あらすじ
「一度読んだら永遠に忘れない」極上の説法。少欲知足、利他、縁起、供養、四宝印、出家……「諸行無常の(正解がない)時代」を生き抜く知恵と心構え。佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)推薦! 「仏教は抜群に面白いしビジネスに役立つ」「なんだか毎朝会社に行くのが疲れた」「ポスト争いでいがみ合う組織の雰囲気が重い」「定年後、自分はどうしたらいいのかわからない」など、仕事やビジネスに関する悩みは尽きない。そんな悩みを解決してくれるのが、仏教である。歴史に裏打ちされた合理的・科学的な真理は、長年日本人の倫理・道徳観の拠りどころとなってきた。その意味で、お釈迦さまや宗祖の言葉・教えから学べることは多い。そこで本書では、元経済系記者で現在は浄土宗僧侶の著者が、難解な用語や解説は極力避け、現代のビジネスシーンに置き換えながら、仏教を「再翻訳」。六道輪廻や八正道などイメージしづらい教えもすいすい頭に入る。ビジネスパーソン必読の“世界一わかりやすい仏教本”。
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Posted by ブクログ
仏教に限らず、すべての宗教は俗世にどっぷり浸かっている人間にとっては敷居が高いですが、この本のように日常にありそうなことと関連づけて説明してくれると理解が進みます。ニーチェやケインズを引用するなど、著者も思考の幅を広くとっていらっしゃるようにお見受けいたします。
宗教とは本来、よりよく生きるための道しるべのはず。その意味でとてもよい書籍だと思います。おススメです。
悩みのなかで
50代になり、仕事と家族の向き合い方を考えているときに、心の支えになるものはないか探しているときに読みました。
今の自分に足りないところ、考え方を学べました。謙虚な気持ちで仕事に向き合い、感謝の気持ちを妻に伝えていこうと思いました。
Posted by ブクログ
割と面白かったです。
仏教用語の解説とその内容と俗世間、とくにビジネスの
世界での活用というか、対比が書かれてあって・・・
基本のところを思い起こさせてくれる感じがしました。
引退後に向けた活動と
感謝のこころ・・
Posted by ブクログ
仏教の入門書としては非常に読みやすい。
仏教の考えはニーチェと通ずるところが多くあると感じた。
今の環境がずっと続くことはない。自分でさえもうもはやイレモノ程度。常に丁寧に、正しく、バランス良く、そして今に全力を尽くせる超人となるべし!
★「少欲知足」 与えられた環境を受け入れる
何のために働くの?
どこで「知足」に気付ける?
企業内の地位が家族を幸せにする?
★「中道」 何事にも偏りのない生活
車の運転と同じで速すぎても遅すぎてもダメ。
ほどほどてはなく、バランスこそ全て
★「自利利他」
他者が悟りを得なければ、自分も得られない
★「四法印」
一切皆苦 全ては苦しみ
諸行無常 全ては変わる
諸法無我 全てに実体がない(私も会社も)
涅槃寂静 「私への執着」を捨て、絶対的な安らぎ、悟りの境地へ
Posted by ブクログ
座禅や写経など仏教ワールドに足を踏み入れる人は年々増えている気がするが、根底にある思想、哲学を生活に取り入れるにはなかなか敷居が高いのではないだろうか。本書は、著者自身の長年の会社員経験を生かして、職場での様々なぶつかり合い、矛盾、葛藤などを、どう生き抜くか、社会人生活における知恵としての仏教を具体的に紹介してくれている。引き合いに出しているニュースは直近のものが多く、また職場での葛藤も共感しやすい。
漫然と仏教思想を並べても、当たり前の理想論抽象論にしかならないが、自分が具体的にどう解釈し、内省するかなど、よりリアルに関わっていくことができる作りになっている。
欲を言うと、ここまで分かりやすい仕上がりなら、読者に考えさせる「良質な問い」もビシバシ投げかけてほしかった。
Posted by ブクログ
仏教の教えから学びとる現代のライフスタイル
歴史に人は生きてると言うけれど、日本のルーツである仏教には、シンプルにいまに通ずる考え方が存在している事を教えられる。
スティーブ・ジョブズも禅を大切にしていたように、日本人である我々はまだまだ古代から学べることは多いんだなと思った。
内容も重くなり過ぎずまとめてくれているので、とても読みやすかったし、興味のある分野は他書で深めたいと思った。
Posted by ブクログ
仏教の教えの軸の部分を分かりやすい文体で解説した一冊。
ビジネスにということになっているが、もっと大きく人生訓です。
ここから深掘りしていければ。
Posted by ブクログ
①非難されない者はいない
『沈黙しているものも非難され、多くを語るものも非難され、少し語るものも非難される。
世に非難されないものはいない』
②縁起は「偶然」ではない
縁起とは「この世のすべては原因と結果があって生まれている」という考え方。
そのため、私たちのよく使う「四葉のクローバーを(偶然)見つけたから縁起がよい」というのは本来の意味からすると誤用。