金田一秀穂のレビュー一覧

  • ことばのことばっかし 「先生」と「教師」はどう違うのか?

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    ネタバレ

    この本で初めて知ったのですが、魚には痛覚があって、痛みを感じるらしい。となると、活け造りってのは結構ドSな食べ方なんやな。美味しいけど(笑)

    それはさておき、この本は雑誌に連載されていた言葉に関するエッセイをまとめたもので、思わず「そうなんだ」と感心する事柄がちりばめられていました。

    一つ挙げると、地球上に様々な言語が存在することについて。僕も学生の頃は「言語が一つしかなければ語学の勉強なんかしなくていいのになぁ」って思っていましたが、もし単一言語しかなければ今のように人類が発展することはなかったそうです。

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    2016年11月15日
  • 「汚い」日本語講座

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    ネタバレ

    【内容】
    「汚い」とはいったい何か。見た目か匂いか、触った具合か、それとも文化か慣習か――。「鼻くそ」からはじまって、金田一先生の授業は言語学から文化人類学、精神病理学に構造人類学等を経て、人類の起源そのものへとさかのぼっていく。自由自在にさまよい、動いていく思考の軌跡が、ひとつの日本語がたどって来た壮大なドラマを解き明かす。学識とユーモアにあふれた、世界一汚い、そして面白い言語学講座。

    【メモ】
    ◆辞書に、そんな立派なことが書かれているはずがない。人生とは、愛とは、認識とは。そんなことの答えを辞書に求めてはいけない。人類発祥の時から悩んできた問題についての解答が、国語辞典上に数行で書かれて

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    2016年11月15日
  • 15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法

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    言葉に関するあれやこれやのお話はぜひ15歳で知っておいてほしいものだけど、著者の生き方までマネされたら困るよなあという印象。著者が自称不遇な少年時代を過ごしながらも今ここまでの大家になれたのは、著者の生まれが良かったからってのが最も大きい要素だと思うので。

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    2016年04月22日
  • 金田一家、日本語百年のひみつ

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    お父さん(春彦)がお父さん(京助)を語った本を読んできたのに、早その次の世代ですか。
    あいかわらず、日本語って面白いです。3代かけても研究しきれない日本語。日本語の面白さを伝えることにかけて、立派な後継ぎの秀穂先生です。

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    2015年03月06日
  • 金田一家、日本語百年のひみつ

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    三世代それぞれの形で日本語の研究にたずさわった来し方と、言葉の面白さが縒り合わされて、興味深かった。
    変わっていく言葉、消えていく言葉、ヒトの暮らしのすぐそばに在るからこそなのだ。面白がれる種がまた一つ増えた。

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    2014年12月06日
  • ことばのことばっかし 「先生」と「教師」はどう違うのか?

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    言葉のことあれこれ。
    雑誌の休刊がなければいつまでも話題は尽きなかったのではないだろうか。
    あっちに行ってみたり、こっちに顔を出してみたりと、言葉というだだっ広いグラウンドを縦横無尽に走り回っている印象。
    いろんな話が登場しているのに、それが言葉についてのほんの一部分でしかないという印象がどんどん色濃くなっていくから不思議です。

    言葉に慣れる前には私も感じただろう「どうして?」を改めて問うてみるということを全くしなくなってしまった。
    正しい敬語とか、そんなことをちまちま気にしていた。
    でもたまには「どうして?」と自分に問いかけることもしたい。
    この本がそう思わせてくれました。

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    2014年08月30日
  • 15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法

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    言葉(文法事項など)について書かれた本かと思いきや、自己の生き方について考えるための本だった。
    読んでいるとなんとなく、古今和歌集の仮名序を彷彿させる。言葉というものは、自分の思いを表現するための重要な道具なのだと、改めて認識させられる本。

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    2013年03月21日
  • 15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法

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    15歳ではないけど、読んでみました☆

    日本語の勉強をしてる感じは、あまりないんだけど

    読んでて、なるほどな~と思うことは結構あったよ。


    なんか言葉って深いな。。ってネ!

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    2011年06月08日
  • 15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法

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    子供向けに書かれた本は難しいことを簡単な日本語を使って説明してくれるので、肩が凝らずに読めます。アメリカ人は肩が凝らないと本書に書かれていたので、アメリカの本は簡単な英語で書いてあるのが多いんでしょうね。会社の報告書を如何にかっこ良く書こうかと思っている人には即効薬としては効かないかもしれませんが、人に心を伝えたいと思う人には湯治の温泉のようにジワジワと効能を発揮すると思います。

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    2011年07月16日
  • 15歳の寺子屋 15歳の日本語上達法

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    日本語の上達のために

    ①外国語を身につける。外国で過ごす

    ②古典にアタックする 普遍的なものがある 万葉集と宇多田ヒカル

    ③目にしたものを言葉に置き換えてみること
    正確に、簡潔に、論理的に

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    2010年12月26日
  • ことばのことばっかし 「先生」と「教師」はどう違うのか?

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    金田一先生がことばを大切にしていらっしゃることや、ことばで伝えられる精一杯をお書きになっておられることが伝わります。雑誌ダカーポに2003〜6年まで連載された「言葉」をモチーフにしたエッセイをまとめたもので、一つが2ページほどなので少しずつ読めるのもいいところ。もちろんかの金田一一族なのでことばについて軽く深く考察を加える面白さは間違いがない。P118 「言葉は精密である方がいい。」 何でも○個と数え、かぶるも履くもまとうも身につける、では貧弱な語彙力がますます衰えてしまう。気をつけよう。P92 「芋」の言葉 「イモ」はジャガイモかサツマイモかサトイモか?という論争にひそむ世代間格差!KYみた

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    2011年09月09日
  • ことばのことばっかし 「先生」と「教師」はどう違うのか?

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    お祖父さんが金田一京助、父が金田一春彦では、子ども時代は苦労(プレッシャー)が大きかったろうと思わず同情しそうになりますが、なんていうか・・・餅は餅屋?(←違うだろう)

    秀穂さんはことばのことばっかし考えているかと思うとそうでもなく・・・野原しんのすけが自分の母親を「おいミサエ」と呼ぶのは父親の模倣だからごく当たり前に起こり得ることだが、フグ田タラオが「よかったです」のような家人の誰も使わない言葉を使うのは問題だ。タラちゃんには何か隠された生育の事情があるのかもしれない・・・なんて考えているあたり、国語学者っていろんなこと考えて忙しいんだなあと思いました。


     

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    2010年04月12日
  • 「汚い」日本語講座

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     なぜ人は汚いと思うのか、汚いとはどういうことか、何が汚いものとして捉えられるのか、といった「汚い」という概念について様々な文脈から検討したもの。「小汚い」「不潔な」といった類語との比較や、箸の使い方などの文化的な側面、潔癖症の人の心理、さらには人類に普遍的な「汚い」ということについての概念に関する考察を通して、著者の思考を辿ることができる。
     特に7章以降が印象的で、いかに人間が「汚い」ということを後天的に学習するものなのかを認識するのかということや、中心と周縁の「境界」に対する「恐怖」が「汚い」という概念に結びつくことなどが興味深い。最後の章の「汚い」にまつわる日本人の意識や日本人の美学に

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    2010年02月22日