中村仁一のレビュー一覧
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象は自らの死期を感じると群れから離れて独り森に還るという。
飼い猫が突然いなくなるのも同じような振る舞いだろう。
そんな霊長類の中で最も頭が良いとされているヒトがそのセンサーが働き出してもそれを無視し、悪あがきをする姿は何とも滑稽である。
フランスでの老人医療の基本思想は、患者が自分の力で咀嚼出来なくなった時点で医者の役割は終わったと考えるらしい。
その後は牧師の仕事でもあると…
そう言えば前から常々思っていたが、病院に僧侶の姿が見られないのは「そんな縁起でもない」と毛嫌う如何にも日本人らしい「臭いものには蓋」的な発想ではないだろうか。
えにぃうぇい…
「死」を常に意識するのは決して「 -
Posted by ブクログ
不調があるとすぐに病院に駆け込み、医師の言葉を盲目的に信じる。それは老いという自然の真理に反しているのではないか? 医師である著者が、充実した生を送るために、死を考えようと唱える。
ちきりんさんのオススメで読んだ本。書かれている内容にすべて納得できるわけではない。意識がないのに長生きさせられるくらいなら、延命治療を断るべきだと言っていたけれど、それは個人の価値観によるものだろうし。
ただ、自分がいかに固定観念にとらわれているのかを知るきっかけにはなった。具合が悪いなら病院へ行くことが当然だという思い込み。「本当にそうなの?」と自分の頭で考えないことはとても恐ろしいことだ。これまでの常識を疑 -
Posted by ブクログ
「食べないから死ぬのではなく 「死ぬ時」が来たから食べないのだ」
との著者の言葉に納得。
「死」、それは全ての人にいつの日かやってくるものです。その日がくるまでに、どのように生きるかが大切なことだと思います。
祖母は亡くなる前、1ヶ月ほど入院しました。管がいっぱいついていて、気管切開されてとても苦しそうで・・・。そこまでして延命治療をしなくてはいけないのか、祖母のために、もっと楽にしてあげたらいいのに、と思いました。自分、あるいは自分の大切な人が危険な状態になった時に、延命治療を拒否するか、望むか、そのことは健康な時からしっかりと話し合ってきめておかなければいけないのですね。
一つ気に