魚乃目三太のレビュー一覧
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今年の夏も・・・。
この本を読みつつ、当時の方々が背負った悲しみ、苦労を少しでも感じようと努めています。
祖父も私よりも若い世代で戦死し、その家族(祖母、母)も今は亡く、年齢のせいか、ひとつの家族の喪失感も最近感じています。
沖縄の言葉「命どぅ宝」、この言葉をかみしめています。 -
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彼らの命に報いた生き方をしたい
場面場面で涙が出てきて、なかなか読み進まないくらいでした。
不条理に死んでいった若い人達の事を思うと、不憫でなりません。
私の伯父も沖縄の地上戦で亡くなりましたが、伯父も当時17歳で学徒出陣し戦死しました。
特攻機の多くは沖縄戦線に向けて飛び立ちました。
本編の登場人物が伯父と重なって見えてなりません。
コロナ禍とはいえ平和な時代に生きていられる幸運な私は、せめて彼らの命に報いる生き方をしなければならないと思っています。 -
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シベリア抑留の話
印象的だったのがウズベキスタンの砂漠でインフラ工事をさせられたシベリア抑留らしからぬ話で黒パンと具が殆ど入ってないカーシャを何年も食わされたというのともう一つ、武蔵の甲板で釣ったバラムツを士官に巻き上げられたおかげで下痢を免れた話かな。コミックで読むのと現実とは全く違うのだろうが将来の読者にいくさがどういうものかを伝えるいい資料になると思う。
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飯盒に穴
粗悪品の飯盒を直接火にかけて穴があいたわけだ。ひどい代物を使わせていたんですね。荷物を半分持つ代わりに飯を分けてくれる戦友が戦死するシーンは泣けました。
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海水を汲みに行くシーン
塩を確保するために海水を汲んできたというのは昔々祖母がやっていたそうで「ああ、こんな風にやってたのか、なるほど」と感じました。首都圏の海水を汲んでお茶漬けなど食べたくないけどきれいな海水を確保出来たらやってみようと思います。それからノモンハンの話は泣けました。
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ひどい時代だったってこと
ちばてつやを取材したパートは当時の満州奉天での日本人と現地人の確執がリアルに描かれていてやっぱりなと感じました。当時6歳だったちばてつやの記憶がどれ位信頼出来るか今となっては誰にも分からないだろうけど描かれた事に近かったのでしょう。マッカーサーの朝食のための卵を確保するパートでは宮内庁と書かれてたけど昭和22年までは宮内省だったんですよね。やはり本にする前に読み返した方がいいかと思う。
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Posted by ブクログ
魚乃目三太『宮沢賢治の食卓 思い出食堂コミックス』少年画報社。
月刊誌の『ダ・ヴィンチ』で紹介されており、面白そうなので読んでみた。
宮沢賢治の農学校教師時代を描いた連作短編であり、いずれも感動的な短編だった。食をテーマにしているものの、宮沢賢治の何とも魅力的な人間味あふれる生き様を描写することに重点を置いているように感じた。
宮沢賢治を題材にした作品は幾つか読んだが、その中でも本作は極上の部類に属するのではなかろうか。鏑木蓮の小説に宮沢賢治を主人公にした『イーハトーブ探偵』があるが、この小説に匹敵するくらいの秀作だと思う。
また、本作は近々有料衛星放送で連続ドラマ化されるようだ。 -