上田岳弘のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
読書開始日:2021年7月30日
読書終了日:2021年7月31日
所感
閉塞感、暗い雰囲気をまとった作品。
読みやすくはあったが、各々の心情が難しい。
ニムロッド、田久保は現代の完璧を追求し、尖りを叩く閉塞感にどうしても嫌気がさしていたのか。多分そうだ。
ニムロッドは誰かの心に文字を通してなにかを記載したかったが、叶わなかった。記載ができなかった。
だからこそ自分と似通った駄目な飛行機を愛す。だが周りがどんどん効率化、合一化することによって愛すべき駄目なものが無くなる。ついに駄目な飛行機も世から尽きる日が怖くなり太陽に向かった。
田久保も、あの日の判断で自分にレッテルを貼ってしまったことで、 -
Posted by ブクログ
ひが彼我の差を感じて悦にいる? 荘厳な塔 ビットコイン採掘に充てるサーバー補充の要請をしたが 634関東平野を意味する「武蔵野」という言葉が担ぎ出されたのだ ブルジュ・ハリファの828 ダイバーシティ(多様性)は大事だからと優しく認めてもらえる 寡作のまま死んだ伝説の作家らしい 彼女の中2病的な心情吐露を僕は好ましく思っていた 最適な形状に収斂しつつある最新型スマートフォン発表のネットニュース 創設者としてのアイコンを担いきれていない 鳥の形を模したものだった 操縦桿を握る手を濡らした 蕩尽的に もた凭れる さと聡い よもやま四方山話 荷室仁 バベルの塔 駄目な飛行機コレクション 彼からのメー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ前世の記憶をいくつも持っている我輩、そして今は山上甲哉。
今世は普通の平凡な一般人として人生をまっとうするはずだったけれど、
我輩の意識の中にはある人物の記憶があった。
ひとりはJといって、ハッカーとして大変頭の切れる男でありながらも、自分の能力を活かし切れずにいる自意識の塊のような人物。
もうひとりはSといい、淡路島で新興宗教の教祖をしている人物。
我輩である山上甲哉が、Jに自分の存在を知らせるために送ったメールは
Jの所属する組織のEに気づかれ
EとJ、同じ組織のMは
教祖のS、教団だった早乙女や北海道にいる山上甲哉に会いにくる。
JとSの記憶を覗くことができ、Sを通してEと早乙 -
Posted by ブクログ
語り手は「私」と「吾輩」という2つの一人称を同時に使い、
しかも今は「ヤマガミ」という青年であるがかつては石原寛治でありフロイトでありテレンティウスであったといい、
その上ほかの登場人物の意識を覗いて記述することも出来るという。
なんだかわけのわからないメタメタな構成である。
けれど「語り手」のその立ち位置というのは要するに、
登場人物に憑依してその視点で物語世界を見るという「書き手」、すなわち小説家自身のことを、
SF的に、もしくは寓話的にとらえ直した私小説なのではないか、とも思う。
「中二の時に他人の意識が流れ込んでくるのを感じるようになった」というようなくだりはつまり、
「このころ