中村仁一のレビュー一覧

  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな【介護編】 2025年問題の解決をめざして

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    「本から」
    本人に治せないものを、他人である医者に治せるはずがない

    「自然死」の年寄りはごくわずか

    介護の“拷問”を受けないと、死なせてもらえない

    「できるだけ手を尽くす」は「できる限り苦しめる」

    極限状態では痛みを感じない

    長期の強制人工栄養は、悲惨な姿に変身させる

    鼻チューブ栄養の違和感は半端じゃない

    “老衰死”コースの目安は7〜10日

    食べないから死ぬのではない、「死に時」が来たから食べないのだ

    分娩台での出産は実は不自然

    「死に時」をどう察知するか

    “年のせい“と割り切った方が楽

    がんは完全放置すれば痛まない

    「がん」で死ぬんじゃないよ、「がんの治療」で死ぬん

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    2025年07月30日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ

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    自分のからだにまつわることは自分で決める。病気にかかるのは嫌だ。ワクチンも打つし予防医療には全力を注ぐし健康寿命は長いほうがいいのだけれど、自然の流れに争いすぎるのもどうだろうか、と思う。この世にあるものはなんでもコントロールできると思い込んでしまう現代に、改めて確認しておきたい内容。

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    2022年11月14日
  • 思い通りの死に方

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    父を亡くし、老人ホームに入居した母は軽度認知症で、記憶がなくなる感覚に怯えながらいつも私に「早く死にたい」と訴えます。正に死にたくても死ねない「長命地獄社会」というのが身近過ぎて、冒頭から引き込まれました。
    元気で長生きしてほしいと思うけど、その時が来たら延命治療はせずに穏やかに死を迎えたいと、母のみならず自分自身の時もそうしたいと心底思いました。

    そして80歳でガンで逝った父の時のことを思い返して、とにかく良い病院を、良い治療をと促した自分を悔やみました。
    何も不調はなかったのに検診でガンが見つかり、手術を繰り返したこと、本当に可哀想でした。
    父の死にふれ、なにしろガンが怖くなり、
    本の中

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    2022年08月21日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな【介護編】 2025年問題の解決をめざして

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    目から鱗の話題の前作の続編です。
    生き方、死に方を考える事は、非常に大切な事。
    延命治療や延命介護については、言われるとおり、よく考えなければいけません。
    仏教の空の精神、とらわれず、こだわらず、あるがままを受け入れる。これが大切なんですね。
    大変参考になりました。

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    2022年06月19日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ

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    大往生するには。自然死は餓死であり、余計な事は必要ない。治すためと称したパターン化した医療措置は、患者を苦しめ、穏やかな死とは縁遠くなる。
    穏やかな死を迎えるには。
    まさに必読書とも言える一冊。

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    2022年05月26日
  • 思い通りの死に方

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    死ぬまでの生き方を考えること、なるほどその通り。
    第四章のなぜ死ぬのはがんに限るのか、がスッと体の中に、考え方として入り込んだ。この章だけでも再読する。21/8/30コロナ禍、母の症状を知った夏。

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    2021年08月30日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ

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    ネタバレ

    とても興味深い内容がぎっしり。読んで良かった。

    ・末期癌が進行していても気づかないのは痛みがないから。
    ・癌は治療と称して攻撃しなければ痛みはない。
    ・癌の治療薬は8割の人に効果がなくても承認されている。
    ・健康診断は数値で「異常」を作り出す場

    これまで信じ込んでいた「常識」がことごとく覆された。
    病気になったら治療を受けるものと思っていたが、それがまず思い込み。
    治療を受けるかどうかというところから選択肢が始まっていると認識するべき。
    医療に対して受け身にならないために、選択肢の一つとして知っておくべき本だと思った。

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    2021年07月13日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ

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     中村仁一 著「大往生したけりゃ医療とかかわるな(自然死のすすめ)」、2012.1発行。医者には序列があって、大学病院の医者が頂点。次に旧国立、日赤、県立などの税立病院、民間の大病院、中小病院と続き、一番下が町医者といわれる開業医。老人ホームの医者(著者、12年目)は、更にその下。著者は沢山の自然死を見せてもらってきたと。病院では何かと処置する(穏やかな死を邪魔する行為)から自然死はありえない。死という営みは本来穏やかで安らかなもの。年寄りは、年をとればこんなものと諦めることも必要。老いを病にすり替えない。
     あまり医療に依存し過ぎず、老いには寄り添い、病には連れ添うこと。
     5つの章立てです

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    2020年10月14日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな【介護編】 2025年問題の解決をめざして

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    中村仁一さんの「大往生したけりゃ医療とかかわるな(自然死のすすめ」に続く「同じタイトル(介護編)2025年問題の解決をめざして」(2017.3)を読みました。団塊世代の一員として、多くの示唆をいただきました。病気を治す主役は「自然治癒力」。医療を利用するのは回復するかQOLが改善できるかの時で、死を先送りするだけの治療(延命治療)はやめる。食欲は本能。自分で飲み食いできなくなれば「寿命(お迎え)」。あらゆる生きものに共通の最期の姿。医療の虐待、介護の拷問はやめる。手をつけなけば、お膳はそのまま下げる。

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    2020年10月14日
  • 思い通りの死に方

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    30冊目。「大往生したけりゃ医療とかかわるな」を読まれた久坂部先生が対談を申し込まれたそうで、ユーモアもたっぷりだった。

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    2020年05月01日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ

