矢沢あいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ここしばらくの巻、巻末に、サブキャラクターを主人公にした話しが外伝として載せられている。本編よりもむしろ、この外伝のほうが格段に面白い。18巻の外伝の主役は、タクミ。
物語には当然、中心となる主人公がいて、それを取り巻く様々な登場人物がいるのだけれど、その一人一人をあまり大きくクローズアップしてしまうと、焦点がボケてわかりにくくなってしまうので、普通は、主人公の視点を追う形で物語は進められる。だからといって、サブキャラクターをないがしろにすると、話しの奥行きはとてもに薄っぺらいものになってしまう。
外伝が作れるということは、サブキャラクターに至るまでキャラクターがきちんと作りこまれているという -
Posted by ブクログ
全5巻を古本屋で買っていて、やっとコンプリートです。
矢沢あい作品は、「マリンブルーの風に抱かれて」から読んでいますが、この作品が一番好きです。
「ラストいい!」という意見が多いのですが、私ももれなくその一人です。「ラストがいい」と言うよりは、こういうラストもあるんだな…という感じです。
情熱的な恋愛を追いかけて、追いかけた結果、一番「一緒にいて安心する相手と結婚する」というのは、実はありがちなラブストーリーなんだと思います。「もう、俺にしておけ!」なんてドラマの様なセリフは必要ないんだなと実感しました。
紫は、ジョージという、本当に摩訶不思議で魅力的な男性との情熱的な恋愛の後、何人かの男の人