鵜飼秀徳のレビュー一覧

  • 寺院消滅 失われる「地方」と「宗教」

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お寺に興味を持つのは、ある程度年齢が高くなる頃である。
    それはなぜかと言うと、自分の親が亡くなったり、
    自分のお墓の事を考え始めるからだ。

    私が今回この本を読むことになるのも、
    そういう年齢になった自分がお寺を気になり出してきたからだろう。

    この本は3つの事を教えてくれる。

    ①地方の困窮寺院の声が聴けてお寺の現在の実情がわかる。

    ②伝統仏教の構造をひもといた歴史がわかりやすい。

    ③菩提寺との付き合い方がわかる。

    将来、全国の7万7千カ寺のうち3割から4割が消滅する恐れがあると、
    本書は指摘する。
    果たして、本当だろうか?

    もっとも深刻な問題が
    全国の寺院7万7千カ寺のうち、住職がおらず、後継者も見つからない
    「無住寺院」が約2万カ寺存在する。
    さらに活動停止している「不活動寺院」が2000カ寺あるという。
    この傾向は地方だけではなく、都心の寺でもある問題であるという。

    壇家の高齢化に伴う現象。
    地方から都心への人口流入により、お墓を都心に改葬する人の増加。
    他にもいろいろ原因がある。

    話は変わるが、本書に興味深いエピソードが書いてあるので紹介しよう。
    福沢諭吉がミイラで発見されていたという話。

    今から38年前の事。
    諭吉がミイラで発見された場所は東京都品川区上大崎の常光寺(浄土宗)。
    諭吉が亡くなった時、本来なら菩提寺の麻布十番にある善福寺(浄土真宗本願寺)であるべきが
    なぜ、常光寺に埋葬したかと言うと、諭吉の遺言で「眺望がよかった常光寺にして欲しい」と書いて
    あったからである。

    しかし、世の中は諭吉を安らかには眠らせてくれなかった。
    常光寺である理由で宗派が違う者は埋葬できないように決まってしまい、
    諭吉は改葬(移動)しなけれはならなくなった。
    そこで、穴を掘り棺を開けたら、着物を着た諭吉がそこに居た。
    当時そのミイラを観た関係者によると、お茶の葉が沢山かぶっていたという。

    ミイラになった原因はお茶の抗菌作用と地下の冷水に浸かった状態がそうなったのでは
    ないかと推測する。
    ビックリなエピソードである。
    平成の日本を観て諭吉はどう思ったのだろうか、聞いてみたくなる。

    最後になるが寺院消滅をくいとめる為にはどうしたらいいかを
    作家の佐藤優氏が提言しているので、本書を読んで確認して欲しい。

    0
    2016年01月12日
  • 寺院消滅 失われる「地方」と「宗教」

    Posted by ブクログ

    日本の地方過疎化に寺院はどういう状況になっているか?僧侶かつ記者の著者が、現状のルポと歴史背景を記述。
    歴史的には、江戸時代で体制に組み込まれる。寺請制度で、すべての民が基本どこかの寺の檀家となり、それが寺の経営も支えることになる。しかし明治の廃仏毀釈、国家神道化で仏教の政治的梯子が外される。その後は政治に擦り寄りつつ、勢力をキープし、中国大陸での布教活動や殺生戒を破って従軍、武器の寄進などの戦争協力をすることになる。戦後のGHQの農地改革で領地を小作人に払い下げ、経済基盤が弱くなり、さらに宗教離れ、過疎化で檀家が少なくなってきた。
    現状では全国7万の寺院のうち、無住職がすでに多くあり、ま高齢化しているため都市が消滅するよりも早く寺院が消滅していく可能性がある。寺院は個別で独立宗教法人であるため、本山が直接指示することは難しく、また行政も政治と宗教の分離のためサポートは見込みづらい。実際311では宗教法人へのサポート体制は欠如している。

