豊田義博のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分もついこの間まで就活紛いのことをしていたので、関心を持って手にとりました。
就活をきちんとこなし、無事に第一志望の企業から内定をもらえたはずの「就活エリート」と呼ばれる大学生。
しかし、入社して間もないうちにその中の決して少なくない数の人が、第一志望だったはずのその会社をやめてしまう事案がおきている。
こうした問題の原因を、現代日本の就職活動の時期や内容から、大学生と企業それぞれの視点を踏まえて分析する。
自分が就活をしていたためか、一定の確信をもってその通りと頷ける内容が多かったように思います。
客観的・非日常の試験(ex.筆記試験)が重視される形式の採用日程だったためある程度の差異 -
Posted by ブクログ
就職活動において、自分(の物語)を創り上げることが要求されることが多い。
その物語は、過去を誇張して、未来を過剰に描くことで、自分そのままの「現在」と乖離していく。
以前は就職活動において、明確な未来の物語を求めることはなかった。
採用における一種の流行としてこれが始まって拡大・定着した。
この「創り上げる作業(ゲーム)」においてハイスコアを出す人が、内定を多く手に入れる「エリート」となる。
こうして現在・現実と物語は乖離し、「エリート」ならば「エリート」であるほど、
入社後のパフォーマンスは低くなってしまう。
うーむ。。自分は「エリート」ほどでは全然ありませんでしたが、なかなか、 -
Posted by ブクログ
是非、採用に関わる人に読んでいただきたい。
現実との乖離なしの実態が描かれていると思う。
「新卒」ブランドに疑問を覚える身としては現在の就活・採用活動システムに対しての提言は賛同できる。
自分の意見にこの本によって根拠づけができたイメージ。
就活生が悪いんじゃなくてシステムそのものに問題があるという論旨。
こっからは感想
まさしく自分は「就活エリート」です。
「就活」というゲームに勝った感覚。勝つというと語弊があるかもしれないけど。
この本に書いてあるように要領よく、自己分析してやりたいこと設定して面接にそなえ、面接でもコミュ力(空気読みつつ時に演じながら場を盛り上げる)を発揮して盛ると -
Posted by ブクログ
ネタバレ大会社で優秀な人ほど、会社に囲い込まれる。その状態になれると自分の主導権を会社に渡すことになる。=日本型雇用システムの代償。自分が何をするか、を決めることができない。
日本の雇用流動性は実はすでに高い。転職経験はアメリカとそん色ない。
人を育てる、海外との懸け橋、スキを仕事に、故郷に帰る、社会に貢献、すみたいところに、手に職、家族とともに働く。
トンネラーの法則
電子書籍で発信して著書を発刊。
通訳案内士
大企業で長く務めた人は転職に失敗する例が多い。
心が騒ぐもの、を考える。
まずやってみる=違うことを始める。
自分に出会う=価値観に気づく
学ぶ=ありたいこと、やりたいこと、を考える。 -
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Posted by ブクログ
借りたもの。
ジェネレーションギャップまとめ本。
アンチゆとりの話ではなく、ゆとり教育がもたらした横の繋がりに重点を置いた世代が気づいた、働き方の価値観の変容を挙げている。
戦後の高度経済成長期~バブル経済期(「いい大学に行き、いい大学に入れば人生、生活が安泰」を約束された世代)、1991年バブル崩壊後~(安泰の約束は保証されないから自分の力で模索しなければいけない、転職志向、専門志向化)、2004年キャリアリスク志向の3世代に分かれる。
どの世代も時代を反映したキャリアプラン――ひとまわり上のリスク、デメリットを見極めた――結果だった。
そうした価値観の違いを懇切丁寧に書き出し、考え方の違い -
Posted by ブクログ
業務細分化とプレイングマネージャーの存在がキャリア志向の若手をスポイルしているという点には同感。学生時代に異なる視点の考え方に出来るだけ触れておけというのもその通りと思う。
しかし、「若手が上司にロールモデルを見出し難い」のはそれだけが原因なのだろうか。経済が成長していた時代は仕事をやればやっただけ結果が出ただろうが、今は追加労働の効用が小さ過ぎて朝から晩まで仕事にのめり込むインセンティブがなく、モーレツに働き結果を出している上司の数が以前に比べ減ってしまっている、ということでは。
また、「指示待ち社員が多い」というが、以前の拡大経済下では「指示」という行為に特段の能力も要求されなかった