高橋弘希のレビュー一覧

  • 叩く

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    アジサイの物語は、想像を掻き立てる話で好きだ。埋立地は、とにかく怖いし、当事者意識のなさを表す内容で現実的だ。個人的にまずまずの内容だ。

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    2024年05月25日
  • 叩く

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    5篇からなる短編集。

    「叩く」の登場人物の佐藤。
    闇職の掲示板で見つけた仕事は空き巣の補助だった。
    この男、依頼人に裏切られ
    高齢女性と一緒に残されてしまったのだが。

    「アジサイ」も「叩く」も
    最終的にどうなるのか書かれていない。
    不穏な空気がヒタヒタと・・・。

    最終章「海がふくれて」は幼馴染の男女のやり取りが清々しい。
    いやいや、本当にそうなのか。
    どこかに隠されているブラックな部分を見落としてはいないか。
    (ブラックは波?)
    つい、そんなことも思ってしまった。

    どの章も不穏だけれど、そこで描かれる色や光、匂いなどが
    頭の中でパーッと広がり楽しかった。

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    2023年11月08日
  • 叩く

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    人の心情の深いところを存分に味わえる本。
    5つの短編集で構成されている。
    叩く アジサイ 風力発電所 埋立地 海がふくれて

    「叩く」は闇バイトに足を突っ込んだ人が、強盗に入った家で仲間に裏切られた所から始まる。
    自分がどうするのか、何が正しいのか、ぐるぐると考えている訳だけど、とてもリアル。

    他の話も、ちょっとした怪談にも思えてしまう空恐ろしさを兼ね備えている。
    アジサイは、アジサイが咲いていく様を美しく描いているだけに、最後のシーンがぞわっとする。
    風力発電所は、1番ゾゾゾとしたかもしれない。
    埋立地も、一見子供達の悪戯心が呼んだちょっとした冒険話のようだけど、やっぱり怖い。
    海がふくれ

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    2023年09月27日
  • 日曜日の人々

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    表現が痛々しく、ぐぅーーとなり、読むのが辛い時があった。最後の方がちょっと意味がわからなかった。分かるような、理解できるような人になりたい。

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    2023年09月13日
  • 叩く

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    表題も含む2作は、現実を直視できない男の物語に思える。闇バイトに手を染める男が、共犯者に裏切られ、目の前の被害者である老婆を、殺してしまおうかと悩む話。もう一つは、妻が突然実家に帰ってしまったが、理由が全くわからない男の話。最後は幼馴染から彼氏彼女になった男女の夏休みを、震災で行方不明になった漁師の父と家族に絡めて描いたお話。どれもどこか胡散臭く、不思議な物語になってる。御多分に洩れず、解決とか、結論とかはなくて、放りっぱなしで終わる。出だしも唐突なら、終わりも唐突。なので、喉に骨が刺さったような気がして、スッキリしない。

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    2023年09月10日
  • 叩く

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    誰かの人生のほんの一編を覗いてみたら…
    いろんな角度から見えてくるものがある、そんな5つの短編集である。

    表題作である「叩く」には驚きと戸惑いと見とどけようとする自分がいた。
    どうしたいのか、どうするのがいいのか…。



    闇バイトに手を染めた若者が押し入った先で、老婆の横で転がされていた。
    猿轡をされ、結束バンドで後ろ手に縛られた状態の老婆がじっとこちらを見ている。
    いっしょに押し入った仲間に殴打され気を失っていた若者は、どうするべきか…。

    「アジサイ」庭にアジサイが咲いた日。妻が置き手紙を残して実家に帰った。
    理由を考えたけどまったくわからない。
    連絡しても出ない。
    アジサイはいつまで

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    2023年09月03日
  • 叩く

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    ネタバレ

    これが純文学だったことに気づいてびっくりする。帯だけ読んで、てっきりエンタメかと思っていた。

    叩く
    受験問題とか、国語のテストに出そうな話。
    佐藤の心理を答えさせられそう。

    闇バイトで強盗をした佐藤。組んだ塚田に殴られ、気付くと被害者の老婆と共に現場に取り残されていた。顔を見られた老婆を助けてやるか、殺すか、人生の折々を思い出しながら佐藤は悩む。
    老婆の家の鳥かごには、2羽の小鳥がいた。佐藤は鳥Aと鳥Bと名付ける。鳥Bは片側の風切羽がまだらに抜けていた。
    悩んだ佐藤は、50円玉を畳に落とし、表が出たら殺すと決める。しかし落とす前に鳥の悲鳴が。見ると鳥Aが鳥Bの風切羽を毟っているのだった。

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    2023年07月15日
  • 送り火

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    ネタバレ

    都会から田舎に引っ越してきた少年。彼は地元の学校の悪友らと一緒に万引きしたり危険な遊びに興じる。
    美しい自然描写の一方、物語全体にかかる不気味さがあり、終盤でそれは先輩の熾烈ないじめと、いじめられっ子から少年へ執拗な追跡という形で明示される。
    後味は悪い。

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    2023年06月11日
  • 送り火

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    津軽地方の片田舎,転校した歩は息詰まる暴力に巻き込まれる.いじめを超えた快楽のための暴力ははけ口のない社会の澱なのだろうか.

