藤巻健史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日銀の異次元緩和へ批判の書 出口がなく、ハイパーインフレを招くしかない
全く同感 対案は、金利政策で、「マイナス金利と円安200円」分かり易い
ただしこれが国際社会、特に米国に受け入れられるかはコメントない
一点解らないのが、「巨大な日銀当座預金」
「銀行引受け-日銀の買取り」の経由で有る限りは、日銀当座預金の請求権者である金融機関は日銀券として引き出すしかない
とすると日銀のバランスシートの負債は不変ではないか
日銀が取り付け騒ぎを心配することはない
課題は、日銀当座預金が日銀券で払い出され、モノの購入に向かうこと
その場合、インフレになると、物価水準がコントロールできず、ハイパーになること -
Posted by ブクログ
■日本経済
1.日本の金融機関は預かった預金で大量の日本国債を買っていることから、ほとんどの日本人が間接的に国債を大量保有していることになる。
2.ギリシャ国債の60~70%はドイツやフランスの銀行が購入している。したがって、ギリシャがこけると、フランスやドイツの銀行が大損する。
一方、日本の国債の91.7%は日本人が持っています。日本がこけたところで、直接的な損をするのは日本人だけです。ですから世界は騒がないのです。
3.ギリシャがユーロを離れればドイツも離脱し、ユーロはすぐに崩壊する。
4.5年とか10年のスパンでみるならば、ユーロは消滅している。
5.消費税10%への増税では、 -
Posted by ブクログ
この本が書かれて2年ほど経つが、どんどんこの本のとおりの悪性インフレシナリオに近づいてきていて怖い。納得することばかりの内容。
日本円が本当にハイパーインフレになるかどうかは分からないが、何らかの荒療治が必要なのは間違い無さそうに思える。
■不動産や株の値上がりはインフレと呼ばない。中央銀行のインフレ率計算に不動産や株の価格は含まれない。家賃はわざわざ帰属家賃という別枠になっている。消費者物価指数だけを見ていては判断を誤る。
■今の米国はかつての日本のバブルとそっくり。インフレで自国通貨高。
■現在のインフレと逆イールドは通貨の過剰発行で膨らみすぎたB/Sによるもの。逆イールドで景気悪化 -
Posted by ブクログ
「円はハイパーインフレで紙屑になる」という内容。
この本が出た2022年11月時点では150円台で、今翌年2月時点で130円台なので、著者の予想は短期的には大きく外れてはいるが、論理は納得できるものであり「国力に見合わない通貨高(円高)が続いている」「日銀の黒田バズーカがマネタリーベース(市場供給資金)を異次元に増やしすぎたが、市場に供給した資金を回収する手段がない(回収しようとするの金利が上がるがそうすると国家財政が破綻する)」など、円安が続くシナリオ自体は納得いくものだった。
資産をドルにリスクヘッジしたほうが良いというのは実践可能な良いアドバイスなのでやろうと思った -
Posted by ブクログ
・財政ファイナンス反対論を長年訴える著者の本。時間がない人は「終わりに」を読めば良い。要点が纏まっている。れいわナントカを支持する人はこれ読んだらなんていうんだろう。
・日銀の財政状況は深刻で出口がなく、また、仮にあったとしても国民に痛みを伴う選択肢しかないということを改めて理解。
・自分にできることは円の暴落というリスクシナリオにヘッジすること。それしかない。固定金利で円資産のローンを組む、円と独立した資産を持つ(外国通貨、外国株、暗号資産など)
自分は日本円で給料をもらい、年金も円資産で積み立てている。海外に出て外貨を稼ぐ力も低い。自分がコントロール可能な可処分所得の采配を考えると