奥村章子のレビュー一覧

  • カルニヴィア3 密謀

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    三部作の完結編。カテリーナ、ダニエーレ、ホリーがそれぞれ自身の過去と対峙し、大きな決断を下すというテーマは完結編にふさわしい。

    三者三様のスタートから始まり、後半でひとつの線に繋がるまで、別々の視点でストーリーは進む。歴史的背景とノンフィクション的な内容というのは前二作と同様だが、今回が一番ややこしかったかも。秘密結社という謎めいた組織を糸口にして陰謀の深部に迫っていくのだが、二重三重のからくりがしっかり描いてあるので、それが逆混乱する要因になってしまった。謎解きよりも背景部分での色合いが濃いので、歴史の闇で胃もたれした感が強い。作者ってイギリス人でしたよね? アメリカに対してよく思ってないのかと感じさせる部分が多かった。

    さてさて主役の三人ですが、彼らの結末には色々と考えさせられた。イタリアが舞台なので、カテリーナが目立ちがちだが、ダニエーレとホリーの物語だったのかなー。最終巻にしてふたりの過去に強引に話を持って行ったようにも思えなくはないけど、まあ、こういう決着でしかしょうがないのかも。でも三作通していいシリーズだと思います。

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    2015年11月17日
  • カルニヴィア2 誘拐

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    二巻目。
    あとがきにもあったけれどもこの作者はCIAとアメリカ軍に何か思う所があるのだろうか?確かに今の中東対策にもNATOの空爆もどうなの?と思ったけれども。というか自分があまりこだわらなさすぎるのか。

    という訳でやっぱりカタリーナと大尉は良いコンビだ。不倫しなければよかったねえ。そしてホリーは今回大変な目に。彼女は軍隊に居続けるんだろうか… 難しいだろうなあ…。今回は誘拐という事で中々にツライ話でした。続きも…気になるからそのうち読もうかな。

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    2015年09月11日
  • 米中対決―見えない戦争―

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    経済戦争っぽい始まりだけれど、もっと広範な情報戦争の話。
    予想より単純でわかりやすい話でした。
    登場人物もそれぞれに好感が持てて良かったです。
    ただ、なんていうのかな、一部のプロットに見覚えがあるというか、アメリカのシリーズものの小説の 1 巻に良くあるパターンで。
    これって、小説教室かなんかで教わるパターンなんだろうか?
    「またこれ?」って感じがちょっとするかも。

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    2015年07月04日
  • 米中対決―見えない戦争―

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    米中対決、しかも、見えない戦争だなんて、
    まさにUP TO DATEな話。

    ありそうな話で、ガクガクブルブルです。
    ただ、ギャレットの階級とかが、ちょっとあり得ん。
    著者は、ハリウッドで脚本を書いていたらしいので、
    そう言う味方をすると、まぁ、ハリウッド映画的な
    感じがしますね。

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    2014年06月30日
  • カルニヴィア1 禁忌

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    んーー。私の好みではなかったというだけ。ただイタリアの警察の仕組み、アメリカ軍との関わり、辺りはとても興味深く読んだ。ミステリというものは、社会や風俗を切り取ってこそ、と思う。良作ではあるとは思うが、私には合わない。

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    2014年06月23日
  • カルニヴィア1 禁忌

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    ベネツィアを舞台にした華麗なミステリー。重厚なテーマで、独創的なキャラクターは登場するし、サスペンスたっぷりの展開だし、言うことなし!のはずなんだけど…。

    私はやっぱりミステリーは「娯楽」として読みたい。「ああ面白かった!」と言って本を閉じたいのだ。本書では、内戦下での女性への組織的で大規模な性的暴行が物語の中心となっていて、読んでいて辛い。

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    2014年01月11日
  • カルニヴィア1 禁忌

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    ハヤカワ・ミステリ創刊 60 周年記念作品ということで、
    大いに期待して読み始めた。
    実際、途中まではいい感じだったのだが、
    ラブロマンスな展開を挟んでこられたあたりから、
    ハリウッド映画みたいだなあと感じだし、
    全体的に人物の描写が浅く薄っぺらな印象持った。
    ドラゴンクエストで村人を片っ端からクリックすると、
    皆なんでもしゃべってくれるみたいに、
    捜査の過程で皆さん聞かれると簡単にしゃべりすぎ。
    ストーリー展開にハリウッド映画的安心感はあるのだろうが、
    続きのプロットは気になるが、3 部作の次を読むかどうかは微妙な感じ。
    それと巻末解説(?)で、ネタバレ詳細あらすじ必要なのでしょうか?
    読後に読んでも、「いや、今読んだところだから知ってます。」だし、
    読前に読んだら興ざめだし。
    どうして小学生の読書感想文みたいな文章を偉い先生方は書くのかなあ。

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    2013年11月23日
  • カルニヴィア1 禁忌

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    舞台設定、登場人物の配置、いずれも良好。夢中になって読んだ。カルニヴィアがヴェネツィアを舞台にしたSNSでなかったらもっとつまらない作品に堕していたのでは。
    個人的には、色恋要素は不要だったかも。ただ、全体的にそれが人間を描く一つの通奏低音として要素化されているのは事実。
    続編に期待!!

    追記
    本作を機に、海外ミステリにはまり、かなり色々読んでみたが、振り返ると本作の平板さが目立つ。夢中にさせる本であったことは事実だが、薄っぺらく、やはり色恋沙汰はもっと別の書き方があったように思う。
    売れる本であることは事実だろうが、深みがないのもまた事実。
    そういう意味でも次作に期待したい。

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    2014年04月15日
  • 死への旅

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    東西の冷戦でふたつに引き裂かれているヨーロッパ。その西側陣営で科学者たちが次々に失踪していた。いままた、めざましい成果をおさめた科学者ベタートンが行方不明となる。東側の陰謀なのか?英国情報部はベタートンの妻に瓜ふたつの女性スパイとして適地に放つが…会心の冒険スパイ小説

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    2009年10月07日