東出顕子のレビュー一覧

  • 誰が世界を変えるのか ― ソーシャルイノベーションはここから始まる

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    複雑系を踏まえたリーダーシップのあり方について、つぎつぎと良書を翻訳、出版している英治出版からの1冊。

    「社会変革に取り組む人たちの感動の物語が沢山、入っているのかな。たまには、そういう話も読んで、元気をもらおう」という感じで、読み始めたのだが、書き方は非常に客観的、理論的である。

    そういう意味では予想と違ったのだが、個人的には、これは結構、最近の関心事にぴったりの本だった。

    つまり、「複雑系的な世界のなかで、支援的なリーダーシップによって、創発的な変化が生じる」という本は最近結構多いし、共感するところも多いのだが、「そういうことをいったって、いつもそんなにうまく行く訳でないでしょ

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    2017年04月30日
  • 社会変革のシナリオ・プランニング ― 対立を乗り越え、ともに難題を解決する

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    「社会変革のシナリオ・プランニング――対立を乗り越え、ともに難題を解決する」のレビューを書きました!
    アダム・カヘンさんの3冊目の本です。
    1冊目で対話の大事さをかたり、2冊目はマーティン・ルーサー・キングを踏まえて、「愛と力」を語った。3冊目は、ついにお待たせという感じのアダムの必殺技シナリオ・プランニングの本。アダムのファシリテートした南アフリカでのシナリオ・プランニングのプロジェクトは、アパルトヘイト後に国が平和的に体制を移行することに貢献したといわれる。
    この本は、そうしたアダムの経験を通じて生み出された「トランスフォマティブ・シナリオ・プランニング」が理論、テクニック、そして実例を通

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    2017年04月30日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    著者が世界中で携わった濃密なファシリテーション経験から導き出した極めてシンプルな「愛と力」という枠組に、今自分に足りないものをリアルに突きつけられた気がした。組織で問題解決に携わる全ての人が読むべき本。

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    2015年06月08日
  • 社会変革のシナリオ・プランニング ― 対立を乗り越え、ともに難題を解決する

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    南アフリカのアパルトヘイト撤廃プロジェクトなど、政府や企業が複雑な社会問題解決に取り組む際のファシリテーターとして国際的に活躍する著者が、自らの経験の集大成として「変容型シナリオプランニング」のノウハウをまとめた一冊。

    変容型シナリオプランニングとは、単なる予測やビジョンの作成ではなく、現状のシステム構造や文脈を含めた深い洞察により、“最も重要性の高い不確実なこと”を明らかにした上で、自分自身が未来に影響を及ぼすのだという意図をもって、明確で現実味がありながら、現状の思考に一石を投じるようなストーリーを構築し、その具現化を図るまでの一連のプロセスである。

    その際に重要なのは、心理的に「安全

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    2015年06月08日
  • 誰が世界を変えるのか ― ソーシャルイノベーションはここから始まる

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    ミラツク・西村さんのオススメで読んでみた。まだ私には分からないところもいろいろあったけれど、なるほど!と共感・納得するところがたくさんあった1冊。

    巻末の『「かもしれない」を目指すには、HOW TO GET TO MAYBE』がすごくよくまとまっていてわかりやすい。

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    2014年07月11日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    原題は「Power and Love」
    力とは「自己実現の衝動」、愛とは「統一の衝動」のこと。

    著者は、南アフリカの民族闘争やグアテマラの内戦など、
    根深い問題の解決を図るプロジェクトのファシリテーターとして活躍。

    これらのプロジェクトで、愛のない力や、力のない愛による挫折を
    たびたび経験し、力と愛の両方を使いこなすことが必要だと痛感。
    力と愛のバランスという観点から、再び自分の経験をふりかえる。

    仕事における些細な変化でも、ついつい強制力に頼ったり、
    逆に協調を重視して全然進まなかったり、そういうことは多い。
    力と愛のどちらが優位になっているかを意識する、というのは
    変化がなかなかうま

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    2013年12月05日
  • 誰が世界を変えるのか ― ソーシャルイノベーションはここから始まる

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    冷たい天国・
    直接ほんの内容にはあまりかかわりがないけれども
    ホテル・ルワンダで国連軍!おい!って思った。
    ものごとの一面しか見ないとはこのことか、と実感している。

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    2013年04月17日
  • 誰が世界を変えるのか ― ソーシャルイノベーションはここから始まる

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    ソーシャルビジネスの作り方。誰もが大きなことをしようとしているわけではない。「小さく産んで、大きく育てる」

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    2011年11月24日
  • 誰が世界を変えるのか ― ソーシャルイノベーションはここから始まる

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    今ではすっかり有名になったグラミン銀行を含め、ソーシャルイノベーションの事例を丁寧に掘り下げながら、社会的な課題を「複雑系」として捉え、学習と創発を伴うイノベーションこそがその解決手段であるとする著者達の主張は納得感が高い。

    チクセントミハイの「フロー体験」やミンツバーグからの引用、さらには「学習する組織」や「U理論」にも通じる部分があり、複雑さのレベルに違いはあれど、何らかの「変革」に携わる人なら、誰もが多くの気づきを得られるに違いない。

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    2011年09月05日
  • 誰が世界を変えるのか ― ソーシャルイノベーションはここから始まる

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    ネタバレ

    「かも知れない」を目指す。Getting to Maybe.
    ごく普通の人が、想いを抱き、ちょっとしたタイミングに恵まれ、世界を少しだけ変える大いなる動きの中心となる。また、その部分となる。
    自分のビジネス、ソーシャル活動の両方に活かす事の出来る考えを得られました。なんか背中を押された気持ち!!

