田中小実昌のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
作家や著名人の犬エッセイショートショート。
著名な作家を中心に、漫画家、イラストレーター、映画監督など、著名人が犬について書いたエッセイ集です。犬との出会い、犬との思い出、別れなど、テーマ別にまとまっていて読みやすかったです。が、それぞれが短いということもあってなかなか頭に残りませんでした。印象的なエピソードは、椎名誠のお母さんのトラウマ級の非道で、そんなことされたら僕も一生恨むだろうなあ、と思いました。あとは彫刻家の舟越保武さんの章や、寺山修司の話もよかったです。いせひでこさんのイラストエッセイはほんわかしました。うんうんそうだよね、犬ってそういうヤツだよね。
しかし全体的には昭和が中心の話なので、犬への扱いや価値観が今と相当ギャップがあって、特に川端康成などは今の犬好きからすれば犬を飼う資格がない人間から上から目線で愛犬家心得を説教されているようで、大変イラっとしながら読みました。嫁と同じで飼う犬にも処女性を尊ぶべきとか、令和だったら刺されるぞエロジジイ。これも時代ですねえ。そういう意味では全体的に時代ギャップにもやもやしながら読まなければいけない本でもあります。
ともあれ、犬好きとしては手に取らずにはいられない一冊で、続編(作家と犬2)も出ています(読まないけど)。