田中光二のレビュー一覧
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購入済み
「架空戦記」の金字塔。
2023.7読了(再々読)。
'90年代頃から「架空戦記」ブームは始まりました。
それまで『戦国自衛隊』ぐらいしか無かったので、世間的にもあまり定義付けし兼ねる感じで、作家さんも、皆さん「恐る恐る…」と言った感じで書かれ始めたのを、記憶しています。
個人的には「大逆転!」シリーズ檜山良昭先生や、「八八艦隊物語」の横山信義先生等が好みでしたが、それらがヒットし始めた頃には正にブーム到来と云った趣で、正に「雨後の筍の如く…」、粗製濫造も甚だしい「架空戦記」が嫌に成るほど出版され、本作の著者である田中光二先生が前書き、後書きでも仰有っている通り「何でもアリの超兵器が大暴れして、何処の国 -
Posted by ブクログ
小説おまとめセットを買った時に含まれてた作品。
表紙から漂う昭和感。
あ、1994年発刊だから昭和ではないな。
内容もしっかり古いし、大蔵省やら厚生省やら、埋立地やら、ちょいエロとか、コカインとかスピードボールとか…。
ストーリーどうこうよりも、時代を感じるほうに浸ってしまった。
すげぇなと思ったのが、
公務員が酒飲んだ後、『これくらいなら車で帰ってもいいだろう』となって平然と運転する感じ。
時代だなぁ…。
今の時代に読んだからこそ、古臭さが面白い。
古さゆえの新鮮さがよかった。
有意義な読書タイムをありがとうございました
この読後感を噛み締めつつ
ナウい、という言葉も登場してた。
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ネタバレ 購入済み
まあ普通のドラマですよ
何とか暇潰しに読み終えた。タレントと直に接触するのは、独者の夢でもあるが、なんか昼ドラのような恋愛ものの感じ。薬師丸ひろ子主演の探偵物語てきなドラマだ。
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試し読み
購入済み毎度のこと
架空戦記だから何でもありなのはいーんだ。
むしろそれが楽しみで読んでるんだし、作者が毎度お馴染みの未来人による介入で有利になるのも悪くはない。
架空戦記と言っても、IFではなく、転生から神様とかにチートして貰って無双するラノベに近いのも、好みは分かれるだろうけど、個人的には問題もない。
けど、尻切れトンボの中途半端で終わる癖はなんとかして欲しい。
スッキリ終わってくれればなぁ。 -
Posted by ブクログ
ふとしたことから手に取り、とても懐かしい思いであっという間に読んでしまった。
スペースオペラとヒロイックファンタジーの合わせ技だけど、かなりヒロイックファンタジーに寄っている。単に主人公たちが活躍する舞台を変えるために、スペースオペラの趣向を取っているだけの様な印象がある。「スターウォーズ」もそういった感じがあるけど、それよりもうんと徹底して、「アナログ的」である。
主人公たちのチームが魅力的である。戦士アッシュと、300歳を超える詩人である老人、精神的な能力を持つ絶世の美女。割合わかりやすい組み合わせである。が、読んでいるうちにこの組み合わせがとても魅力的に見えてくるのは、それぞれ -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
寛文9年、アイヌと和人が交易を始めたばかりの時代。魔の山に眠る金山を求めて
幕府隠密千早武四郎一行は蝦夷地北海道へ踏み込む。舞台設定や主人公は時代小説
のものでもこれは冒険小説、それも今時珍しいオーソドックスな秘境冒険活劇
である。田中光二は過去に秘境冒険小説を幾度も書いてきた作家でお膳立ては
しっかりと揃っている。なのに作品の分量が少なく文章が軽いから冒険小説の
重厚さ、醍醐味がなくてさびしい。仕掛けが膨らんでいかずコンパクトなまとまりを
見せただけで終わってしまう。文庫書下しで本格的な冒険小説を期待するのはやはり
無理だったか。題材は良いと思うんだけどなあ。活きの良い魚が回転 -
Posted by ブクログ
戦国時代を背景に故郷を襲われ父を殺された少年・霧丸の成長と復讐を描く。
冒険小説の面白さを教えてもらった作家が田中光二で
初期の「失われたものの伝説」「大いなる逃亡」は今でも好きな作品だし
現在は溢れかえっている「剣と魔法」のファンタジー小説も
早くから書いていてその楽しさを知った。
最近は架空戦記作家になってしまい読んでなかったけれど
これは初の時代小説なので手に取ってみた。
宮本武蔵や真田十勇士が物語に絡んできたり、霧丸がある種の超能力を持ち
異常な切味を持つ刀が地球上にない金属で出来ている、など
SF的設定や剣豪小説の趣向まで盛込んでいるものの、やはり文庫1冊では中途半