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    29冊目。自分の考えも近い。整理になるのて座右に置きたい。延命の無駄、自然死の薦め。癌でさえも同様で何も手出しをせず、穏やかに死んでいく。「手遅れの幸せ」を満喫するには、「ガン検診」や「人間ドック」など受けてはいけない。本来、年寄りは何処か具合の悪いのが正常。自分の死を迎える準備項目。

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    2020年04月29日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ

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    医療とはなんぞやと考えさせられる本。意味があるのは、救急医療くらいかなぁと思う。がん検診も、早期発見よりも、検査して異常ありと言われたときのダメージのほうが大きそう。自分も、この本を参考に大往生に向けて邁進したいと思う。

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    2018年11月12日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ

    合わせ技一本

    こちらの本と余命三ヶ月の嘘と言う本を同時期に読んだのだが、著者は違うのに書いている内容には共通項がたくさん出てきて、二冊読んだところで、病院には近づきたくなくなった。
    生きるという事について考えさせられる本。読んでおいて損はない、っていうか、読め。読んでおけ。なにも知らなかった自分の無知さに恐怖すら覚える。
    少なくとも、必ずやってくる自分の死について、考えるきっかけにはなると思う。

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    2017年09月17日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ

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    著者は現在、老人ホーム専属の医師をしている。彼の長年の老人向け医療について考えるところを正直に記してある。とても説得力がある。
    著者が提唱するのは、高齢者が無理な治療により苦しまない、自然死。高度な医療が無かった昔は、年寄りは死ぬ間際に麻酔物質が分泌され、ウトウト眠るように死んでいったという。
    「食べないから死ぬのではない。死ぬ時が来たから食べないのだ」というのも納得できる。残される家族のエゴで、あれやこれやと本人の意思に反して胃瘻を作ったり、人工呼吸器をつけたり、電気ショックを与えたりしがちだが、本人にとってはどれも苦痛でしかないという。著者が言うのは、老化は自然なことであり、それに抗おうと

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    2017年09月14日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ

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    お医者さんの書いた、医療とのかかわり方に関する本です。

    老化は不可逆、病気は回復可能(なこともある)。
    そのため、本来は老化による体調の不良を、病気による体調の不良をみなすことで、何とか治そうとする人が多すぎる、とのこと。

    生きることの意味を見直す意味でも、また、医療の本来の姿を確認する意味でも、いい本だと思います。

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    2017年05月18日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ

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    ネタバレ

    とても面白かった。
    内容が内容なので賛否両論あるとは思うが、基本的な考え方は自分とあっていたと思う。
    延命治療はしたいとは思わないし、その場合にどうしたらよいか具体的に書いてあって参考になった。
    また歳をとったあとに「無駄」な治療をしないほうが苦しまないという事例が何例かでていたので、それらがすべてではないにしろ気が楽になった。

    親の治療のことで自分自身決断を迫られる可能性はあるので、何よりもしっかりと死について話をしておいて明確な方針を事前に決めておくべきだと思った。

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    2016年01月11日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな 「自然死」のすすめ

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    この本は今後の人生に大きな影響を与えると思う。久しぶりに新しい価値観を得たような心に残る一冊です。

    延命治療を望まないという人は多いと思うが何が延命なのかを考えたこともなかった。短い時間だったけど人工呼吸器をつけた父の姿は生き物としてやはり不自然だったと思う。
    日本が長寿国である理由はこういう事なんだろか。

    年寄りは調子が悪くて当たり前。自分の口で食事を取れなくなったら死ぬとき。自然にしたがって穏やかに生きて、死ぬことを僕も実践したいと思った。

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    2014年07月02日
  • 思い通りの死に方

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    私はまだ世間的には、死を意識するような年ではないけれど、思い通りの死に方、について様々な思うところがあるので、読んでみた。
    しかしこれが痛快!このふたりの高齢者医療に携わる医者のふたりは、私が常々疑問に思ってたけど、不謹慎かも知れないと感じていたことを、次から次へとバサバサ斬り込んで、膝を打つような話を気持ちよくしてくれた。
    例えば、70を(60でも?)過ぎて癌の手術をするなんてのは、本人にも社会にも大いなる無駄ではないか?と、感じていた。医療費の削減の為に必要なことは、ちゃんとヒトをヒトとして死なせる、ということではないかと。
    このふたりは、医療費についてはなにも言わないけれど、なにより本人

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    2012年11月17日
  • 大往生したけりゃ医療とかかわるな【介護編】 2025年問題の解決をめざして

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    著者の前作『大往生したけりゃ医療とかかわるなー「自然死のすすめ」』に引き続き、読みました。
    かなり毒舌な部分もあったり、すべてに賛同するわけではないけれど、特にこの「介護編」に書かれている『「延命治療」や「延命介護」が「穏やかな死を邪魔している」』という部分は、深く共感しました。ここ数年、高齢の親や親戚の看護・介護をしている中で、強く感じていたことでした。

    また、私自身、今まで気軽に病院にかかっていましたが、若い世代へこの恵まれた医療制度を残すためにも、今後は考えなければと思いました。

    ただ、あくまでもこの本の内容は高齢者向けなので、若い方はしっかり健康診断やがん検診を受けて、治せるものは

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    2025年09月24日
  • やはり死ぬのは、がんでよかった

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    本作は高齢の医師による新書。長い医師生活、人生経験に根ざした言葉は説得力があります。
    死にゆく自然な姿を見せるのは先に逝く者の最後の務めと、亡くなった母のようです。自分もそのような最後を迎えたいです。
    五木寛之さんの「わがはからいにあらず」という引用もグッときました

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    2025年05月13日