奥村章子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
三部作の完結編。カテリーナ、ダニエーレ、ホリーがそれぞれ自身の過去と対峙し、大きな決断を下すというテーマは完結編にふさわしい。
三者三様のスタートから始まり、後半でひとつの線に繋がるまで、別々の視点でストーリーは進む。歴史的背景とノンフィクション的な内容というのは前二作と同様だが、今回が一番ややこしかったかも。秘密結社という謎めいた組織を糸口にして陰謀の深部に迫っていくのだが、二重三重のからくりがしっかり描いてあるので、それが逆混乱する要因になってしまった。謎解きよりも背景部分での色合いが濃いので、歴史の闇で胃もたれした感が強い。作者ってイギリス人でしたよね? アメリカに対してよく思ってないのかと感じさせる部分が多かった。
さてさて主役の三人ですが、彼らの結末には色々と考えさせられた。イタリアが舞台なので、カテリーナが目立ちがちだが、ダニエーレとホリーの物語だったのかなー。最終巻にしてふたりの過去に強引に話を持って行ったようにも思えなくはないけど、まあ、こういう決着でしかしょうがないのかも。でも三作通していいシリーズだと思います。 -
Posted by ブクログ
ハヤカワ・ミステリ創刊 60 周年記念作品ということで、
大いに期待して読み始めた。
実際、途中まではいい感じだったのだが、
ラブロマンスな展開を挟んでこられたあたりから、
ハリウッド映画みたいだなあと感じだし、
全体的に人物の描写が浅く薄っぺらな印象持った。
ドラゴンクエストで村人を片っ端からクリックすると、
皆なんでもしゃべってくれるみたいに、
捜査の過程で皆さん聞かれると簡単にしゃべりすぎ。
ストーリー展開にハリウッド映画的安心感はあるのだろうが、
続きのプロットは気になるが、3 部作の次を読むかどうかは微妙な感じ。
それと巻末解説(?)で、ネタバレ詳細あらすじ必要なのでしょうか?
読後に読んでも、「いや、今読んだところだから知ってます。」だし、
読前に読んだら興ざめだし。
どうして小学生の読書感想文みたいな文章を偉い先生方は書くのかなあ。 -
Posted by ブクログ
舞台設定、登場人物の配置、いずれも良好。夢中になって読んだ。カルニヴィアがヴェネツィアを舞台にしたSNSでなかったらもっとつまらない作品に堕していたのでは。
個人的には、色恋要素は不要だったかも。ただ、全体的にそれが人間を描く一つの通奏低音として要素化されているのは事実。
続編に期待!!
追記
本作を機に、海外ミステリにはまり、かなり色々読んでみたが、振り返ると本作の平板さが目立つ。夢中にさせる本であったことは事実だが、薄っぺらく、やはり色恋沙汰はもっと別の書き方があったように思う。
売れる本であることは事実だろうが、深みがないのもまた事実。
そういう意味でも次作に期待したい。