益川敏英のレビュー一覧

  • 科学者は戦争で何をしたか
    科学者「益川敏英」さんのことを深く知ることができる1冊。
    師匠である坂田昌一さんの影響が大きいことがほんとよく伝わってきた。

    「科学者である前に人間たれ」
    「科学者には現象の背後に潜む本質を見抜く英知がなければならない」

    科学者の部分は教員と置き換えることもできる。
    問題の本質を理解していない、...続きを読む
  • 素粒子はおもしろい
    素粒子については高校の物理で習うことしか知らなかったので、所々に見られる専門的な解説はあまり理解できなかったが、それを抜きにしても豊富な素粒子や科学者に関するエピソードはとても面白かった。
    また、最後の章にはこれからの時代を生きる科学者が持つべき姿勢について書かれていて、とても納得させられるものが多...続きを読む
  • 科学者は戦争で何をしたか
    GW課題図書その3。

    科学の戦争への寄与に関する話。
    言っていることには概ね同意で、戦争は悲惨なものであり、科学は戦争に転用されるのは良くないことであり。
    更に言えば、科学者はそのリスクについてある程度敏感でないといけないのかもしれないけど。

    引き続き考えていかなければいけないテーマではある。
    ...続きを読む
  • 「大発見」の思考法 iPS細胞 vs. 素粒子
    タイトルがハウツー本的というか、「何か学んでやろう」という姿勢ありありで嫌だったけど、内容はやはり面白かった。
  • 科学者は戦争で何をしたか
    「自分の研究が社会でどんな役割を持つのか、悪用されるとすればどんな可能性が考えられるか、科学者ならばまずそのことを深く考えなければならない。」

    この一文に益川氏の考えが凝縮されているように思う。

    そして私たちはこの言葉を「科学者」というどこか特権的な人々へのメッセージだと受け止めてはならないのだ...続きを読む
  • 科学者は戦争で何をしたか
    科学者だけでなく、全ての人に読んで欲しい。年齢に関係なく。しかし、若い人に読んで貰えれば嬉しいですね。
  • 「大発見」の思考法 iPS細胞 vs. 素粒子
    ノーベル賞の益川先生とiPS細胞で有名な山中先生の対談をまとめた一冊。

    iPS細胞についての簡単な説明やクォークや反物質の話などの基本的な話から入るので読みやすいし興味を持って読み始めることができた。そこからは二人の仕事への取り組み方と考え方について。

    益川先生は変わり者の印象を受けたけど極めて...続きを読む
  • 科学者は戦争で何をしたか
    著者の益川敏英は2008年にノーベル物理学賞に輝いた理論物理学者だ。益川は米軍機による大空襲の中を逃げまどった体験があり、ノーベル賞記念講演でも自らの戦争体験に触れるなど積極的な反戦平和活動を行ってきた。現在の安倍政権が日本を「戦争のできる国」に導こうとしていることに強い危機感を抱いた著者が、科学者...続きを読む
  • ノーベル物理学者が教える「自分力」の磨き方
    「自分力」とは自分の興味や志をとことん突き詰めて結果につなげる力のこと。

    ノーベル賞受賞者が執筆しただけあって、普通のビジネス書とは一味違うものだった。
    ビジネス書のよくあるパターンは「◯◯をうまくやるにはこれが効率いいですよ」だとか「できる人は◯◯はしない」などある種、意図的に読者を誘導するもの...続きを読む
  • 科学者は戦争で何をしたか
    2006年のノーベル物理学賞受賞者である益川敏英・名古屋大学名誉教授がしたためた、警世の書である。
    科学技術は人類の生活を大幅に向上させたが、それは同時に兵器の発達を促したことは、皆様もご存じだと思う。「世紀の発見・発明」といわれるものが、時代が下るにつれて平気に使われるようになった事例は、枚挙にい...続きを読む
  • 科学者は戦争で何をしたか
    ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英教授の著書。
    益川さんと言えば、ノーベル賞受賞時のユニークなキャラクターの印象しかなかったが、このような本も書かれていたことを初めて知った。

