沙村広明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ"赤毛のアン"版"ソドムの百二十日"っていうかんじの短編集。
あとがきに、
[引用]三年程前アン・ブックスにはまり、編集長に「赤毛のアンみたいな漫画にします!」と宣言して始めたこの漫画。
(中略)
というか実のところ、最初は「エロい漫画にしよう」と心掛けたつもりが途中からどんどんエロシーンがなくなっていき、最終的には何がしたかったのか自分でも、もはやわからなくなってしまいました。[/引用]
って書かれてたけど。
ほんとに、なにがしたくてこの話を描いたんだろー、っていうのが最大のギモンだった。
ストーリーについての突っ込みじゃなくて、このストーリーになんで『赤毛のアン』をからめたの?って、この必然性がぜんぜんわかんなかった。
アンを好きになった人が、アンとエロを結びつける感覚もピンとこないんだけど、アンをえっち的な二次創作にしたわけでもなくて、あのアンの世界を使ってこんなオリジナルな作品を描きたがる感覚が、アンファンのひとりとして理解し難かったなー。
アンを貶めてるよね、としか思えなかった。
「なぜこれが書かれたんだろー」
って、ものすごいフシギな読後感が強烈に残った作品は、これで2作目。
もうひとつは、ジャック・ケッチャムが書いた小説、『隣の家の少女』。
『ソドムの百二十日』もものすごい陰惨なグロい話だったけど、あれはかんぜんに「変態小説」として読める。
でもこの漫画は変態になりきれなくて、「良心」でオチつけてるよね。
この「良心」は作者の良心なのかな。
変態になりきれない作品だからこそ、アンのキャラクターを使ったことがものすごい解せない読後感でモヤモヤした。
その設定がなければ、ストーリーだけならもっとおもしろく読めたと思う。
あとでもう少しブログで感想書くつもり。 -
Posted by ブクログ
『無限の住人』の沙村さんによる、
旧ソ連時代を題材にした歴史ミステリー、でしょうか。
キーワードは、ロマノフ王朝、ラスプーチン、
そして、インペリアル・イースター・エッグ。
活劇などの動的な話があるわけでもなく、
どちらかというと、秘密を抱えた一組の男女の静かな物語。
そこに、沙村さんのエログロな趣味がクロスされて、
大分癖のある内容となっています、、苦手な方はキツイかな。
読後感は春の訪れを予感させるような、、なんて感じるのは、
ソ連が崩壊したという事実を知っているからかもしれません。
ちなみにスネグラチカというのは“雪娘”の意味らしいです、
その意図するところは、、さて。