国末憲人のレビュー一覧

  • ロシア・ウクライナ戦争 近景と遠景

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    これは…すごい本でした。
    国内はもちろん、できれば世界中で読まれて欲しいです。
    特に、丹念な取材でキーウ近郊の虐殺事件に迫る第5章「戦闘と平和のはざま―イワナフランカ」が圧巻。淡々とした筆致に凄みがあります。
    極限状態における人間の愚かさとそれをユーモアにできてしまう強さ、両方に打ちのめされました。

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    2024年02月23日
  • ポピュリズムと欧州動乱 フランスはEU崩壊の引き金を引くのか

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    経済学者のダニ、ロドリックの政治的トリレンマは示唆深い

    グローバル化、民主主義、国家主権

    このうち2つしか実現できないことに皆気づきつつあるのだろうか?

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    2019年03月23日
  • ポピュリズム化する世界

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    最近読んだ中で一番読みやすかった~オススメ。著者の私見もだいぶ交じるけど、その分おもしろかった。名前が出てくる政治家にも興味がわいた。

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    2017年03月07日
  • ミシュラン 三つ星と世界戦略

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    【そのマーケティング、星3つ】世界有数のタイヤ製造メーカーでありながら、フランスを始めとする世界各地のレストランを格付けしたミシュランガイドを発行していることで知られるミシュラン。知られざるその企業の内幕やミシュランガイドの歴史を記すことにより、特にフランス料理を中心として、食文化の在り方までをも考えていく作品です。著者は、朝日新聞社のパリ支局で長く務められた国末憲人。


    最初に手に取った際は、ミシュランだけでどうやってここまで分厚い本をかけるのだろうと思ったのですが、読んでみれば食文化の歴史やそれにまつわるトリビアが満載で非常に興味深く読み進めることができました。特に、ミシュランガイドの星

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    2013年05月06日
  • ミシュラン 三つ星と世界戦略

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    ミシュランのレストランガイドの成り立ち、レストラン調査の手法や体制、星の上げ下げがもたらす影響やインパクトなどを丁寧に書いた本。記述も平易で、時にミシュラン社の成り立ちにも触れつつ、実にわかりやすく、興味深いエピソードを交えて解説する。最近読んだ本の中で最も面白かった。食に興味のある方には是非一読をお勧めしたい。

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    2011年11月20日
  • ミシュラン 三つ星と世界戦略

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    ミシュランガイドの影響力は本当のところどうなのか。2000年前後を挟んで編集方針が変わったのはどうしてか。他のガイドブックと何が違うのか、など、分かりそうでわからないところを丹念に描きます。

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    2012年05月17日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    グローバリゼーションとポピュリズムの中で、揺れ動く、民主主義と資本主義
    四名の知性が語る現代と未来

    1 世界の未来 エマニュアエル・トッド 私たちはどこへ行くのか

    ・核家族こそが人類の最初の家族システムだった
    ・今見られる政治的な代表制という仕組みは、それが民主的なものであれ、寡頭制的なものであれ、むしろ古い過去から残り続けたものであるとわかったのです。
    ・民主主義は、人間の小さなグループが自分たちの間で組織したものでした。そしてそれはいくらか排外的だったのです。
    ・この排外性は民主主義と反対のことではなくて、民主主義の始まり、あるいは再登場の始まりなのです。
    ・高等教育というのは、体制順

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    2022年06月02日
  • ミシュラン 三つ星と世界戦略

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    「ミシュランガイド」
    フランス料理の最高クラスが書かれているガイドブック そのこれまでとこれからについて書かれた本です。
    三ツ星レストランを目指すシェフへのインタビューや星の数に狂ってしまったシェフのストーリー等興味深い内容が盛りだくさんでした。
    ただ1つ欲しいのが記載されているレストランの写真があればより記憶に残りやすい情報になるかなって思う本でした。
    料理が好きな方や外食が好きな方にオススメです!

