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明治百五十年でも語られない闇の部分、それが廃仏毀釈だ。実は、興福寺阿修羅像、五重塔も消滅の危機にあったのだ。神社と寺院を分離する政策が、なぜ史上稀な宗教攻撃、文化財破壊にエスカレートしたのか? 鹿児島、松本、伊勢、東京、奈良、京都など日本各地に足を運び、埋もれた歴史を掘り起こす近代史ルポルタージュ。
【目次】
はじめに
第1章 廃仏毀釈のはじまり ──比叡山、水戸
第2章 維新リーダー藩の明暗 ──薩摩、長州
第3章 忖度による廃仏 ──宮崎
第4章 新政府への必死のアピール ──松本、苗木
第5章 閉鎖された島での狂乱 ──隠岐、佐渡
第6章 伊勢神宮と仏教の関係 ──伊勢
第7章 新首都の神仏分離 ──東京
第8章 破壊された古都 ──奈良、京都
結びにかえて
Posted by ブクログ 2021年10月12日
著者はお坊さんにしてジャーナリストとのこと。仏寺側だけでなく神社側も含めてかなり現地での取材をしていることがうかがわれる。それでも結局日吉大社、水戸、薩摩、長州、宮崎、松本、苗木、隠岐、佐渡、伊勢、東京、奈良、京都という代表的なところしか実例が載せられていない。というより他ではもうあまりよくわからな...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月02日
知りたくなかった史実ってこういうことを言うのかな。日本はよく「宗教を差別しない国」とか「宗教で戦争や殺生が起きない国」と礼賛される声が聞こえるけど、そんなの一瞬にして霞んでしまった。まさか何百年という歴史をもつ仏教をいとも簡単に破壊しつくすとは。しかも政府は単に「神仏分離」と言っただけなのに、どうい...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月22日
神仏分離令が発端となった廃仏毀釈。
明治維新の黒歴史ともいえる、その実態は?
各地の廃仏毀釈の歴史や痕跡を調べる、ルポルタージュ。
はじめに
第一章 廃仏毀釈の始まり―比叡山、水戸
第二章 維新リーダー藩の明暗―薩摩、長州
第三章 忖度による廃仏―宮崎
第四章 新政府への必死のアピール―松本、苗木
...続きを読む
現代日本人の苦悩の根源がわかるような気がした。仏を粗末にしたならその分精神の問題に苦しめばいいと思う。そうすれば反省してまた仏像を大切にしようという気になると思う。
Posted by ブクログ 2021年11月01日
本書は廃仏毀釈について書かれた解説書である。著者はジャーナリストであり、また僧侶でもあるので仏教に携わる者の視点からの見解も書かれている。
廃仏毀釈の起こった主な地域ごとに章立てており、比叡山、水戸、薩摩、長州、宮崎、松本、苗木、隠岐、佐渡、伊勢、東京、奈良、京都について書かれている。
著者が各地...続きを読む
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