【感想・ネタバレ】マクマスターズ殺人者養成学校のレビュー

あらすじ

上司を殺したいほど憎むクリフは、謎の人物から多額の支援を受けて殺人技術を教えるマクマスターズ校に入学した。学校の場所は厳重に隠されており、生徒たちでさえもそのありかは知らない。さらに、マクマスターズ校に入学した生徒が外界に戻る方法は二つしか存在しない。無事に卒業するか死体となって運び出されるかだ

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Posted by ブクログ

殺人の技術を教える学校の学院長が自ら執筆したキャンパス紹介本、という体裁の本。
作中、例として3人のキャンパスライフと卒業後の様子(標的の暗殺とその後)が紹介されている。
卒業後の様子のパートは、殺人の準備計画段階やアリバイ工作のために巻き込まれてしまう一過性の一般人がたくさん登場するが、そういう端役の名前は覚えずストーリーを追うと読みやすい。
ユーモア満載のミステリというほどではないが、書名やあらすじから受ける印象とは違い、シリアスな話ではない。
結末もハッピーエンド気味だが、ラストのオチも効いていて、かなり面白く読めた。

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2024年11月05日

Posted by ブクログ

すごく面白かった!学院生活は華やかかつ不穏でハラハラワクワクしたし、3名の生徒の卒業論文、その評価まで読んでいて楽しかった。

クリフの卒業論文は肝が据わっていて最高。クリフとフィードラーの心理戦、「最後の賭け」が素晴らしい。ドリアも手際が良い。そしてジェマ!

削除対象の人間性にまつわる描写も好き。小ネタが多く歴史的ゴシップとか著名人に詳しいともっと楽しめただろうと思うが、ノリと雰囲気で面白い。結構ボリュームがあって読むのに10日かかったけど、エンタメパワーと終盤のたたみ方が好みでテンション上がった。前半のアカデミックな部分と後半の卒論実行部分、どちらもとても良かった。

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2024年08月26日

Posted by ブクログ

まず、本のサイズが縦長のシステム手帳とほぼ同じで、幅107ミリ縦183ミリの変わった製本
厚さが20ミリちょっと有り、読むとき常に持っている必要がある
なので通学、通勤時の電車内での読書には良いかも ただ題名が殺人者養成学校なので微妙かな?

イギリスっぽい表現で結構緻密で、翻訳は大変そうだなと感じ

殺人者養成と言うクールなてテーマで面白かった
重い内容では有りません。

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2024年12月23日

Posted by ブクログ

殺人技術を教える養成学校、学生たちはターゲットを殺害できるのか… #マクマスターズ殺人者養成学校

■あらすじ
航空機企業に勤める青年クリフは、不正を働く上司に解雇にされてしまった。同僚たちもその上司によって不幸な目に遭っており、許せないクリフは上司の殺害を企てる。しかし殺害は失敗に終わってしまい、さらに彼は逮捕されてしまったのだ。

警察に連行される思いきや、彼は殺人者の養成学校に入学することに… そこでは殺人の哲学、技術、アリバイ確保の方法など、様々な専門教育が行われているのであった。

■きっと読みたくなるレビュー
殺人者を養成する学校が舞台という、現実ではありえない設定に興味津々で手に取ってみました。

いわゆる殺し屋に育て上げるのではなく、一個人が特定のターゲットを確実に殺害することだけを目的とした学校なんです。なので入学している生徒たちは、冷酷だったり運動神経抜群というわけではない。ただ、ある人物を殺したいという強い気持ちを持っているだけなんですよね。

では一体どんな学校なのかというと、そこはまるで大学のカリキュラムのように時間割が組み立てられ、日頃の生活も学生寮が併設されいるという学びに適した環境。殺人の意義を問う哲学的なところから、毒殺、誘惑など様々な知識と学んでいくんです。

この世にも恐ろしい学校の世界観が、なんかすげーーのよ。専門的でアカデミックだし、いかにもありそうという… むしろ正しい学問のような気がしてくるんですよね。そんのアホな。

そして入学当初は素人同然で懐疑的だったクリフが、徐々に殺しのプロに変化していくんですが、さてその後どうなるか… 実は物語の後半がメインの読みどころだったりします。

さらに同級生だった生徒たちの活動も力強く描かれます。殺害という自らの行動に対する心の機微もいいんですよね。彼女たちもどういう結末を迎えるのか、興味をそそられましたね。

ドエンタメなお話と思いきや、想像以上にセンシティブ。殺しという行動に対して正直であり、そして綿密に心に刻まれる物語でした。

■ぜっさん推しポイント
殺人者養成学校という設定は面白いんですが、結局のところは復讐劇じゃねぇの? と思いながら読んでいました。しかしそうではありません、ターゲット殺害の目的達成するところに本書のゴールはないのです。ココが深いんです。

こんな殺人者を育てるという鬼畜なストーリーなのに、読み終わると明るい希望を感じてしまうという不思議さ… どんなことでも人生経験や人との関わり合いって大切だし、乗り越えていった先には人それぞれの未来があるんですよね。

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2024年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

学院を卒業し、いざ殺害実行となってからが参った。手順が細かくて細かくてついて理解が追いつかなかった。作品自体は明るくて楽しくていいんですがね。

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2024年11月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3.5くらい。面白かったが、やっぱちょっとだるい。

そもそも、この作品がいつの時代の設定なのかわかってなかった。最後の解説で1950年代だと知った。なんとなくその頃かなと思ってたけど。
最初のほうに、第二次世界大戦が終わってほどなく、とあった。

最後まで読むと、この学院長死んだな、と思った。戻ってきたら続きを書くよ、で続きが無いし。

この学校自体の経営は危うそうだけど、資金調達として保険金殺人もやってそうだなと思った。

全体的な話の運びとしては、やっぱ学校を出てからみんなどうやって殺すのかわからないまま読む楽しさがあり、引き込まれる。
学校内の話はもう少し緊張感があれば良かったのかな。

ハッピーエンドで良かったと思う。

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2024年09月04日

Posted by ブクログ

登場人物たちが失敗するか成功するかどきどきしながら読めた クリフの自己評価と周りの評価がずれてる感じがして最後までうまくイメージが結べなかった 全体的に注釈がたくさんついている絵コンテを読んでいる感じで没入できない

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2024年08月05日

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