連合艦隊 大挽歌~新・太平洋戦記11~

連合艦隊 大挽歌~新・太平洋戦記11~

小説・文芸
660円 (税込)

3pt

4.0

武蔵、瑞鶴は、容赦ない敵の砲弾、魚雷を受け、すでにその姿を海中に消していた。そしてついに、連合艦隊の象徴と謳われた大和が、フィリピン海溝にゆっくりと沈んでいった。ここに、77年の歴史を誇る連合艦隊が消滅した。祖国のため、勇敢に散っていった英霊たちへの聖なる挽歌は、半世紀余ののちのわたしたち日本人の耳に、今も聞こえてくるはずだ。

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    購入済み

    「架空戦記」の金字塔。

    2023.7読了(再々読)。

    '90年代頃から「架空戦記」ブームは始まりました。
    それまで『戦国自衛隊』ぐらいしか無かったので、世間的にもあまり定義付けし兼ねる感じで、作家さんも、皆さん「恐る恐る…」と言った感じで書かれ始めたのを、記憶しています。

    個人的には「大逆転!」シリーズ檜山良昭先生や、「八八艦隊物語」の横山信義先生等が好みでしたが、それらがヒットし始めた頃には正にブーム到来と云った趣で、正に「雨後の筍の如く…」、粗製濫造も甚だしい「架空戦記」が嫌に成るほど出版され、本作の著者である田中光二先生が前書き、後書きでも仰有っている通り「何でもアリの超兵器が大暴れして、何処の国でも薙ぎ倒す」様な稚拙で醜悪な「戦記物」が流行った事も有りました…。

    その点、本作の田中先生は「極力、歴史を変えずに、ちょっとした部分のターニングポイントを変えるだけで、こんなに結果は変わってくる」と云う事を、圧倒的な迫力と巧みな歴史改変で、読者の心を掴んで離さなくしてくれました。

    土台が違うんだから、逆立ちしたって勝てっこない「あの戦争」を、ここまでギリギリな熱い闘いにしていただいて、本当に読んでいて涙が出そうでした。

    最近は「架空戦記」も、完全に虚構の世界の物語へと変貌しつつ有りますが、こうした「本当の歴史(事実)」に根差した作品は、もう読めなくなって行くんでしょうかねぇ……。

    最後に、個人的な気持ちとしては、大和と武蔵に正確無比な主砲着弾のシーンを書いてあげて欲しかったです。

    #アツい #泣ける #切ない

    0
    2023年07月04日

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