィアを手放すのをやめたのかな?

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2016年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コンピュータの中の都市カルニヴィア
この3部作の最終章には
これまでの全ての謎の因果関係が露わになる。

これまでと同様、実際にあった数々の事件や政治的陰謀を
織り交ぜて、古都ヴェネツィアを中心に
二人の女性イタリア憲兵とイタリア駐軍米軍少尉が
天才的ソーシャルネットワークの開設者とともに
謎を解き多くの市民を救う。

今回も、実際にあった事件が盛り込まれ、
赤い旅団、フリーメーソン、CIA、極右集団
バチカン、それぞれが絡み合う展開。

極右にも極左にも資金を流用させていたのは?
その狙いは?
現代の大きな弱点、サイバーテロは
どんな方法で?

グイグイ引き込む展開は素晴らしくスリリングで
圧倒的!

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2016年10月26日

Posted by ブクログ

シリーズ中では1番面白かった。
最初から読まないとわからないけど。
最後とかはスピード2を彷彿としたスリル満点。
つまらない007スペクターより、どんなにましか。

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2015年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これまでで一番分かりやすくて面白いです。
ただどうしても、最後の運びにちょっと不満なので。
キャラクター小説のようで一歩届かない海外の作品に、もやもやしてしまうようです。

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2016年04月11日

Posted by ブクログ

三部作の完結編。カテリーナ、ダニエーレ、ホリーがそれぞれ自身の過去と対峙し、大きな決断を下すというテーマは完結編にふさわしい。

三者三様のスタートから始まり、後半でひとつの線に繋がるまで、別々の視点でストーリーは進む。歴史的背景とノンフィクション的な内容というのは前二作と同様だが、今回が一番ややこしかったかも。秘密結社という謎めいた組織を糸口にして陰謀の深部に迫っていくのだが、二重三重のからくりがしっかり描いてあるので、それが逆混乱する要因になってしまった。謎解きよりも背景部分での色合いが濃いので、歴史の闇で胃もたれした感が強い。作者ってイギリス人でしたよね? アメリカに対してよく思ってないのかと感じさせる部分が多かった。

さてさて主役の三人ですが、彼らの結末には色々と考えさせられた。イタリアが舞台なので、カテリーナが目立ちがちだが、ダニエーレとホリーの物語だったのかなー。最終巻にしてふたりの過去に強引に話を持って行ったようにも思えなくはないけど、まあ、こういう決着でしかしょうがないのかも。でも三作通していいシリーズだと思います。

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2015年11月17日

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