藤巻健史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ・藤巻さんのモルガン時代のディーリング人生とはひたすら「耐えること」
・マーケットは人気投票的な動きをするので当初は多くの人間の考え方に流されやすくなる。
しかし経済学的におかしな動きは時が経てば修正される。
・変動為替相場制は「景気の自動安定装置」という偉大なるメリットがある。ユーロ圏はその偉大なるメリットを放棄してしまった。
・日本国債の91.7%を日本人が保有しているということは外国人からみて日本国債に魅力がないとも言える。
・ゆうちょ銀行。社会主義の権化。個人金融資産の17%を預かる世界最大の銀行。預かったお金の8割は国債の購入に充てられている。
・日銀の量的緩和とは
民間金融 -
Posted by ブクログ
為替・債券・各種デリバティブ市場における各種商品の価格形成メカニズムを分かりやすく解説。図表も多く、ヤヤコシイ理論を直感的に理解しやすいよう配慮がなされている。先物がなぜディスカウントされるのかなどの重要な点は適度に繰り返され、記憶が定着しやすい。オプション理論などは何度その手の本を読んでも忘れてしまう私だが、この本なら(しばらくは)憶えていられそうだ。
しかし、例えば金利スワップの利点として、B/Sを膨らませることなく貸出と同値の効果が得られるというのはわかったが、果たしてそれで何か付加価値が生み出されているのかという疑問が沸いた。金融機関の本来の役割(e.g.貸出しによる信用創造等)とは -
Posted by ブクログ
日本経済はギリシャ以上に危機的状況。「日本国債の9割は日本人が保有しているから大丈夫」とよく言われるが、日本がこけても直接的な損をするのは日本人のみゆえ、日本の財政赤字は欧州ほどに騒がれない。ここまで累積赤字がたまってしまうと、少々の増税では財政破たんを避けることができない。財政破たんリスクが高まると、ハイパーインフレが起こりえる。
資産を守る為、外貨資産を保険と考えて買い、インフレに強い不動産の保有も検討すべき。将来日本が財政破たん時には、日本経済の立て直しの為に外圧(IMF)が介入し、外圧により、日本は本当の意味での資本主義国家になるであろう。今後財政破たんが予想されるが、その先にある希望