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    2011年09月04日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    アダムのセミナー「power&love」でプレゼントとしてもらった。
    格別に目新しいことが書いてあるわけではないが、紛争解決の現場における現実について、パワー(自己実現)とラブ(全体最適?)の視点から分析し、試行錯誤を繰り返しながらでも、前進していくことの大切さが書かれている。
    組織開発のような集団の変容を促す活動においても、1mmでも前進することから初めていければいいのだと共感した。

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    2010年04月23日
  • 敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法

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    力(主張する)と愛(関わる)の両方を交互に使う必要
    話し方は4パターン(ダウンローディング、ディベート、対話、プレゼンシング)

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    2023年11月25日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    ネタバレ

    愛なき力は暴力であり、力なき愛は無力である。
    両方ともバランスを持っていることが大切。
    翻訳した本であることと、内容の難しさが相まって、私の読解力ではなかなか理解ができなかった。

    気になったポイント
    「愛の反対派力ではなく、両者を成功させることは大変難しい(が、できたらすごい)」
    「これから先の未来はどう何るんだろう。良い、話し合おうじゃないか」
    「力のあるものとないものの争いから手をひくということは、力のあるものを味方するということであり、中立ではない」
    「プロジェクトの準備
     エクササイズの目的をはっきりさせ、共有する。
     適任で熱心な主催者を集める。
     チームの基本原則と作業方法を慎重

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    2023年02月24日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    何とも言えない徒労感に満ち溢れた本。であるが、言わんとしていることに納得もできる。精神のずば抜けたスタミナが必要ということか。

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    2019年03月18日
  • 敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法

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    ストレッチとは、多様性を認めること。道はうねうねとつくること。外から見るのではなく自分ごとにすること。

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    2018年12月08日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    ネタバレ

    力に偏っても、愛に偏ってもだめ、どちらも丁寧に見ていかないと、というのだけれど。どうしたものかは書けないんだろうなあ。

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    2018年11月22日
  • 敵とのコラボレーション――賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法

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    タイトルがとっても気になっていたアダム・カヘンの新作の翻訳。

    コラボレーションという言葉の持つもともとの両義性を確認しながら、コラボレーションは、いつもよい選択肢ではなく、強制、適応、離脱を加えた4つのうちの1つである、という衝撃の議論から話は始める。

    おお、と驚くのだが、話は、従来型のコラボレーションではなく、ストレッチ・コラボレーションが大事ということになって、やっぱりコラボレーションの方法論になっていく。

    こうした観点から、アダムのこれまでの本の紹介されていた南アフリカやガテマラ、コロンビアなどの事例が再検討されつつ、タイや麻薬撲滅の新しい事例が紹介される。

    まったく新しいコンセ

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    2018年11月03日
  • 社会変革のシナリオ・プランニング ― 対立を乗り越え、ともに難題を解決する

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    昔、たまたま読みたいリストに入れていた
    本。意識してなかったけど、今やっと読んでみたら、こないだ読んだU理論の本とめちゃ同じ流れだった(笑)。繋がるもんですね。
    著者が、U理論開発者の一人。
    シナリオプランニングというのは、もともと、石油のシェルで開発された手法で、いろんな未来シナリオへの適応策を考えておいて不測の事態に備えるというものだったようだけど。
    それを、行動(意識)変容と繋げたのが、この、transformative scenario planning。
    まぁ、サクッと読めて良かったよ。

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    2018年06月13日
  • 社会変革のシナリオ・プランニング ― 対立を乗り越え、ともに難題を解決する

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    ネタバレ

    「主よ、変えられないものを受け入れる心の静けさと、変えられるものを変える勇気と、その両者を見分ける英知を与え給え。」ラインホルド・ニーバー

    変容型シナリオプランニングの目的は、協力して新しい未来を変えようとしている人たちが、身を置いている状況の変化に適応するのではなく、状況を変容させられるようにする事。イモムシが蝶になるような状況の劇的な変化を引き起こす。

    シナリオプランニングでは、これから起こるだろうと予測することや起こるべきだと信じている事ではなく、これから起こる可能性があると思う事についてのみを語る。

    変容型シナリオプランニングの5つのステップ
    システム自体からチームを招集する、、

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    2015年05月10日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    「力」と「愛」について。

    まだピンときていませんが。。
    「自分が!」の「力」と、「みんなで〜」の「愛」が、バランスよく組み合わさった時に、素敵な変化が訪れるのだろうな、ということがわかりました。

    きっと、経験を重ねてから再読したら、また新たな気付きに出会えるのだろうと思います。その日を楽しみにしていよう。

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    2013年06月04日