    0
    2015年12月17日
  • 寺院消滅 失われる「地方」と「宗教」

    Posted by ブクログ

    良書。日本における神社仏閣の現実を、知らなかった自分に唖然とした。日本人としての自分のあり方をも考えさせる。

    0
    2015年08月14日
  • 絶滅する「墓」 日本の知られざる弔い

    Posted by ブクログ

    寺の家に生まれ、新聞記者を経て住職になった筆者。主に日本の墓、弔い方を死生観の変遷や地域差などと絡めて解説し、その在り方について提言をしている。

    死と弔いを題材にした本でありなから、意外なくらい面白かった。日本は他国と異なり火葬率がほぼ100%に近く、特に土葬や散骨には地域住民の忌避感が強い。また、死体遺棄罪の法律もあり、海外からの移住者や死生観の多様化の中で人の死への扱い方が難しくなっている。

    他にも骨を粉末化して仏像を作る制度や、シロアリ駆除業者が「殺生を仕事にしている」ことへの謝罪と感謝を込めてシロアリの供養をしていること、米国ではコンポスト葬(!)のビジネスが立ち上がっていてニーズがかなり高まっていることなど非常に興味深い弔いの形が紹介されている。

    生物は全て死んだら土に還る。この当然のことが、価値観、宗教感によってかくも難しい問題になるのだと考えさせられた。

    0
    2026年08月22日
  • 欲望の仏教史

    Posted by ブクログ

    覚悟ガンギマリ僧とか想像よりもえげつない弾圧とかかなり情報量が多くて興味深かった。
    仏教はライトな本を数冊読んだことがある程度だったので、もっと仏教史も掘ってみたいところ。
    弾圧周りの詳細な話を読みたかったので筆者の仏教抹殺を積読中。

    0
    2026年07月21日
  • 仏教の大東亜戦争

    Posted by ブクログ

    まず、よくここまで取材したのだと思います。
    筆者は僧侶でありながら仏教界のタブーに切り込む。
    国家神道の影に隠れていますが、各宗門もかなりのものです。戦国時代にも陣僧という従軍僧は存在しましたがそれとは明らかに性格を異にします。
    そういえば学生の頃、取材で見せて貰った古い回向本も、戦中のものは、ん?と思う書き換えが多々ありました。
    特に若い僧侶の方には読んで頂きたい。

    0
    2023年08月30日
  • 仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか

    Posted by ブクログ

    神仏分離令が発端となった廃仏毀釈。
    明治維新の黒歴史ともいえる、その実態は?
    各地の廃仏毀釈の歴史や痕跡を調べる、ルポルタージュ。
    はじめに
    第一章 廃仏毀釈の始まり―比叡山、水戸
    第二章 維新リーダー藩の明暗―薩摩、長州
    第三章 忖度による廃仏―宮崎
    第四章 新政府への必死のアピール―松本、苗木
    第五章 閉鎖された島での狂乱―隠岐、佐渡
    第六章 伊勢神宮と仏教の関係―伊勢
    第七章 新首都の神仏分離―東京
    第八章 破壊された古都―奈良、京都
    結びにかえて
    参考・引用資料一覧有り。

    1868年の一連の神仏分離令。
    江戸幕府の国家仏教から、明治維新での国家神道への突然の転換。
    それは拡大解釈され、様々な地域での、廃仏毀釈の熱狂的な
    破壊活動にエスカレートした。寺院が消えた地域もあるほどに。
    その要因は、重い年貢や神官への抑圧による寺院への積年の怨み。
    無秩序に増えた寺院と僧の堕落。再建出来なかった理由も。
    また、複数の学派による仏教批判や神仏習合の否定、神道の復興。
    隣接する大藩への忖度、為政者の新政府へのアピールでの暴走。
    廃寺の跡の敷地、寺の建材や金属類は、学校や近代化のために。
    地域によっての廃仏毀釈の状況は様々。
    しかも、天皇家にも影響が及んでいたとは。
    そして、消えた寺院の歴史と、多くの文化財の喪失と流失は
    元には戻せない。嗚呼。

