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Posted by ブクログ
母子家庭で育ち母から教えられた本当の父に会うため財閥一ノ倉家を訪れた神保和秋。
底で庭で空腹のため動けずにいた幼い子供、彼方と出会い身の上を隠して屋敷に滞在することに成るが父は既に亡く従兄弟になる東和と使用人のみの屋敷で…。
母親の遺言を果たそうとする和秋が、お互いに不器用な彼方と東和の間に入り物怖じせず彼らと共に過ごすうちに様々な思いが生まれ、そんな和秋に東和が惹かれて行くのがとても良かったです。
東和から告白され好きだけどそれがどういう好きなのか分からず戸惑い、そして身の上を隠していたために誤解があり、自分の気持ちに気づけでも、と切なく泣けました。
その誤解も解け晴れて家族の一員、東 -
ネタバレ 購入済み
満を持しての二年後の秋。
ある出来事から、オマエ草の栽培に力をいれる兄上。兄上の、普通に考えたら止めといた方がいいのでは?と心配になるような「したいこと」をレシェイヌと灰色狼達が叶えようと協力する。当然すったもんだあるわけですが笑、兄上の行動の裏にあるレシェイヌへの思いを知った時、あぁそうだったのかと納得。
レシェイヌの異能が絶大過ぎて地味に思えるけど、兄上の異能であるオマエ草も凄い(ペニシリンの発見以上に凄いのでは?)。もし12年前に王宮にあったなら、兄上は王族の絶滅を回避してたかもしれないんだ…と改めて思わずにいられない。
そして、待ちに待った結婚式。毎回ながら、表紙の美しさよ。もう読むしかない。 -
ネタバレ 購入済み
二人の手紙のやり取りが
相手への思いやりに満ちていて、思わずポロっときちゃいますね~。愛だ、愛。切ない中に和み要素もあり、無いはずの希望が垣間見える。
そして、灰色狼達が活躍しまくります。王族の日常的なお世話だけではない灰色狼の忠誠に対し、兄上が自身の行動を省みるシーンがとても印象的でした。
ここに一人の水明さんファンが誕生。
物語には大きな山場がいくつかありますが、最後の山場では、レシェイヌと婚約までした兄上が、ずっと漠然とあったであろう「いつか見捨てられるのではないか」という不安が爆発してしまいます。兄上にとっては王族である確信が持てないままだったし、愛を知った途端、今度はそれを失うのが怖くなってしまうんですよね -
ネタバレ 購入済み
受けの兄上は可愛い生きものです
生い立ちのせいで、なかなか自分が王族とは認められず、王宮で暮らすようになっても周囲の人に頼ることが苦手だった兄上。そんな兄上の頑なな心が、少しずつ綻んでいって、攻めのレシェイヌの特大の愛情や灰色狼たちの特盛の献身を受け入れていく過程が良いです。そして、自分からも愛情や感謝の気持ちを返していく。その方法がてらいがなく、少し意表も突いていて、なんとも兄上らしい。外見も性格も華やかではないけれど、噛めば噛むほど良い味がでるスルメみたいな大人の男、兄上です。
レシェイヌはレシェ犬で、兄上大好きドーン(物理)で兄上をヘロヘロにします。腹黒ささえもあざと可愛いです。性欲は暴走しがちですが笑、何者からも兄上 -
お金払って読む価値あり!
表現が豊かで素晴らしい!!
WEB版と比べ読みしてみたくて思い切って買いました。買って正解!
WEB版の感想は、『内容の面白さと表現力が素晴らしいけど、独特な長文で読むのにパワーが要る。けど、頑張って読んじゃうほどの魅力』でしたが、商品版は、『なんか、読みやすい! 完璧じゃん!!』でした。他の方がおっしゃる通り、縦書きが良いのかも。
近親相関ものは苦手だけど、この設定ならOKという感想を散見しますが、私もそうでした。
ウブな三十路受かわいい、最高です!
1、2巻は他社サイトで買ったのですが、いづれはページ捲りがしやすいコチラで買い揃えたいと思っています。 -
購入済み
もし西!
ifものって、本編に比べて軽いお遊び的な読み物になるのが定石ですが、こちらのもし西はこちらが本編であっても納得の確かさ、面白さ!
足弱なら、レシェイヌなら、灰色狼のこの人ならあの人なら、この状況ならば必ずこう考え動くだろうと、実在の人物以上に確かな存在感を感じます。
最後の王族の結婚式裏話も、どれも面白く、それぞれの人物が実際に生きているようです! -
購入済み
祝コミカライズ。
この巻も面白くて面白くて、読み返すのが今から楽しみです。
続刊は、無い、のでしょうか。寂しいです。
作者様、この世界観、どのようにして錬られたのでしょうか。ただただ敬服します。
脇役たちのお話が本編に奥行きを与えてくれますから、再読がより色鮮やかになり本当に二度美味しいです。
ありがとうございます。
絵師様、お話にピッタリです。コミカライズを心から楽しみにしています。Rシーンはもちろんですが、描かれる沢山の奇跡も心待ちにしています。 -
ネタバレ 購入済み
純朴な田舎者にこれはつらい
山奥でひっそりと暮らしていた足弱(酷い名前だ)が、たまたま近所の人の提案で王国の首都に行ってみるだけのつもりで訪れたら、王様の探し人だと判明して帰れなくなる話。
ひとりきりでいるのが当然だったのに、常に周りに人がいて、世話を焼かれてストレスフル! -
購入済み
幸せで仕方ない
読み終えるまで4日くらいかかりましたが、また読み返しています。
読んでいて楽しい。
足弱の素直な心情が読んでいるとほっこりします。
灰色狼たちの忠誠心や、レシェイヌの本気を再確認できる内容でもあります。
素晴らしい終わり方ですが、また続きが出ないかなぁ、と思いました。。