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前著から5年、77歳になった著者が医療と介護について再び毒を吐く。世間では2025年問題(団塊の世代が75歳以上になる)を解決すべく、「健康寿命」を伸ばして「要介護」の期間を縮めようと様々な取り組みがなされているが、それは結局“弱っても死ねない身体づくり”をしているだけ。健康寿命を伸ばすことで要介護期間が延び、社会全体の医療と介護費用はますます増えてしまうのだ。誰もが「ピンピンコロリ」を願うが、それは1等7億円のジャンボ宝くじに当たるよりむずかしいこと。ならば老人はどうすればいいのか? 生き方、死に方についての意識が変わる、目から鱗の一冊。
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Posted by ブクログ
現場の葛藤、そして「死」への向き合い方を再確認させてくれる一冊。
23年間、介護の現場に身を置いてきた一人として、
これほど胸に突き刺さる本はありませんでした。
日々、入居者様やそのご家族と向き合う中で、
私たちは常に「どこまでが生活の支えで、どこからが過剰な医療なのか」
という問いに直面します。
本書で語られる「平穏死」や「自然死」という考え方は、
効率や安全ばかりが優先されがちな現代の介護現場に対する、
ある種の救いのように感じられました。
特に心に響いたのは、死を「敗北」ではなく「人生の完結」として捉える視点です。
私たちケアワーカーは、最期までその人らしくあるための黒子ですが、
時には医療の介入によって、その静かな時間をかき乱してしまうことへの葛藤もあります。
2025年問題を目前に控え、この本が提示する「覚悟」の必要性は、決して他人事ではありません。
もちろん、すべての考えにすぐに答えが出るわけではありません。
しかし、現場で歯を食いしばって働いているからこそ、中村先生たちの言葉は、きれいごとではない「真実」として響きました。
これからも、目の前の利用者様に寄り添いながら、
「本当の幸せとは何か」を問い続けたい。
そう強く思わせてくれる、プロとして、そして一人の人間として、
何度も読み返すべき教科書です。
Posted by ブクログ
「本から」
本人に治せないものを、他人である医者に治せるはずがない
「自然死」の年寄りはごくわずか
介護の“拷問”を受けないと、死なせてもらえない
「できるだけ手を尽くす」は「できる限り苦しめる」
極限状態では痛みを感じない
長期の強制人工栄養は、悲惨な姿に変身させる
鼻チューブ栄養の違和感は半端じゃない
“老衰死”コースの目安は7〜10日
食べないから死ぬのではない、「死に時」が来たから食べないのだ
分娩台での出産は実は不自然
「死に時」をどう察知するか
“年のせい“と割り切った方が楽
がんは完全放置すれば痛まない
「がん」で死ぬんじゃないよ、「がんの治療」で死ぬんだよ
「健康」には振り回されず、「死」には妙にあらわがず、医療は限定利用を心がける
生きものは繁殖を終えれば死ぬ
人は生きてきたように死ぬ
Posted by ブクログ
著者の前作『大往生したけりゃ医療とかかわるなー「自然死のすすめ」』に引き続き、読みました。
かなり毒舌な部分もあったり、すべてに賛同するわけではないけれど、特にこの「介護編」に書かれている『「延命治療」や「延命介護」が「穏やかな死を邪魔している」』という部分は、深く共感しました。ここ数年、高齢の親や親戚の看護・介護をしている中で、強く感じていたことでした。
また、私自身、今まで気軽に病院にかかっていましたが、若い世代へこの恵まれた医療制度を残すためにも、今後は考えなければと思いました。
ただ、あくまでもこの本の内容は高齢者向けなので、若い方はしっかり健康診断やがん検診を受けて、治せるものは治して欲しいです。
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