あらすじ
豊かな未来のためには、なにが大切で、どう生きるべきか? 大人の世界へ踏み出していく少年少女たちへ、第一線で活躍する人生の先輩が贈る書き下ろしシリーズ「15歳の寺子屋」
「お刺身」と聞くと生ツバを飲みこむのに、「死んだ魚」と聞くと……? どうして言葉ひとつで、こんなに感じかたがかわるの?
日ごろ、何気なく使っている言葉の役割や、その不思議な力を、日本語の達人がわかりやすく解説。日本語力をアップさせる秘訣も伝授!
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日本語力を上げるには。
①外国語を学ぶ
②古典に親しむ
③正確に伝える訓練をする
外国語を学ぶ意義について考えさせられた。つい最近「仕事で使わないから、英語を学ぶ必要性がないです。」って英会話教室の勧誘をしてきたお姉さんに答えたばかりだ(汗)
分かりやすくて面白かった。これは授業で使える。
Posted by ブクログ
高校受験を終えた弟へのプレゼント…のつもりが、私がすっかり魅せられて先に読んでしまいました(笑)「国語の神様」と呼び声高い金田一秀穂ですが、そんな彼が現代の15歳に語りかけてくれる言葉はとても優しく、まさに美しい「日本語」でした。普段何気なく使っている言葉ですが、私たちはその言葉の意味や力についてあまりにも無自覚であることを痛感しました。「大切なのは漢字を記憶することよりも、言葉を使って考えること」…。
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言葉とどう向き合って生きて行くか?ということは、人が生きて行く上でどれほど重要なことであるのかがよくわかる。たしかにそうだよなと感じる良書です。
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お父さんの金田一春彦先生がとっても好きだった。
この先生は若者の言葉の乱れを追及する番組で
「言葉は変わるものですからね。
長く使われれば、それが当たり前の表現になる。」
と、サラッと言った人。なんて、おおらかなんでしょう、なんて柔軟なんでしょう。
その先生を父として、さらにはおじいちゃんが金田一京助。
すごい家系だ。
15歳でこの本に出会っても、正直あんまり感銘はうけなかったかも。それくらい15歳は、いろんなことに大忙しだ。
だけれど、こんなことを言った人がいる、
ということを知っていること、それで、いいのかもしれない。
人を傷つける言葉も、人を救う言葉も、
どちらも使えるけれど、使うのは自分だ。
言葉に傷つけられるのも、救われるのも自分。伝えたいことを、伝えたい人に、伝えられる言葉を選ぶ。
そんな風になれたらすごく素敵。すごく豊か。
Posted by ブクログ
漢字 小6以上レベル
フリガナ なし(難しい字のみあり)
文字の大きさ 中
長さ 中くらい(94ページ)
出版年 2010年
内容 言葉の力について深く考察し、言葉を使って考え、伝える力の重要性を訴える。
感想 言葉は、伝える道具である以前に「考える道具」であり、客観的に考え、正確に定義し、判断を下すうえで、人間がいかに言葉に支配されているかがまず語られていく。したがって、語彙を豊富に持ち、かつ言葉の意味を正確に理解することが、思考の整理と正しい判断をする上で必要であり、日本語力とは「頭を柔軟にし、視野を広げて」「ある知識を全く別の知識と結び付けて、別の考え方を作り上げる力」と定義する。一方、言語以外の言葉でしか伝わらない感情もあることも強調する。また、「言葉には自分が表れ、相手からもその言葉で判断される」ことから、自分の考えや気持ちを齟齬なく伝えるためにも言葉の力は必要だと説く。
以上のことを中学生に語りかける調子で、身近な例を多く取り上げながら、易しく説明していく。理解は難しくない。ただ、タイトルの「日本語力上達法」という言葉のイメージに捉われていると、話が予想の斜め上を行く感じ(いい意味で)なので、ぼんやりとした印象が残るかもしれない。もっと違うタイトルの方が良かった気がする。小学生には高学年でも少し難解か。
Posted by ブクログ
学校で勉強することじゃなくて、言葉を得ることの大切さ。
文字が書けるということではなく、言葉を、語彙をどれだけ持っているか、の話と捉えた。自分が思考するのに、世界を捉えるのに、言葉を使う。だから、言葉をたくさん持っていて、たくさん使えた方が、より世界をくっきりと捉えられるし、自分をしっかり伝えられる。言葉にならないこともあるし、言語が異なると捉え方は重ならない。だから伝わらないこともある。でも、自分が使っている言葉に目を向け、外国で異なる言語を使う文化を知り、古典から過去の人の言葉に触れれば、世界はもっと広くなるし、自分はもっと深くなる。
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言葉に関するあれやこれやのお話はぜひ15歳で知っておいてほしいものだけど、著者の生き方までマネされたら困るよなあという印象。著者が自称不遇な少年時代を過ごしながらも今ここまでの大家になれたのは、著者の生まれが良かったからってのが最も大きい要素だと思うので。
Posted by ブクログ
言葉(文法事項など)について書かれた本かと思いきや、自己の生き方について考えるための本だった。
読んでいるとなんとなく、古今和歌集の仮名序を彷彿させる。言葉というものは、自分の思いを表現するための重要な道具なのだと、改めて認識させられる本。
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15歳ではないけど、読んでみました☆
日本語の勉強をしてる感じは、あまりないんだけど
読んでて、なるほどな~と思うことは結構あったよ。
なんか言葉って深いな。。ってネ!
Posted by ブクログ
子供向けに書かれた本は難しいことを簡単な日本語を使って説明してくれるので、肩が凝らずに読めます。アメリカ人は肩が凝らないと本書に書かれていたので、アメリカの本は簡単な英語で書いてあるのが多いんでしょうね。会社の報告書を如何にかっこ良く書こうかと思っている人には即効薬としては効かないかもしれませんが、人に心を伝えたいと思う人には湯治の温泉のようにジワジワと効能を発揮すると思います。