    0
    2023年01月22日
  • 仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか

    Posted by ブクログ

    廃仏毀釈の言葉は知っていましたが、実際にどんなことが行われていたか全く知らなかったんだなと思いました。文藝春秋らしく?ルポタージュのような文章がとても読みやすい。
    九万の寺が数年で四万五千に半減し、仏具は鋳とかされ橋になったり仏像はなんと薪にされたり。今流行ってる仏像マニアの人が読むと卒倒しそうな内容です。こんな文化的蛮行が日本で起きてたと多くの日本人は知らないだろうなあ。これで焼かれたり毀たれたりした大伽藍とか残っていたら、どんな風景だったのだろう。
    しかし当時の仏教の退廃や、跡地や廃材が小学校とかになっていることを思うと、時代の要請があったのかなともおもう。
    しかしもったいないことをしたものだ。

    0
    2022年11月02日
  • ビジネスに活かす教養としての仏教

    Posted by ブクログ

    仏教の入門書としては非常に読みやすい。

    仏教の考えはニーチェと通ずるところが多くあると感じた。
    今の環境がずっと続くことはない。自分でさえもうもはやイレモノ程度。常に丁寧に、正しく、バランス良く、そして今に全力を尽くせる超人となるべし!

    ★「少欲知足」 与えられた環境を受け入れる
     何のために働くの?
     どこで「知足」に気付ける?
     企業内の地位が家族を幸せにする?

    ★「中道」 何事にも偏りのない生活
     車の運転と同じで速すぎても遅すぎてもダメ。
     ほどほどてはなく、バランスこそ全て

    ★「自利利他」
     他者が悟りを得なければ、自分も得られない

    ★「四法印」
     一切皆苦 全ては苦しみ
     諸行無常 全ては変わる
     諸法無我 全てに実体がない(私も会社も)
     涅槃寂静 「私への執着」を捨て、絶対的な安らぎ、悟りの境地へ

    0
    2022年04月10日
  • 仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか

    購入済み

    偉大な仏教思想

    現代日本人の苦悩の根源がわかるような気がした。仏を粗末にしたならその分精神の問題に苦しめばいいと思う。そうすれば反省してまた仏像を大切にしようという気になると思う。

    0
    2022年04月10日
  • 仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか

    購入済み

    日本史の教科書には廃仏毀釈という言葉は出てくるものの、そこにどういうドラマが繰り広げられてきたのかという記述はあまりありません。この本は、日本史の教科書が伝えてこなかった、日本人による日本の伝統破壊の過去に迫ることの出来る1冊です。

    #タメになる #深い

    0
    2022年02月01日
  • 仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    廃仏毀釈の資料は乏しく、著者が丹念にその場所を取材して実態を掴もうとしている。その激しさは地方によってかなり異なり、各々の理由が考察されていて興味深い。鹿児島(薩摩)ではほぼ100%の寺院が消失したのは維新を主導していたからだと思っていたが、同じく維新を主導していた長州ではそれほどではなく、その違いの考察も面白い。

    0
    2022年01月05日
  • 仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか

    Posted by ブクログ

    本書は廃仏毀釈について書かれた解説書である。著者はジャーナリストであり、また僧侶でもあるので仏教に携わる者の視点からの見解も書かれている。

    廃仏毀釈の起こった主な地域ごとに章立てており、比叡山、水戸、薩摩、長州、宮崎、松本、苗木、隠岐、佐渡、伊勢、東京、奈良、京都について書かれている。
    著者が各地域を訪れ取材をし、破壊された仏像の様子がリポートされ、また史料も紹介し当時の様子がよく分かる。
    そして、どうしてこのような事が起こったのか、どういう要因で廃仏毀釈が起こったのか、著者の視点から4つの要因が挙げられている。
    それは、時代の流れなどもあるけれど、仏教界の側が単なる被害者という訳ではなく、その原因の一端になっているということを、冷静に分析している。

    それでも、仏像の破壊はもったいないなと私は思った。

    0
    2021年11月01日
  • お寺の日本地図 名刹古刹でめぐる47都道府県

    Posted by ブクログ

    各都道府県よりひとつだけ寺院を選び、地域の歴史・信仰などと含めて紹介。
    宗派の偏りの理由など、日本全国広く知ることができておもしろかった。

    掲載されるお寺のうち、自分は8ヵ寺参拝。本書を参考に、他の寺院も行ってみたいと思う。

    0
    2021年08月22日
  • お寺の日本地図 名刹古刹でめぐる47都道府県

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    各都道府県から一寺院を選んで紹介する本。また各地でどの宗派が多くを占めるのか、廃仏毀釈の影響、その他現代の寺院に関わる問題点も紹介している。
    一寺院の選び方はさほど問題ないように感じた。各地の仏教界における特徴や問題などを考慮して選んだようである。

