益川敏英のレビュー一覧
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中身に価値がというより,益川先生の政治的スタンスがよく分かる本だった。科学者と戦争についてもうちょっとまとまった科学者による本なら,池内了『科学者と戦争』が良い。
STAP細胞事件については,組織の問題と断罪。
"非常に閉鎖的な組織の中で、彼女は予算を獲得する政治的な道具として使われたわけです。そのせいでSTAP細胞問題は、研究レベルを逸脱して、理研トップの政治的な動きと思惑に追い詰められて自殺者まで出してしまった"p.83
中村修二氏に対しては手厳しい。金儲け主義に反発。
"なぜ研究者が数百億円もの報酬を欲しがるのか。私はへんてこな欲望同士がぶつかり合った喜 -
Posted by ブクログ
93ページのあっというまに読める本。益川先生の中学生へのメッセージは、あまり早くから目標を決めてしまわず、フラフラと、その時々で一番興味のあることに全力でやっていけ、といったところだろうか。スティーブ・ジョブズが伝説のスピーチで言っていたことと似ている。
これを見て思うのは、子供にとってやはり親や先生の存在が大事だということ。益川先生にとっても科学への興味のきっかけとして、父親が銭湯の行き帰りに語る科学話があったとのこと。父親は商人だが、科学大好き人間。こういうのが大事なんでしょうね。親が好きなものに子供は興味を持つのでしょう。
あと、学生時代益川先生が強い憧れをもった人はガロアであったと -
購入済み
ためになる一冊
山中伸也様ノーベル賞の受賞の際し、紐解きたい゛謎々゛を、この一冊から、大いに学んでいくつもりです。
ちなみに、益川敏英さんの受賞の際は、自分は、風呂で溺れそうであった(笑)
もちろん、先に受賞された、他の偉人の先生も素晴らしいですが、ここ一番に、狂気を発露させて、新しい発見や、説へのチャレンジとは、なかなか出来ないことで、大いに学んでいます。出会え…良かった一冊です。文系理系不問の為になる一冊です。 KOU
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Posted by ブクログ
俺と時間の使い方がちょっと似ています、生活リズムが精密なところとか。10時に寝て4時に起きる(俺はもうちょっと遅い)。そして余裕を持って無駄を省かずに生きたいそうです。
もともとは教育者じゃないので好き勝手しゃべっても周りが理解してくれたからよかったのですが、教えるようになってからそうじゃいけないと思ったと書かれていました。各教授陣には見習って欲しいです。そういうのが出来ない、又は思わない奴が高給をとって教壇に立つのは本当にみっともないと感じました。
まあノーベル賞を取ったから言うわけではないですが、何かをやり遂げる人は毎日決まって行動することがあります。イチローも同じです。朝から晩までの