    本書のテーマは「科学と社会の関係」だ。現代科学の世界は商業化が進んでいて、純粋な学問ではなくなってきていること、自分の専門...続きを読む
  • 「大発見」の思考法 iPS細胞 vs. 素粒子
    ノーベル賞を受賞した2人の科学者の対談。2人の学問に取り組む姿勢や思考法はどんな分野で仕事をする人にも役立つはず。日本の科学立国への道に潜む課題についてもお二人の意見は基本的に合致していて印象的だった。

    益川さんの師匠、名古屋大学の坂田先生の言葉、「最良の組織と最高の哲学があれば、凡人でもいい仕事...続きを読む
  • ノーベル物理学者が教える「自分力」の磨き方
    自分の興味のあること、向いていることを極めるという表題に惹かれて買った。
    タイトルだけ見ると何やら浅ましい感じがするけど、内容は学ぶことが大変多い素晴らしい本でした。
    著者は理論物理学者の益川俊英で、六次元クォーツモデルを提唱した人だそうです。研究内容はサッパリ分かりませんが、一流の科学者としての考...続きを読む
  • 「大発見」の思考法 iPS細胞 vs. 素粒子
    理系の話なのに読みやすく、ノーベル賞受賞のお二人の人柄がステキだった。
    数学ができるということに欠かせないのは国語力とのこと。なるほどと思った。
  • 「大発見」の思考法 iPS細胞 vs. 素粒子
    科学者にとって、「神」の英語訳は「ゴッド」じゃなくて、「ネイチャー」なんですね。
    今私たちはことあるごとに「独創的な研究をしろ」ということを言われます。(中略)でもはっきり言ってですね、私はそんな独創的なことなんか、ぜんぜん思いつかないんです。(中略)
    実際に実験をやってみて思うのは、自然の方がはる...続きを読む
  • 「大発見」の思考法 iPS細胞 vs. 素粒子
    情報が溢れたこの時代に「大発見」を齎した二人の日本人の対談記。タイトルに負けない内容で、彼らの共通項/相違点から、物事を深く考察する際の考え方が学べる一冊。
  • 「大発見」の思考法 iPS細胞 vs. 素粒子
    ノーベル賞をとったお二人による、ノーベル賞にたどり着いた日々のすごし方、生い立ちなどから紐解く考え方の原点など、対談をベースにお二人の思考法を紹介している。
    学問・研究に従事される方だけでなく、広く、一般企業で働く方々にも役に立つ考え方が多く、子育てのための参考書にもなる。
    非常に面白かった。
    仕事...続きを読む
  • 益川流「のりしろ」思考
    ノーベル物理学賞を受賞された益川教授の著書。
    会見などでも個性的なことを述べられたりして、大変面白い方だと思っていたが、この本も大変おもしろかった。
    文字が大きいので、老若問わず読めると思うし、ためになることがいっぱい詰まっている本だと思った。
  • 科学者は戦争で何をしたか
    科学の発展を人類の幸福のために。

    先日亡くなった益川敏英氏の著作。戦争を経験した世代だからこそ、反戦・平和運動に取り組む先輩の姿を見たからこそ、著者は声をあげる。研究だけに没頭してはいけない、科学者も社会運動を、科学は中立で良いものにするか悪いものにするかは人次第だ、と。

    兵器につながる発見でノ...続きを読む
  • 「大発見」の思考法 iPS細胞 vs. 素粒子
    若者は、読書などで科学界の偉人に憧れる。そして、自分も近づきたい、自分の知らない世界を知りたい、本に書いてあるその先を知りたい、と感受性を刺激されることによって、若者は科学に近づいていくんだと思う
    欧米の研究機関では、プレゼン力、ディベート力、ディスカッション力を非常に重視します。自分の考えを人にき...続きを読む