金子みすゞのレビュー一覧

  • 永遠の詩02 茨木のり子
    読み応えのある詩。厳しくも優しい言葉に魅力を感じました。悩み苦しむのは人の性。誰が読んでも共感を感じるんじゃないかなと思います。茨木のり子の詩に勇気付けられながら自分も強く生きていきたいなぁと思いました。
  • 永遠の詩02 茨木のり子
    手元に戻ってきて再読。何度読み返した事だろう。一人ぼっちを腑に感じた時は誰に会ったって寂しさや絶望は埋まらない。この本を眺め、抱いて眠るのです。孤独にきく薬は人の温もりじゃなく、甘えるなよと背中をぴしゃっと叩いてくれる言葉。でもね、なにより彼女が亡き夫に詠うのが好き。メロディーつけたくなるくらいピン...続きを読む
  • 永遠の詩02 茨木のり子
    なんだか色々うまくいかないし、
    体調もいまいち。。。

    という頃に手にとった本。

    表題にもなっている

    「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」

    が、ガツンと効いた。

    それから、

    「一人は賑やか」
    「汲む」

    でハッとさせられ、

    「急がなくては」

    で泣いた。


    厳しい言葉を綴って...続きを読む
  • 金子みすゞ ほしとたんぽぽ
    金子みすずの詩集絵本。(ちょっと暗いところが)上野紀子の絵と合っている。
    ACのコマーシャルでおなじみの「こだまでしょうか」を収録。
  • 永遠の詩02 茨木のり子
    深い目と、言葉に対する尊敬と、人間としての威厳のようなものがこの人にはある。
    けれども、柔らかい。
    とても柔らかい果実のような感触。

    すごい時代を生きたっていうのはこんなにも人の洞察力とか、感性とか鋭くするものなのだと思った。

    「ぎらりと光るダイヤのような日」
    「落ちこぼれ」
    「この失敗にもかか...続きを読む
  • 永遠の詩02 茨木のり子
    詩とか全く興味なかったけど、表紙の言葉に惹かれて衝動買い。
    特に「落ちこぼれ」の詩がいいなと思った。
    落ちこぼれって言葉が、自分の中でこんなにも良い言葉に思えたのは今までにない衝撃。
    言葉に新しい解釈を与えるって素敵。

    ただ全体的には、あまり共感できなかったというか、解釈が難しかったというか、自分...続きを読む
  • 金子みすゞ童謡全集
    今では広く知られる童謡詩人金子みすゞですが、1982年に3冊の遺稿手帳が矢崎節夫氏の努力によって発見されるまでは、無名の存在でした。
    遺族から遺稿手帳を預かり、1984年に最初の『金子みすゞ全集』を出版以後、全集は発行されてきました。
    本書は、2023年、金子みすゞ生誕120年に先がけ、全512編を...続きを読む
  • 金子みすゞ童謡集 わたしと小鳥とすずと
    この本に出会うまで金子みすゞさんを知りませんでした。ほっこりする詩集で、ゆっくり読みたいと思います。
  • 永遠の詩02 茨木のり子
    テレビで紹介されていなかったら、おそらく読んでいなかっただろう。表題作の『自分の感受性くらい』は喝を入れられているような感じが特に良かったが、『わたしが一番きれいだったとき』も良かった。
  • 金子みすゞ ほしとたんぽぽ
    「私と小鳥とすずと」を含む詩15編

    小学生になって音読の為に購入。子供達より私の方がよく読んだと思う。
  • わらい
    金子みすゞの詩を可愛い絵と英語で。できたら日本語と英語、同じページの方が頭でリンクしやすいかも。でも本当に、金子みすゞの詩はいいよねぇ。響きも表現も。
  • 金子みすゞ名詩集
    この人の作品は、CMやらドラマやらで何度か目にしたことはあるが、まとまった形で読むのは初めてだった。どれも七五調の短いもので、子供が書いたのかと思ってしまうような内容だった。が、時にはっとするような新鮮な発見もあった。何度でも読み返して、気に入った作品は諳んじたいと思う。
  • 金子みすゞ名詩集
    全体的に悲しさや寂しさを感じる。でも、子どもの思いをストレートに表現している感じがして、とても繊細で敏感な人なんだと感じた。
  • 永遠の詩08 八木重吉
    「かなしみ」というのは愛情に通じ、
    やさしさや美しさ、さみしさにも通じている。
    それを感じる1冊だった。

    作者は「かなしみ」を人間存在の原点としていた、
    と解説に書かれてあったけど、詩を書くってそういうことなのかもしれない。
    必ず死ぬことを義務づけられて生まれ、死ぬことを前提に生きる人間のかなしみ...続きを読む
  • 永遠の詩02 茨木のり子
    茨木さんの詩集2冊目。
    前回の詩集と若干ダブっている。
    好きな詩は2作品。

    『知命』:
    「知命」とは「五十にして天命を知る」(論語)から五十歳の称らしい。
    小包の紐のほどき方やこんがらかった糸の束をなんとかしてよ、と人から言われ鋏で切ったら、と言っても了解しないので、もそもそと手伝う。
    「ある日/...続きを読む
  • 永遠の詩03 山之口貘
    20180701 詩集を読み始めたばかりで内容の評価はできないが一編一編がわかりやすい言葉で述べれているので読むのは容易い。読後に意味を考えたとき立ち止まってしまう。もう少し色々ね詩集を読んで価値を再確認したい。
  • 永遠の詩01 金子みすゞ
    20180624 作者についての事前情報だけが入っていたので素直に読めなかった詩もある。詩と向き合う時は素直に受け取るだけで色々な雑念は無視することから始めようと思う。永遠の詩シリーズは気持ちの問題だが全部読めば分かることもあると思う。
  • 金子みすゞ名詩集
    「積もった雪」
    上の雪、さむかろな。つめたい月がさしていて。
    下の雪、重かろうな。何百人ものせていて。
    中の雪、さみしかろな。空も地面もみえないで。

    こんなにあらゆる事に、気持ちをはせることが出来るって本当に素敵。ちょっとほっこりしたときにパラパラめくりたい詩集です。
  • 永遠の詩08 八木重吉
    男性詩人はなんとも儚げな印象の詩が多いですね。表紙の詩には思わずハッとするような透明感のある儚さがありました。冒頭に「こんな簡単な詩、自分にも書けると思った」みたいな前書きがありましたが、そういう前書きがあってなお、「なんでこれをもって詩としたんだろう?」と思うような短くてさらっと書いたようなサッパ...続きを読む
  • 永遠の詩04 中原中也
    冬の風のような頼りなさと、雪のような弱さと、それゆえのうつくしさを感じました。夢想の世界にとんでいってしまうものもあれば、自分の弱さに素のままに向き合っているものもあって。自分の生涯を雪にたとえたものが象徴的だなと思いました。はたして彼は、自分をよごれっちまった雪のように思っていたのでしょうか。