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    2023年04月04日
  • 音楽が鳴りやんだら

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    前半があまりにも冗長で、投げ出したくもなったが、後半はさすがの高橋弘希さん節が炸裂していた。
    ロックスターの光と影。通して傑作かと言われれば、そうといいづらいが、らしさを感じるうちは追っかけたくなる作家であるのは、はっきりそうと言える。 ★3.5

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    2023年02月09日
  • 音楽が鳴りやんだら

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    バンドサクセス小説ですが、純文学要素が多大に入っているのでちょっと何言っているか分からないという部分も沢山ありました。でもバンド小説として序盤はとても興味深く、あるある要素も含めて面白かったです。
    次第に訳の分からないバンドになってしまって、読んでいてどんな音楽やっているのか分からなくなってしまいました。
    序盤はオルタナ系で曲がメロディアスで歌謡曲っぽい親しみやすさがあるようだったので、ウイーザーなんかを想像していましたが、シアトリカルな要素が多くなってきて、ゴスっぽくなったり、ナパームデスなんて言葉が出て来たり、どう考えてもリスナーはドン引きだと思います。牛の頭蓋骨被ったりようわからん。

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    2022年12月19日
  • 指の骨(新潮文庫)

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    戦争があり、戦いがあり、病があり、生と死が背中合わせにあった。
    情景が淡々と浮かんでは消え、また現れ、消え、の繰り返し。なにかが特別な訳でもない文章が、なぜに心に残るのか。
    無声映画をみているような感覚。

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    2022年12月17日
  • 音楽が鳴りやんだら

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    むむむ、音楽性の不一致というか、本の中って鳴ってるだろう音楽に最後まで共感できないままだったかも…。

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    2022年10月19日
  • 指の骨(新潮文庫)

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    これを戦争を経験していない人が書いたなんて信じられない。まるで自分も一緒に熱帯の戦場を彷徨っている気分になる。人を喰らいそうになるシーンがエグい。この主人公はきっと日本には帰れなかったのだろうなあ。戦友の指の骨と共にこの熱帯で朽ちていくイメージがありありと浮かぶ。

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    2022年06月30日
  • 送り火

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    第159回芥川賞受賞作。

    中学3年生の歩。
    中学生というだけで危うさがありそうだが、
    景色も、友達との関係も、全てのところにどこか後ろ暗い感じを醸造させている。

    なんでもできそうで、なにもできないような年頃の、
    なにも起きなさそうで、なにか起きてしまう、そんなお話。

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    2021年11月17日
  • 送り火

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    閉じられたコミュニティでの虐め、暴力
    傍観者としてのいじめ
    最後はハラハラするし文章力がすごかった

    2021/7/18 ☆3.7

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    2021年07月18日
  • 送り火

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    読書開始日:2021年6月23日
    読書終了日:2021年7月1日
    所感
    学生の頃の、悪いとは思うが周りに流されてやってしまう感じ。自分にも覚えがある。
    そんな時は決まって文章中の一文「その冷たい響きに反して、胸中には甘い微熱を覚えた」の感覚を味わっていた。
    田舎の年功序列、悪のサイクル、刺激が少ないが故の渇望、よくない部分が全て写ってた。
    恐らく稔は、東京からやってきた主人公の中途半端な優しさがムカついたのだと思う。余ったコーラを情けでやるなんて最たるもの。
    全ての行動に弱者を庇う自分が色濃く残っていた。
    そしてポッと出が晃の右腕ポジションになり自分の罰を見物しているとなれば相当心にくる。

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    2021年07月03日
  • 送り火

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    ネタバレ

    無知な子供たちの悪戯という印象で始まるが後半は痛々しく生々しいが惹きつけられてしまった。

    実際中学生ぐらいまでは学校と家が世界の全てになってしまっているので恐怖を感じた。更に田舎という場所がより狭さを感じる。
    そんな狭い世界で生きる学生は地元や集団の中でひとつでも選択を誤ると取り返しのつかない事になるという自らの学生時代を思い出した。

    そんな感想とは別に、晃や稔の心情をもっと深く読み取りたいと思った。
    一度読んだだけの自分は終盤の心情がよく分からなかった。
    晃の時折見せる正義感や真面目さは?
    稔は歩が自分より弱そうで器用だからムカついたのか?
    登場人物の背景も少ないので細部までは分からなか

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    2021年05月24日
  • 送り火

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     バイオレンス描写が、生ぬるい。
     というのも、殊にこの手の描写に関してなら村上龍とか花村萬月とか、究め尽くした作家が山のようにいるので、はっきり言って分が悪いだろう。

     もちろん、語彙の豊富さや描写の厚みは最近の作家では群を抜いているのは確かだ。本作にもそれは発揮できている。それだけに惜しいと思う。まだ、これ、という主題を高橋は見つけていないのではないか。
     個人的には『日曜日の人々』のようなものを再度書いてほしいな、とは思っている。
     

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    2021年03月03日
  • 指の骨(新潮文庫)

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    ニューギニアの野戦病院、行軍の風景。飢餓と病。実体験をもとにした「野火」とはどこか異質の空気を感じる。衝撃的ではあるがどこかオカルトっぽい。2020.11.13

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    2020年11月13日