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    2020年02月24日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    世界情勢と日本の動向を様々な評論家が分析した一冊。

    ヨーロッパ中心なのは仕方ないが、勉強にはなった。

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    2020年02月17日
  • 自爆テロリストの正体

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    [ 内容 ]
    貧しく純粋なイスラム教徒が、やむにやまれぬ思いに駆られてテロに走る―。
    自爆テロにはしばしば、こうした「美しい物語」が付いて回る。
    しかし、これは真実だろうか。
    現場を歩いてみると、自爆テロが「貧困」とも「イスラム教」とも関係がなく、「中途半端な若者たちの自分探し」の結果だった姿が見えてくる。
    「テロリスト」に対する甘い幻想を全て打ち砕く、画期的ノンフィクション。

    [ 目次 ]
    第1章 移民二世ザック「自分探しの旅」
    第2章 スラムの勝ち組
    第3章 モスクの外、刑務所の中
    第4章 テロリストの妻たち
    第5章 哀しき改宗者
    第6章 乗っ取られた村
    第7章 劣等感がテロリストをつく

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    2010年07月01日
  • 自爆テロリストの正体

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    各国各地で続発しているテロ。
    テロリズムの宗教的・政治的背景は深遠ですが、
    この本には、実際に自爆テロを行った人達、行うに至った経緯が克明に書かれています。
    そこには、妄信的であったり、イスラムのイマムによって扇動されたりと、
    民族のアイデンティティや国や信教を蹂躙され、聖戦に燃え立つ、というより、
    お坊ちゃま達の社会不安と、差別への憎悪がパレスチナなどの悲しい現状と自己を猛烈に重ね合わされて、殉教を選んでしまう
    という、聖戦とは程遠い自爆テロの根源が見えます。

    情熱ばかりが先立ち、コーラン(聖典)への造詣の浅いテロ実行者達が多いのは、イマムは若者達を爆弾くらいに
    しか思って無く、またその

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    2009年10月04日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    資本主義のこれからを知るために手に取った。止まることが許されない資本主義。今必要なのは速度を落とすこと。貧富の差は拡大し続ける社会で、ヒエラルキーの下層にいる人たちの声を吸い上げる必要がある。

    アメリカの移民問題、実はアメリカ違法移民は正規で入国した人たちのオーバーステイ。メキシコからアメリカよりも脱アメリカする人の方が増えているとか。ニュースの表面ばかりを受け取っていたな。

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    2020年06月15日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    4人の大御所が論説。世界の未来、はじめに核家族と民主主義があった。民主主義の希望、選挙ではちゃんと代表されない時代になった。資本主義の限界、市民より市場に支配される国家。分断の克服、移民政策に失敗した国は21世紀の負け組になる。

    社会のしくみを見ると、世の中は複雑化し、かつてのエスタブリッシュな世界が崩れてきているということでしょうか。難しいです。

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    2018年10月13日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    ブリグジットやトランプ大統領の誕生をグローバル経済でないがしろにされていた民主主義が復活と断言して、EUと日本の民主主義の行く末を語ります。
    日本のエリートは欧米と異なりグローバルではない指摘し、少子化対策に婚外子を奨励するなどもあり、フランス人らしいエスプリに満ちた言説がとても興味深く読めます。
    また、21世紀は移民政策が重要にもかかわらず国を開こうと意識が薄い日本と指摘されていますが、先日、日本の移民流入数が世界第4位との記事を読んで驚きました。この件は真っ当な移民政策の議論が必要そうです。

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    2018年06月03日
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義

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    選ばれたひとびとが大衆の代表ではなくなっているという点に納得。多様化の弱点でもある、わかりやすいリーダーのたてづらさ。人口論も興味深い。

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    2018年04月04日
  • ポピュリズムと欧州動乱 フランスはEU崩壊の引き金を引くのか

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    フランスの政治体制、国民の気質をベースに
    昨今のイスラムテロ事件、
    ポピュリズムの代表であるルペンが
    なぜ台頭してきたのか書かれている。

    自分にとってフランスは
    シラクがアメリカ批判を行うなど外交を含め
    政治が
    しっかりしているのだなと思っていたが
    実はそうでもないと言うことが知れて
    意外に感じた。

    ルペンの台頭の危うさを知るのには
    適している。

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    2017年06月07日
  • 自爆テロリストの正体

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    印象に残ったのは、オウムの事件が仏教人のテロでないように、イスラム教人のテロとは言えない。それほど彼らの教義も?ということ。

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    2012年10月18日
  • 自爆テロリストの正体

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    かなり偏りがあると思うけど、政治的な感覚でしか物事を判断していない時はミクロの視点やジャーナリズムの視点に立つために読んでみる価値ある本だと思う。

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    2009年10月04日
  • 自爆テロリストの正体

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    人間は系統で判断し、ステレオタイプを抱く。確かに傾向は生まれるかもしれないが、それはとっても怖いことなんだ。

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    2009年10月04日