【感想・ネタバレ】北の黄金のレビュー

あらすじ

時は寛文。松前藩福山城下は小さいながら賑わいをみせていた。だがその陰では、魔の山に眠る金山を巡り、幕府の隠密が暗躍していた。一方、藩政に不満を抱くアイヌの長・シャクシャインも不穏な動きを見せる。重なる危機に松前藩の秘策は──

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Posted by ブクログ

江戸時代初期の蝦夷を舞台にした黄金伝説
火山の噴火により露出した金塊が埋没してお終い
中身は盛りだくさんではあるが、平易で読みやすいだけ

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2011年06月08日

Posted by ブクログ

寛文9年、アイヌと和人が交易を始めたばかりの時代。魔の山に眠る金山を求めて

幕府隠密千早武四郎一行は蝦夷地北海道へ踏み込む。舞台設定や主人公は時代小説

のものでもこれは冒険小説、それも今時珍しいオーソドックスな秘境冒険活劇

である。田中光二は過去に秘境冒険小説を幾度も書いてきた作家でお膳立ては

しっかりと揃っている。なのに作品の分量が少なく文章が軽いから冒険小説の

重厚さ、醍醐味がなくてさびしい。仕掛けが膨らんでいかずコンパクトなまとまりを

見せただけで終わってしまう。文庫書下しで本格的な冒険小説を期待するのはやはり

無理だったか。題材は良いと思うんだけどなあ。活きの良い魚が回転寿司に変わって

いくのを見たような気分だ。

0
2009年10月04日

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