藤巻健史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アベノミクス・黒田日銀総裁時代は物価2%上昇を目標にしても達成できなかったのが、
ここにきて、というか、いまになって、というか、
円安誘導、国債日銀買い付けのアベノミクスの副作用がボディブローのように効いてきて、
物価上昇が止まらなくなってきた今日この頃。
数年前からこのことを見越して、ワタミの渡邊美樹氏と声を上げ続けてきた
元モルガン銀行 東京支店長・元国会議員藤巻健史氏の、
最後の警告本。
健全な積極財政、などない、と。
今までも十分積極財政だった、と。
赤字国債発行に健全などない、と。
物価が上がらない状況においては私の考えもリフレ派に近く、
(故モリタクさんの影響もあったか)
お金を増やせばいい、と思っていた。
ただ、同時に、そのお金を政府がコントロールするのはだめ、とはずーーっと思っていた。
政府や国会議員に正しい経済政策など望めるはずがないのだ。
クールジャパン政策の失敗、オリンピックやら万博やらの大型イベントのずさんな財政。
自分の金じゃなければ好きなように、自分たちの有利なように使う、
というのが人間の本能なのだ。
民間に任せる。それしかない。
ただその一方。
著者は5%の優秀な人が残る95%を引っ張るのがアメリカ、と言ってる。
優秀な移民がアメリカにやってくる。そういう力をアメリカは持つ、と。
日本は結果平等、で、活力がないと。
そういう一面はあるだろうが、その前に機会平等でない、という現実がある。
金持ちの子が偏差値エリートと化して東大に行くのだ。官僚になるのだ。
地方の自頭がいい子はいまや埋もれてしまうのだ。
それでは日本が発展するはずがない。
機会を正すための再分配は必要、というか、国のやることはそれだけでいい。
今はそう思うようになってきた。
あ、国家強靭政策、必要な土木工事はやらねば、だが。
それがそうならず、赤字国債を増やして、その金が自分たちに還流するように予算を組む。
最悪。その権化がアメリカトランプ大統領なわけだが。。
著者は高福祉低負担はありえない、という。
しかし今や五公五民、六公四民。
税金は大したことないとしても、社会保険料の負担が重くのしかかる。
というか、税金で撮れないのであえて社会保険でとっている。
著者の言うようにその社会保険、特に健康保険はまやかしで、
国庫負担がなければ国民皆保険が成り立たない。
それはわかってる。
それにしても負担は大きいんではないか?
消費税減税も国民負担の増大の還元、という意味ではありだとは思う。
しかし消費税でなく、所得税の課税の基準を変えるのが筋、とも思う。
まあそれの結論が給付付き税額控除なんだろうが、一向に話が進まない、、
消費税でやるなら2年限定でなく恒久に、食料品以外も、でないと。
著者の主張に疑問な点はそれなりにあるが、大筋の、
責任ある積極財政 はまやかし、というのは間違いない。
とにかく現政権は危うすぎる。
●はじめに なぜ物価高が続いているのか
●第1章 今、日本経済で何が起こっているのか
●第2章 日本銀行は物価高・円安をもう止められない
●第3章 ハイパーインフレに備え、今はとにかく資産を守れ
●第4章 ネット上に飛び交うデタラメを正す
●第5章 「Xデー」の到来とその後の日本
●おわりに -
Posted by ブクログ
日銀の異次元緩和へ批判の書 出口がなく、ハイパーインフレを招くしかない
全く同感 対案は、金利政策で、「マイナス金利と円安200円」分かり易い
ただしこれが国際社会、特に米国に受け入れられるかはコメントない
一点解らないのが、「巨大な日銀当座預金」
「銀行引受け-日銀の買取り」の経由で有る限りは、日銀当座預金の請求権者である金融機関は日銀券として引き出すしかない
とすると日銀のバランスシートの負債は不変ではないか
日銀が取り付け騒ぎを心配することはない
課題は、日銀当座預金が日銀券で払い出され、モノの購入に向かうこと
その場合、インフレになると、物価水準がコントロールできず、ハイパーになること
これはデフレ脱却の望むところだが、管理は不能と思う -
Posted by ブクログ
■日本経済
1.日本の金融機関は預かった預金で大量の日本国債を買っていることから、ほとんどの日本人が間接的に国債を大量保有していることになる。
2.ギリシャ国債の60~70%はドイツやフランスの銀行が購入している。したがって、ギリシャがこけると、フランスやドイツの銀行が大損する。
一方、日本の国債の91.7%は日本人が持っています。日本がこけたところで、直接的な損をするのは日本人だけです。ですから世界は騒がないのです。
3.ギリシャがユーロを離れればドイツも離脱し、ユーロはすぐに崩壊する。
4.5年とか10年のスパンでみるならば、ユーロは消滅している。
5.消費税10%への増税では、いまの日本の財政状況にとって「焼け石に水」にすぎない。
財政破綻で国家機能がマヒしてしまうか、パイパーインフレになり生きていくのがやっとの時代が、ほんのちょっとに後ろにずれるだけ。
6.財政赤字の額と無駄遣いの額では桁が違う。無駄を省けば、財政再建ができるわけではありません。財政赤字がちょっと減るだけです。
7.社会保障費が歳出の4割を占める以上、歳出カットは社会保障費を中心にしないと効果がない。
8.現金、預金はいまでこそ一番の安全資産と言われていますが、それは現金に価値があるデフレだからで、ハイパーインフレになると一番危ない資産になるわけです。 -
Posted by ブクログ
この本が書かれて2年ほど経つが、どんどんこの本のとおりの悪性インフレシナリオに近づいてきていて怖い。納得することばかりの内容。
日本円が本当にハイパーインフレになるかどうかは分からないが、何らかの荒療治が必要なのは間違い無さそうに思える。
■不動産や株の値上がりはインフレと呼ばない。中央銀行のインフレ率計算に不動産や株の価格は含まれない。家賃はわざわざ帰属家賃という別枠になっている。消費者物価指数だけを見ていては判断を誤る。
■今の米国はかつての日本のバブルとそっくり。インフレで自国通貨高。
■現在のインフレと逆イールドは通貨の過剰発行で膨らみすぎたB/Sによるもの。逆イールドで景気悪化うんぬんの通常の理解とは分けて考えるべき。
■中央銀行とは物価の安定を第一義とするもの。景気よりも物価安定を優先してきた歴史がある。FRBにはインフレ退治の余地がある。日本はもう手遅れ。
■いまできる防衛策は、米ドル建MMF、暗号資産、流動性のある実物資産か。