吉富昭仁のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
吉富先生新刊ということで購入。スク水とホラーが合わさったらどうなるか。この不思議な取り合わせは意外と合ってるんじゃないかと思いました。
少女の欲望を叶える命。基本は2話完結型でそれぞれの回で少女が叶えたい恋に向かってスクール水着を着た女性の幽霊を殺していくというある種狂気に似たストーリーでした。ホラーとエロスは隣り合わせですがスクール水着を全面で主張してくるのはなんだかシュールリアリズムを連想させました。また人間はいざとなったらなりふり構わず我を通す生き物であるのが随所随所で出ます。1~3話のように純粋なホラーもいいですが、4・5話のようなそれもアリなのかと思わせてくれるオチがこれから増えていくと面白くなりそうです。
人魚の謎。1話毎追加されていく人魚の設定は少しばかりサスペンス要素も入っています。なぜこの学校でこのような現象が起きるのか、人魚になったあとの自我は、第8話で見せた攻撃性などまだまだ隠された設定は数多くあります。少女たちの間で受け継がれていくノートがさらに人魚を生むこのシステムは最終的にどうなるか気になりますね。
この作品ではホラーの終わりとして夜明けで描かれますが、その夜明けはホラーよろしく後味悪いものも多いです。しかし、これからもっと人魚に関わる少女たちが描かれると思うと楽しみでしょうがないです。あと吉富先生のロリ体型はケツとふとももが良いよね! -
Posted by ブクログ
ネタバレ「熱帯少女」「しまいずむ」などの名作を世に送り出している吉富昭仁さんの最新完結作です。
この作品はあらすじにもある通り、ファントムという謎の生命体によって地球の人間が消されてしまい、その後に残された少年少女の物語です。
この手のお話なら通常、人類が徐々に消されてしまう過程やファントムに抵抗する人類がメインに描かれるのですが、この作品はその「事件が起こったあと」がメインストーリーになっているちょっと変わった作品です。
地球上に四人の少年少女しかいない…。
そう考えると、物語は普通なら過酷なサバイバルゲームになると思いきや、四人はかなり自由気ままにまったりと生活しています(笑)
特にすることも無いので、野菜を育てたり、プールに入ったり、商店街から拝借した花火で遊んでみたり、あまり危機感の無い毎日を過ごしています。
もちろんファントムはもう地球にいないかというとそんなことは無く、唐突にファントムと遭遇してしまい、ピンチに陥ることもしばしば。
しかし、全体に流れる雰囲気は本当に「地球の放課後」と呼ぶにふさわしいです。
それは例えば私たちが子供のとき、夏休みに遅く起き、既に親が仕事に行ってしまい、家に一人きりになったときによく妄想した「今この瞬間、地球には自分しかいないのではないか」と「このまま夏休みが永遠に続けばいいのに」を実現した世界のようです。
物語後半は、ファントムという生物の謎に迫ることになり、急速展開。
そしてその広げた風呂敷の畳み方の見事なこと!
あった言う間の六巻完結、圧巻です!
SF好きな方も、のんびり夏休み気分を味わいたい方にもおすすめです。