金田一家、日本語百年のひみつ

金田一秀穂

コンビニで使われる敬語が一般化している。京助・春彦に続く日本語研究３代目の秀穂が、言葉の謎に分け入って変化や揺れを探っていく。辞書編集の老舗家系としては、これからの言葉が変わる予感もあり、IT化時代の外国語と日本語、といったテーマにも肉薄。

• カテゴリ: ビジネス・実用
• ジャンル: 学術・語学 / 教育
• 出版社: 朝日新聞出版
• 掲載誌・レーベル: 朝日新書
• ページ数: 224ページ
• 電子版発売日: 2015年09月04日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[ブクログ · ★★★☆☆]

　カネダ一家と呼んではならない「金田一」家である。
　金田一京助、春彦は当然知っているが、三代目の秀穂は寡聞にして知らなかった。
　文章は読みやすい。辞書の大家の家庭でのやり取りがどういうものか興味のある向きには是非。第三章「親子ニホンゴ対話」が興味深い。
　同著者の「ふしぎ日本語ゼミナール」は、形式がぼくには合わず途中でリタイア。

[ブクログ · ★★★☆☆]

お父さん（春彦）がお父さん（京助）を語った本を読んできたのに、早その次の世代ですか。
あいかわらず、日本語って面白いです。３代かけても研究しきれない日本語。日本語の面白さを伝えることにかけて、立派な後継ぎの秀穂先生です。

[ブクログ · ★★★☆☆]

三世代それぞれの形で日本語の研究にたずさわった来し方と、言葉の面白さが縒り合わされて、興味深かった。
変わっていく言葉、消えていく言葉、ヒトの暮らしのすぐそばに在るからこそなのだ。面白がれる種がまた一つ増えた。