飯沢耕太郎のレビュー一覧

  • ぼくの影をさがして

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    ぼくからかげがきえた!? いなくなったかげをさがすうち、ぼくはかげのくにへと足をふみ入れる。

    「それにしても、影ってやつはなんてふしぎなんだろう。」

    きえたかげのなぞをおいかけながら、かげのふしぎさ、おもしろさをぞんぶんにあじわえる作品。



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    2025年08月24日
  • 戦後民主主義と少女漫画

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    著者の大島弓子好きが伝わってくる!

    純粋少女の感性形という大島弓子の『バナナブレッドのプティング』
    第1章 大島弓子と『バナナブレッドのプティング』
    第2章 純粋少女とは何か?
    この2章で、本書のほぼ半分

    第3章 萩尾望都と『トーマの心臓』
    第4章 岡崎京子と『ヘルタースケルター』
    終章 純粋少女と少女漫画のいま
    と続く。

    もちろん天才、萩尾望都は欠かせない。
    そして映画にもなった「ヘルタースケルター」は
    大島弓子の『つるばらつるばら』と重なる物語。
    「つるばら・・」は整形手術を繰り返し、かつてのパートナーを探すお話。

    大島弓子ファン、必読の書。

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    2025年05月30日
  • 写真集の本 明治~2000年代までの日本の写真集662

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    日本の写真集で特に重要な本を紹介する本です。写真集はとにかくかさばるのであまり集めていませんがこういった紹介本があると読んでみたくなります。
    ブックガイドとして良い本です。おすすめ。

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    2022年05月05日
  • ぼくの影をさがして

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    失った自分の影を探して、影の面白さを再発見する話。白黒が中心で少し暗い印象もあるけれど、不思議な面白さのある一冊。

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    2025年10月13日
  • ぼくの影をさがして

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    影をなくした少年が、どこに行ったのか探し出す。
    影を追いかけて知らない町へ。
    何か違うと感じたのは、そこが影の町だった。
    影は、大きくなったり小さくなったり、光の向きがかわると影の形はぜんぜんちがう。
    たくさんの光があたると数も増える。
    壁や階段や水たまりの影は、いろんなかたちをしてる。
    薄くなったり濃くなったりと。
    合体もあり。

    影絵を見る。
    手で作っている。
    そして、人のシルエットもいろいろ。
    本物を見えるのは、絵の具で壁に描いた絵。
    コンピュータを使った影のしかけ。
    夢中になって影を楽しんだ。


    不思議なことを発見するのは楽しいこと。
    影のさまざまをわかりやすく勉強できる。

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    2025年07月01日
  • アフターマス : 震災後の写真

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    写真は撮った直後に感動があり、忘れた頃にまた感動を呼ぶ。
    何を伝えたいか考えて撮ろう。
    撮った直後は、その思いが伝わり感動がある。
    また思いがある写真は忘れた頃にまた違う感動を呼ぶかもしれない。

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    2012年05月06日
  • 戦後民主主義と少女漫画

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    ネタバレ

    大島弓子、萩尾望都、岡崎京子らを通して「少女」というものの存在を検証する。
    キーワードを挙げての「少女」の分析が的確でわかりやすい。時代に関係なく「少女」という役割が存在し、生き残る術をさがしていたことが、よくわかる。
    何で、今、「ハッピィエンド」が成立しないのかも。
    そんなに長くはないけど「かわいい」という言葉の使われ方の変化の考察も、興味深かった。それだけで、一冊本になりそう。
    ただ、タイトルにもある戦後民主主義については、もっと掘り下げないと書きたいことが伝わらないと思う。
    ただ。少女を通じて「純粋性を持ったまま社会に参加する」」方法のスタートとしての機能は十分、果たせている。

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    2012年02月25日
  • 少女論

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    社会が少女をどのように捉えていたかを考えていたときに読んだ本。

    本田和子氏をトップバッターに10人以上の「少女論」に触れることができます。
    やや記号論的な語り口の論考が多いお勉強の本です。

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    2011年10月23日
  • 戦後民主主義と少女漫画

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    語られている内容全てに共感することはなかったのですが、切り口が面白い一冊だとおもいます。純粋少女、という言葉をキーワードに、1970年代の二十四年組からはじまり、90年代と岡崎京子、ガーリーフォトなんかにも触れたりして。

    いかに純粋性を残しつつ社会に参加するか、
    少しでもシステムを変えていくという作業を
    出来るかということが大切なのだ

    というヒロミックスの言葉、好きだなあ。

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    2011年10月09日
  • 戦後民主主義と少女漫画

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    まるで大塚 英志の様な題名ではないですか。
    でも、あんまり政治よりの話ではなかったです。というか、あんまり一貫した語りじゃない印象です。

    大島 弓子論からはじまるのですが、論旨的には、

    「昔の大島 弓子は良かったが、『綿の国星』以降の大島 弓子は、イマイチだ」

    みたいな感じなのですが、それは、ただ単に、自分がそういう物語に感応できない年齢になっただけにしか見えないんですよ。

    わたしは、今、大島 弓子がかいているマンガも、ものすごく深いと思います。
    日常の風景の中から、彼女が、なにを切り取ってきているを考えると、

    「少女漫画的な空間の緊張感を保ちきれない」

    とは、とても書けないと思い

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    2009年12月24日
  • 宮沢賢治きのこ文学集成

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    全部知らない話だったので楽しく読めた。宮沢賢治はきのこにも精通していたのかと思ったらただ名前が出てきただけだった。
    将軍が馬から降りれなくなって病院に行った話が1番面白い。

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    2025年11月24日
  • 泉鏡花きのこ文学集成

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    泉鏡花は、教科書以来はじめて読みました。わりと、ホラーな感じの短編でした。ほぼ、古典で、ルビがないと漢字すら読めませんでした。昔の日本人すごい!こんな文章読み書きできるなんてと、違う意味でも感心しました。

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    2024年08月09日
  • 戦後民主主義と少女漫画

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    物心ついた頃には姉の部屋に置いてあった紡木たくの「ホットロード」を読んでいた。あまり深く考えずに、暴走族の様な硬派な生き方には憧れを持ったし、現実として姉の部屋には暴走族が入り浸っていた。隣の部屋で真面目な学生だった自分は、それまで仲良く過ごしてきた姉が壊れていくのが堪らなく寂しかったが、一方で父親に対して悪辣な発言をする姉へ憎悪にも似た様な感情ももったりした。漫画が人の生き方や考え方に与える影響は大きい。幸いにも?ホットロード以外の漫画にほとんど触れず、活字にばかり触れていた自分は、漫画の絵を見て視覚的に入ってくることがない分、想像力という点では幼少期に大いに身についたと今でも思っている。

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    2023年08月17日