mikatontonさんのレビュー一覧
レビュアー
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購入済み
何度も目から汁が…
年の差、薄幸健気受け、三角関係、濃いめのストーリーが好みの私にドンピシャでした。テクノサマタ先生のイラストとも素敵にマッチしていると思います。
心理描写がとても丁寧で物語に引き込まれます。精神的に痛々しい場面が多くあって、ささやかな幸せを糧に必死に一人で生きていこうとする(そうならざるを得なかった)受けがいじらしくてぎゅっと抱きしめたくなりました。上巻では三角関係のもう一人との暗雲垂れる絡みの方が印象強く、本命との進展はあまりないです。
人間の弱さと強さ、人から人へ連鎖する優しさと悪意、じっくり読めます。先が気になって、きっと読み終わったら下巻にまっしぐらだと思います。 -
ネタバレ 購入済み
黒い羊が可愛い
ストーリーは全体的に面白かったです。年の差、体格差も好みの設定です。
ただ、中盤以降の主人公アリン(受)の行動が無謀過ぎて少しもやもや。黒い羊たちが強制労働させられているのがわかってるのに正面からのこのこ行くとか、そりゃそうなるて笑。ウィレム(攻)を巻き込みたくないのか、助けて欲しいのかどっちなんだと心の中で突っ込んでしまいました。個人的には、黒い羊の解放をラスタン頼みにするなら、ウィレムに全てを話して連れていくべきだったかと。ウィレムが黒い羊の解放のために協力するなら、トランも兄の仇打ちを引っ込めたんじゃないかなぁ…とか思ってしまう。
ウィレムが過去を引き摺ったままアリンに惹かれていった心情 -
ネタバレ 購入済み
二人の手紙のやり取りが
相手への思いやりに満ちていて、思わずポロっときちゃいますね~。愛だ、愛。切ない中に和み要素もあり、無いはずの希望が垣間見える。
そして、灰色狼達が活躍しまくります。王族の日常的なお世話だけではない灰色狼の忠誠に対し、兄上が自身の行動を省みるシーンがとても印象的でした。
ここに一人の水明さんファンが誕生。
物語には大きな山場がいくつかありますが、最後の山場では、レシェイヌと婚約までした兄上が、ずっと漠然とあったであろう「いつか見捨てられるのではないか」という不安が爆発してしまいます。兄上にとっては王族である確信が持てないままだったし、愛を知った途端、今度はそれを失うのが怖くなってしまうんですよね -
ネタバレ 購入済み
満を持しての二年後の秋。
ある出来事から、オマエ草の栽培に力をいれる兄上。兄上の、普通に考えたら止めといた方がいいのでは?と心配になるような「したいこと」をレシェイヌと灰色狼達が叶えようと協力する。当然すったもんだあるわけですが笑、兄上の行動の裏にあるレシェイヌへの思いを知った時、あぁそうだったのかと納得。
レシェイヌの異能が絶大過ぎて地味に思えるけど、兄上の異能であるオマエ草も凄い(ペニシリンの発見以上に凄いのでは?)。もし12年前に王宮にあったなら、兄上は王族の絶滅を回避してたかもしれないんだ…と改めて思わずにいられない。
そして、待ちに待った結婚式。毎回ながら、表紙の美しさよ。もう読むしかない。 -
ネタバレ 購入済み
受けの兄上は可愛い生きものです
生い立ちのせいで、なかなか自分が王族とは認められず、王宮で暮らすようになっても周囲の人に頼ることが苦手だった兄上。そんな兄上の頑なな心が、少しずつ綻んでいって、攻めのレシェイヌの特大の愛情や灰色狼たちの特盛の献身を受け入れていく過程が良いです。そして、自分からも愛情や感謝の気持ちを返していく。その方法がてらいがなく、少し意表も突いていて、なんとも兄上らしい。外見も性格も華やかではないけれど、噛めば噛むほど良い味がでるスルメみたいな大人の男、兄上です。
レシェイヌはレシェ犬で、兄上大好きドーン(物理)で兄上をヘロヘロにします。腹黒ささえもあざと可愛いです。性欲は暴走しがちですが笑、何者からも兄上 -
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購入済み
購入済みオススメです!
NARUTOの漫画が好きだったので小説にも興味がでて読んだんですが。内容はそれなりに深刻なんですけど、所々笑えて、やっぱりNARUTOの世界が好きだなぁと実感させられ、まだまだ読み足りないくらいです。ナルトの周りの人達は、みんな困っているナルトのために動かずにはいられない。だけど互いに相手を必要とし大切に思うからこそ、話せないことがあったり、意見が違えたりする。そういうもどかしさや葛藤を抱えながらも、最後には問題を一緒に乗り越えられる仲間っていいなぁと思います。
あと、うちは夫婦が特に好きで、サスケ烈伝ではもちろん堪能できますが、ナルト烈伝終盤では色々と想像の斜め上をいきました(笑)
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