デイヴィッド・J・リンデンのレビュー一覧

  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
    私はタバコを辞めるまで何度も失敗した。
    しばらく止めると当初の苦しみは収まり、そんなに欲しくもなくなるが、
    飲み会の付き合いなどで少し貰うと、そこから止まらなくなったものだった。
    一旦依存症になると、減らして、ちょうどよい付き合いということはできない。

    食事やセックス、ギャンブル、周りの人に優越し...続きを読む
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
    これまでに読んだ科学啓蒙書の類で最高クラスに面白かった。
    学術的説明を省くことなく、だがわかりやすく説明する努力を惜しまず、頻繁に差し込まれるジョーク的記述で飽きさせない。
    読書による知的快感回路が大いに刺激された。
  • 脳はいいかげんにできている その場しのぎの進化が生んだ人間らしさ
    脳の発達は遺伝子と環境の相互作用という形をとる。

    1.ニューロンが処理の遅い、信頼性の低いプロセッサである
    2.脳が 古い脳に新しい脳をかぶせる という非効率な作り方をされている =アイスクリームのコーン
    3.ニューロンが大量にあるためにニューロンどうしをどのように接続するか(個々のシナプスをど...続きを読む
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
    肥満した若い女性と痩せた若い女性を被験者として、チョコレートミルクセーキを飲んでもらった。

    その結果、肥満の被験者の方が痩せた被験者よりも、チョコレートミルクセーキの一口が引きおこす脳の活性化が小さいことがわかった。

    これは快楽回路が鈍感になるという結果だ。

    さらに、肥満の人はミルクセーキを飲...続きを読む
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
    「人間の行動を脳の仕組みから知る」という点において非常に良書。

    結局人間も、「快感」を追い求め、プログラムにそって「感じて」「決断して」生きてるとよくわかる。

    人間は自分が動物にしか過ぎないという答えにたどり着いた初めての動物だろう。

    科学的な本なのに、哲学な気分にさせられた
    ヽ(´o`;

    ...続きを読む
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
    原題「快のコンパス」。最新の脳科学の本としてべらぼうに面白く、驚きと常識が覆る事例の数々に目から鱗が溢れだすような読書体験だった。20世紀半ばまで、人間の学習は懲罰さえあれば報酬/快楽は不要と思われていたという事実は社会的基盤を考えていく上で示唆に富んでいる。快というのを遺伝子やシナプスの働きによっ...続きを読む
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
    感想
    生きるための機構が暴走する。個人のせいではなく社会が欲望を煽っていることが原因の一つ。そのことを知った上でいかに快楽回路と付き合うか。
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
    文庫化されていたので、読みやすいかと思いきや、難しい。ほぼ理解出来ていない。依存症(報酬系、快感回路)の仕組みを神経科学の方面から解明するもの。悪徳ばかりでなく、良いものとされる行いも脳科学から見ると同じようなものらしい。遺伝要素も多分にあるから、本人ばかりの責任にしてはいけない。けれど、回復するの...続きを読む
  • あなたがあなたであることの科学 人の個性とはなんだろうか
    身長や運動能力や知能とかは非常に多くの遺伝子が関与する多因子遺伝で、よく分かっていない
    その他にも遺伝については分かっていないことがとても多い(+遺伝だけでなく身体の発達の際のランダムさも個性の因子になる)というのがわかった

    全体に素人にも比較的やさしい平易な説明、引用された研究については趣旨に加...続きを読む
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
    自分がこれまで味わってきた快感がある神経の動きによって引き起こされてきたということが分かっただけでも読んだ甲斐があった。この快感回路を人間が操れたら完全に人間は全知全能になる気がする。
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
    この本は、メンタリストのダイゴさんがお勧めしていた本です。
    本書は、ドラッグやアルコール、高カロリー食、セックス、ギャンブル、さらに運動や慈善行為にまで影響を与える「快感回路❕」について書かれています。
    医学的用語や専門用語があり、読みにくいところもありますが、一読する価値あるの本です。

    ぜひぜひ...続きを読む
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
    ど文系の私には科学的に書いているから少し難しい所もあったが、実験のまとめ、何を意味しているのか、本題とどう関連しているのか、を丁寧にまとめてくれている親切な本。また、哲学とも絡めている点が良い。最後の「快感がありふれたものになった時、私たちは何を欲するのだろうか」は考えさせられた。

    え!そうなの!...続きを読む
  • 触れることの科学 なぜ感じるのか どう感じるのか
    一番印象に残ったのは、feel/feelingということばは触覚の比喩表現だ、というもの。
    本論はそれ自体いろいろと面白く楽しく読めたのだけど、冒頭のこの一言のインパクトが大きすぎて何も耳に残らなかった。
    言われてみれば確かにfeelということばは「触れて感じること」が第一義で、「触れずに感じること...続きを読む
  • 脳はいいかげんにできている その場しのぎの進化が生んだ人間らしさ
    脳はしっかり出来ているようでいて、じっくり構造を見ていくと、案外ポンコツだし、いいかげんというのが、図とともに読みやすく書いてあります。
    しかし、8章のインテリジェント・デザイン論に対する反論などはアメリカならでは、というべきか。

    7章の「睡眠と夢」で眠らない世界記録に挑んだ人の話が私的にツボでし...続きを読む
  • 脳はいいかげんにできている その場しのぎの進化が生んだ人間らしさ
    脳をその発達の経緯から構造そしてその仕組みにいたるまでの解説に端を発し、感覚、感情、記憶、学習、セックス、睡眠、宗教での脳の働きを事例を挙げて分かりやすく説明する好著です。
    文中にロキシーミュージックなどのロックネタから天皇陛下のふぐなど興味深いエピソート鏤められていることもあり、生物学的かつ医学的...続きを読む
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
    秀逸なサブタイトルに無性に惹かれて購入しました。
    痛みと快感が一体・・・みたいな話はSMか!って思いました。「痛み」が注目するに値する、無視してはいけない出来事であるということに納得しました。

    深夜のカップラーメンのような低レベルの快楽に身をやつすことなく私も高度な快感回路を身につけたいと思いまし...続きを読む
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
    一般読者向けながら、ある程度高度・複雑な脳科学の知を展開してくれる、専門家による良書。
    最初の方に出てくる実験の映像が、「快感回路(報酬系)」の原型だ。ラットの脳の或る箇所に電極を仕込み、ラット自身がレバーを押せば、その電極が特定のニューロンを刺激するように設定する。すると、電極による快感に病みつき...続きを読む
  • 快感回路 なぜ気持ちいいのか なぜやめられないのか
    最新科学の啓蒙書なので、結論は常に留保付だけど、いろいろ興味深い。メインテーマは「依存症」。過去の恐怖の人体実験から、変態とは何ぞやといったつかみ、脳内麻薬様物質の働く様子まで、おもしろエピソードもモリだくさん。人間の脳みそは進化の過程でいきあたりばったりの増改築を繰り返した結果だそうで、まあ21世...続きを読む
  • 40人の神経科学者に脳のいちばん面白いところを聞いてみた
    脳はコンピュータに正確さや処理能力では劣るかもしれないが、並列思考で優位である。
    大規模設計事務所はCADなどのデジタル化によりクリエイティヴィティが減っているという。
  • あなたがあなたであることの科学 人の個性とはなんだろうか
    遺伝的な要因がもたらすいろんな差についての話。有名なやつから最近の知見まで網羅してあって基本書として利用できるだろう。