妖怪の類がまったく見えない霊力ゼロの少女・鹿の子。そんな彼女が嫁ぐことになったのは名のある陰陽師家だった――! 側室に不相応と御寝所から追い出されていきついた先は「かまど」。毎日ススだらけになりながら、神様の御饌づくり。つまみ食いに来た人の心も神様の心も、あまいあまい砂糖でほだされてゆく……。
Posted by ブクログ 2015年09月22日
発売日後、なかなかチャンスがなく手に取るまでに少し時間がかかりましたがやっと読むことが出来ました。
陰陽五行や魑魅魍魎がニギニギ詰まっている、架空だけれどどこか懐かしさがあるような不思議の国を舞台にしたお話です。
登場人物たちはくるくるとよく動きまわり、アニメーションを見ているかと錯覚させるよう。ま...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月28日
一度栞を落としてしまい、もう一度読み返していますが、やっぱり面白いです。
作中では、作者の紫はななさんが歴史小説を進んで読む、とおっしゃっていたように、文章にところどころ古風な言い回しが紛れています。読んでいて楽しいです。
また、話初めに御饌の作り方があったり、登場人物がお菓子を食べた時の感想...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月13日
陰陽師家の側室として嫁いできた鹿の子。しかし鹿の子は妖が見えず、霊力もなし。側室に不相応と、翌日からかまどの見張り番。ひたすら菓子を作り続ける鹿の子の周りに甘いもの好きの妖したちが現れて。
小さなお団子を結って、粗末な着物の鹿の子。
来る日も来る日も御饌菓子を作り続けているうちに、鹿の子の周りが騒...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年11月28日
砂糖売りの娘の鹿の子は陰陽師の側室として嫁ぐも、初夜に旦那様の顔を一目しか見れぬままお稲荷様への御饌づくりのためかまどに押し込まれ『かまどの嫁』と呼ばれることに。元パティシエが綴る和菓子と恋の話。和菓子はあまり得意ではないのに、読んでるとすごく食べたくなってくる^^ そして鹿の子の天然小悪魔っぷりに...続きを読む
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