    私は大阪在住で妻が鳥取出身なので、近畿と中国地方の著名寺院はぼんやり把握しているが、東北や関東、九州などは知らない寺院も多数あった。その点では興味をそそる良い本だと思う。
    また戦後の農地解放(農地改革)により各寺院の経済的地盤が大打撃を受けたということを気付かずに居たので、その点についてもありがたかった。
    また古い寺院だと、聖徳太子・行基・役行者・円仁・坂上田村麻呂ゆかり、というところが大半であるということに改めて気付かされた。

    しかし。説明不足や誤解を招く内容も少なくない。また各都道府県を抜き出して読みたい人に不親切なところも残念である。なので☆は一つ減らした。とはいえこの本を鵜呑みにするのではなく、導入本として扱うのであれば良いと思われる。

    なお掲載47寺院を以下に示す。

    北海道・東北地方
    北海道:大臼山善光寺(有珠善光寺|伊達市・浄土宗)
    青森県:川倉賽の河原地蔵尊(五所川原市・無宗派)
    岩手県:妙見山黒石寺(奥州市・天台宗)
    宮城県:青龍山瑞巌寺(松島町・臨済宗妙心寺派)
    秋田県:皇宮山坩満寺(にかほ市・曹洞宗)
    山形県:宝珠山立石寺(山寺|山形市・天台宗)
    福島県:金塔山恵隆寺(会津坂下町・真言宗豊山派)

    関東地方
    茨城県:海雲山長勝寺(潮来市・臨済宗妙心寺派)
    栃木県:日光山輪王寺(日光市・天台宗)
    埼玉県:聖天山歓喜院(熊谷市・高野山真言宗)
    群馬県:五徳山水澤寺(水澤観音|渋川市・天台宗)
    東京都:金剛山正福寺(東村山市・臨済宗建長寺派)
    神奈川県:巨福山建長寺(鎌倉市・臨済宗建長寺派)
    千葉県:正中山法華経寺(市川市・日蓮宗)
    山梨県:天目山栖雲寺(甲州市・臨済宗建長寺派)

    中部・北陸地方
    長野県:定額山善光寺(長野市・無宗派)
    岐阜県:両界山横蔵寺(揖斐川町・天台宗)
    静岡県:法多山尊永寺(袋井市・高野山真言宗)
    愛知県:覚王山日泰寺(名古屋市・無宗派)
    新潟県:福知山種月寺(新潟市・曹洞宗)
    富山県:杉谷山瑞泉寺(井並別院瑞泉寺|南砺市・真宗大谷派)
    石川県:自生山那谷寺(小松市・高野山真言宗)
    福井県:霊応山神宮寺(若狭神宮寺|小浜市・天台宗)

    近畿地方
    京都府:蜂岡山広隆寺(京都市右京区・真言宗単立)
    奈良県:鳥形山飛鳥寺(明日香村・真言宗豊山派)
    大阪府:荒陵山四天王寺(大阪市天王寺区・和宗)
    三重県:勝宝山金剛證寺(朝熊山|伊勢市・臨済宗南禅寺派)
    滋賀県:福生山櫟野寺(甲賀市・天台宗)
    和歌山県:天音山道成寺(日高川町・天台宗)
    兵庫県:刀田山鶴林寺(加古川市・天台宗)

    中国・四国地方
    岡山県:金陵山西大寺(岡山市東区・高野山真言宗)
    広島県:御許山佛通寺(三原市・臨済宗佛通寺派)
    鳥取県:三徳山三佛寺(三朝町・天台宗)
    島根県:浮浪山鰐淵寺(出雲市・天台宗)
    山口県:保寧山瑠璃光寺(山口市・曹洞宗)
    香川県:五岳山善通寺(善通寺市・真言宗善通寺派)
    愛媛県:石鈇山前神寺(西条市・真言宗石鈇派)
    徳島県:瑞麟山丈六寺(徳島市・曹洞宗)
    高知県:摩尼山国分寺(土佐国分寺|南国市・真言宗智山派)

