国末憲人のレビュー一覧

  • ロシア・ウクライナ戦争 近景と遠景
    これは…すごい本でした。
    国内はもちろん、できれば世界中で読まれて欲しいです。
    特に、丹念な取材でキーウ近郊の虐殺事件に迫る第5章「戦闘と平和のはざま―イワナフランカ」が圧巻。淡々とした筆致に凄みがあります。
    極限状態における人間の愚かさとそれをユーモアにできてしまう強さ、両方に打ちのめされました。
  • ポピュリズムと欧州動乱 フランスはEU崩壊の引き金を引くのか
    経済学者のダニ、ロドリックの政治的トリレンマは示唆深い

    グローバル化、民主主義、国家主権

    このうち2つしか実現できないことに皆気づきつつあるのだろうか?
  • ポピュリズム化する世界
    最近読んだ中で一番読みやすかった~オススメ。著者の私見もだいぶ交じるけど、その分おもしろかった。名前が出てくる政治家にも興味がわいた。
  • ミシュラン 三つ星と世界戦略
    【そのマーケティング、星3つ】世界有数のタイヤ製造メーカーでありながら、フランスを始めとする世界各地のレストランを格付けしたミシュランガイドを発行していることで知られるミシュラン。知られざるその企業の内幕やミシュランガイドの歴史を記すことにより、特にフランス料理を中心として、食文化の在り方までをも考...続きを読む
  • ミシュラン 三つ星と世界戦略
    ミシュランのレストランガイドの成り立ち、レストラン調査の手法や体制、星の上げ下げがもたらす影響やインパクトなどを丁寧に書いた本。記述も平易で、時にミシュラン社の成り立ちにも触れつつ、実にわかりやすく、興味深いエピソードを交えて解説する。最近読んだ本の中で最も面白かった。食に興味のある方には是非一読を...続きを読む
  • ミシュラン 三つ星と世界戦略
    ミシュランガイドの影響力は本当のところどうなのか。2000年前後を挟んで編集方針が変わったのはどうしてか。他のガイドブックと何が違うのか、など、分かりそうでわからないところを丹念に描きます。
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義
    グローバリゼーションとポピュリズムの中で、揺れ動く、民主主義と資本主義
    四名の知性が語る現代と未来

    1 世界の未来 エマニュアエル・トッド 私たちはどこへ行くのか

    ・核家族こそが人類の最初の家族システムだった
    ・今見られる政治的な代表制という仕組みは、それが民主的なものであれ、寡頭制的なものであ...続きを読む
  • ミシュラン 三つ星と世界戦略
    「ミシュランガイド」
    フランス料理の最高クラスが書かれているガイドブック そのこれまでとこれからについて書かれた本です。
    三ツ星レストランを目指すシェフへのインタビューや星の数に狂ってしまったシェフのストーリー等興味深い内容が盛りだくさんでした。
    ただ1つ欲しいのが記載されているレストランの写...続きを読む
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義
    世界情勢と日本の動向を様々な評論家が分析した一冊。

    ヨーロッパ中心なのは仕方ないが、勉強にはなった。
  • 自爆テロリストの正体
    [ 内容 ]
    貧しく純粋なイスラム教徒が、やむにやまれぬ思いに駆られてテロに走る―。
    自爆テロにはしばしば、こうした「美しい物語」が付いて回る。
    しかし、これは真実だろうか。
    現場を歩いてみると、自爆テロが「貧困」とも「イスラム教」とも関係がなく、「中途半端な若者たちの自分探し」の結果だった姿が見え...続きを読む
  • 自爆テロリストの正体
    各国各地で続発しているテロ。
    テロリズムの宗教的・政治的背景は深遠ですが、
    この本には、実際に自爆テロを行った人達、行うに至った経緯が克明に書かれています。
    そこには、妄信的であったり、イスラムのイマムによって扇動されたりと、
    民族のアイデンティティや国や信教を蹂躙され、聖戦に燃え立つ、というより、...続きを読む
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義
    資本主義のこれからを知るために手に取った。止まることが許されない資本主義。今必要なのは速度を落とすこと。貧富の差は拡大し続ける社会で、ヒエラルキーの下層にいる人たちの声を吸い上げる必要がある。

    アメリカの移民問題、実はアメリカ違法移民は正規で入国した人たちのオーバーステイ。メキシコからアメリカより...続きを読む
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義
    4人の大御所が論説。世界の未来、はじめに核家族と民主主義があった。民主主義の希望、選挙ではちゃんと代表されない時代になった。資本主義の限界、市民より市場に支配される国家。分断の克服、移民政策に失敗した国は21世紀の負け組になる。

    社会のしくみを見ると、世の中は複雑化し、かつてのエスタブリッシュな世...続きを読む
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義
    ブリグジットやトランプ大統領の誕生をグローバル経済でないがしろにされていた民主主義が復活と断言して、EUと日本の民主主義の行く末を語ります。
    日本のエリートは欧米と異なりグローバルではない指摘し、少子化対策に婚外子を奨励するなどもあり、フランス人らしいエスプリに満ちた言説がとても興味深く読めます。
    ...続きを読む
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義
    選ばれたひとびとが大衆の代表ではなくなっているという点に納得。多様化の弱点でもある、わかりやすいリーダーのたてづらさ。人口論も興味深い。
  • ポピュリズムと欧州動乱 フランスはEU崩壊の引き金を引くのか
    フランスの政治体制、国民の気質をベースに
    昨今のイスラムテロ事件、
    ポピュリズムの代表であるルペンが
    なぜ台頭してきたのか書かれている。

    自分にとってフランスは
    シラクがアメリカ批判を行うなど外交を含め
    政治が
    しっかりしているのだなと思っていたが
    実はそうでもないと言うことが知れて
    意外に感じた...続きを読む
  • 自爆テロリストの正体
    印象に残ったのは、オウムの事件が仏教人のテロでないように、イスラム教人のテロとは言えない。それほど彼らの教義も?ということ。
  • 自爆テロリストの正体
    かなり偏りがあると思うけど、政治的な感覚でしか物事を判断していない時はミクロの視点やジャーナリズムの視点に立つために読んでみる価値ある本だと思う。
  • 自爆テロリストの正体
    人間は系統で判断し、ステレオタイプを抱く。確かに傾向は生まれるかもしれないが、それはとっても怖いことなんだ。