Minoruのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初軍人の彼の強制的な物言いにちょっと引き気味だったけれど、読んでいくと案外面倒見がよくて、猫大好きなのに嫌われる体質というギャップも出てきて、「え、きみ可愛いやつやん」と手のひら返し。
モノノ怪も問答無用で斬らなくなったし。
これも主人公の彼のお蔭かな。
主人公の彼が人間不信と言いつつもいい人間で(いや「人間」と言っていいのか)周りの人も、モノノ怪が出てきても引くどころか、ちゃっと受け入れるいい人たちが多くて優しい世界だった。
もっと怖がって拒絶する人も出てきてもよかっただろうにと思うくらい、みんな人がいい。
オリバー先生は、あの場面を見たら主人公を遠ざけるかもとも思っていたのに、ただただ -
Posted by ブクログ
ネタバレ伏線が細かく用意されていて、それを丁寧に確実に拾っていった印象。
さり気ない一言だったり、以前登場した道具だったり。
「あ、これは後で回収するだろうな」と思っていたフラグをきちんと処理してくれるので、段々伏線探し、どう回収されるのかを予想しながら読むのも楽しい作品だった。
要は作りが丁寧でしっかり練られているという。
陰陽師の男の正体、訪れる客人の正体、亡き母の正体に主人公自身の正体。
しかも亡き母の正体にはもう一段回秘密があり……と、明かされる謎が次から次へと出てくるので飽きさせずに面白い。
メインキャラクターたちの会話のテンポもよく、漫才を見ているかのような楽しさがあった。
つくづく陰陽 -
Posted by ブクログ
ネタバレ転生しかつ前世の記憶を持っている泉鏡花と樋口一葉があやかし絡みの事件を解決していく物語。
転生した方々が、当時のお名前のままで執筆活動しているので、現代の人たちが混乱しないかしらと、変なところが気になりましたが、それはさておき。
文豪たちがあやかし事件に絡むとなれば、その事件を起こしているのもまた……と予想はできましたが、やはりあの方登場かと思うと、分かっていてもワクワクしました。
泉鏡花が勝つか、黒幕が勝つか。
ここでは決着ついていないので、気になります。
気になると言えば、泉鏡花と樋口一葉の関係性。
彼女にはあまりその気がないけれど、泉鏡花の片想いのように見えるし、かと言って彼自身がまだ