    九州・沖縄地方
    福岡県:井上山善導寺(久留米市・浄土宗)
    佐賀県:小松山大興善寺(基山町・天台宗)
    長崎県:東明山興福寺(長崎市・黄檗宗)
    熊本県:圓明山正覚寺(天草市・曹洞宗)
    大分県:耆闍崛山羅漢寺(中津市・曹洞宗)
    宮崎県:真金山法華嶽薬師寺(法華嶽寺|国富町・天台宗)
    鹿児島県:鎮国山感応寺(出水市・臨済宗相国寺派)
    沖縄県:南海山桃林寺(石垣市・臨済宗妙心寺派)

    0
    2021年07月23日
  • 仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか

    Posted by ブクログ

    日本刀で石仏を切ることが出来るんですね。地震で倒れて割れたのかと思っていました。明治維新、新時代の幕開けっていいイメージしか知らなくて勉強になりました。

    0
    2021年05月13日
  • 仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか

    Posted by ブクログ

    廃仏毀釈とは、結局どういった性質のものであったか。

    様々な地域の事例から、廃仏毀釈の実態が見えてきます。松本、水戸、鹿児島、京都等。
    それにしても、奈良の寺院で、寺院廃止後に仏像を薪代わりに使っていたというのは‥なんとも衝撃でした。

    廃仏毀釈は、江戸から明治への時代の移り変わりによる混乱の賜物のように感じられました。
    江戸時代から続く寺院による圧力への報復的意味合いや、為政者の新政府への媚び等。要因は複数ありますが、日本人があたりまえに信仰してきた「神様、仏様」は失われたと思うと、あの時代の人々は、得体の知れない喪失感を感じずにはいられなかったのではないかと思いました。



    0
    2020年08月21日
  • 仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか

    Posted by ブクログ

    梨木香歩の「海うそ」を読んだ後、廃仏毀釈について興味がわき、この本を手に取った。自分の地元にも廃仏毀釈によって衰退した神社(かつては大きな寺であった)があり、その歴史について調べてみたいという思いも以前からあった。
    全て明治政府の横暴によるものであったのだろうという憶測とは少し違い、列強国からの圧力に抗うもしくは迎合するような時代の流れによるものも多分にあったのだと理解した。急激な変化にはどこかで犠牲があるものだ。無念だが、あの時代の大きな転換の犠牲となったのは仏教だった。しかし、それによってその後のこの国の繁栄もあったのかもしれない。
    現代の我々の社会も新型コロナによって大きな時代の変換点に来ている。この急激な変化に何が犠牲となっていくのか。

    0
    2020年08月26日
  • ビジネスに活かす教養としての仏教

    Posted by ブクログ

    座禅や写経など仏教ワールドに足を踏み入れる人は年々増えている気がするが、根底にある思想、哲学を生活に取り入れるにはなかなか敷居が高いのではないだろうか。本書は、著者自身の長年の会社員経験を生かして、職場での様々なぶつかり合い、矛盾、葛藤などを、どう生き抜くか、社会人生活における知恵としての仏教を具体的に紹介してくれている。引き合いに出しているニュースは直近のものが多く、また職場での葛藤も共感しやすい。
    漫然と仏教思想を並べても、当たり前の理想論抽象論にしかならないが、自分が具体的にどう解釈し、内省するかなど、よりリアルに関わっていくことができる作りになっている。
    欲を言うと、ここまで分かりやすい仕上がりなら、読者に考えさせる「良質な問い」もビシバシ投げかけてほしかった。

    0
    2020年08月02日
  • ビジネスに活かす教養としての仏教

    Posted by ブクログ

    仏教のキーワードをいくつか取り上げ、ビジネスの世界に当てはめて解説しています。なるほど、と思うことが色々ありました。

    0
    2020年07月01日