東出顕子のレビュー一覧

  • 社会変革のシナリオ・プランニング ― 対立を乗り越え、ともに難題を解決する

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    ネタバレ

    「主よ、変えられないものを受け入れる心の静けさと、変えられるものを変える勇気と、その両者を見分ける英知を与え給え。」ラインホルド・ニーバー

    変容型シナリオプランニングの目的は、協力して新しい未来を変えようとしている人たちが、身を置いている状況の変化に適応するのではなく、状況を変容させられるようにする事。イモムシが蝶になるような状況の劇的な変化を引き起こす。

    シナリオプランニングでは、これから起こるだろうと予測することや起こるべきだと信じている事ではなく、これから起こる可能性があると思う事についてのみを語る。

    変容型シナリオプランニングの5つのステップ
    システム自体からチームを招集する、、5-10人の主催チームが25-35人の指導的立場にある関係者を集めたシステム全体を代表するシナリオチームを作る。メンバーの一人一人が物事を見抜く目と影響力を持ち、活動に打ち込める人である事。様々な背景や視点を持つ人にする事。セクター、イデオロギー、専門性、地理的バランス等。プロジェクトの器を作る。
    何が起きているか観察する、、1回3-4日のワークショップを4-8ヶ月の間に3-4回行いながら2,3,4ステップに進む。これより期間が短いと、道に迷う。チームで共有し、内省する。ラーニングジャーニーに出る。研究論文を入手する、リソースパーソンと交流する、システム構造の駆動力を探す、確実な事、不確実な事ををリスト化する。
    何が起こりうるかについてストーリーを作成する、、鍵になる確実な事、不確実な事を選ぶ、演繹的にシナリオを作成する、帰納的にシナリオを作成する、仮定の未来の出来事の論理的ストーリーを書く、各シナリオのメタファー、イメージを見出し、シナリオの名前をつける、比較対称できるように視覚化したチャートを作成する、様々な媒体でシナリオを記録する。
    何ができて何をなさねばならないか発見する、、適応型の姿勢をとってみる、変容型の姿勢を取ってみる、各シナリオでの自分たちの強みと弱み、機会と脅威を考える、恊働行動と個別行動の選択肢を考えだす、自身がなにをなすか結論を出す。
    システムの変容をめざして行動する、、、4-8ヶ月かけて進む。これより短いとチームの行動が状況を変容させられない。個人、組織、公共のレベルでミーティングを開催する、印刷物、放送、ソーシャルメディアを使ってシナリオを普及させる、派生したイニシアチブを興す、シナリオに触発され、連携した関係者達の持続的なネットワークを育て、調整する。

    変容型シナリオプランニングで自らが変容させる4つの点
    自らの理解を変容させる。自分達が属するシステムの中や周辺で起きている事や起こりうる事を集団として総合したものをはっきりと物語る。その状況における自分たちの役割を新鮮な目で見る事。
    自らの関係を変容させる。関係者に対する共感や信頼を強化する。
    自らの意図を変容させる。理解と関係が変わると、根本的な意志が変容する。
    理解と関係と意図が変わると行動が変容し、状況が変容する。

    変容型シナリオプランニングを成功させる3つの条件
    洞察力と影響力があり、利害関心を持つ関係者の代表が集まったシステム全体を代表するチームである事。
    メンバー達自らが理解、関係、意図を変容させる事ができる場となる強固な器である事。
    現状認識や固定観念に一石を投じ、現実味があり、明確なものという基準で一連のストーリーを作成する。願望や提案のストーリーではない。

    チームは率直に話す事、皮肉らずに違いを表現する事、人は誠実だという前提に立つ事、寛容で規律正しく、時間に正確である事、具体的で簡潔である事。秘密を守る事。

    聞いているときは、判断や結論を脇に置いて観察や話し合いを続ける事。話している時は自分の考えを仮説として呈示する事。


    私たちは、他の人たちの大いなる豊かさに気付いていない。正直に言えば、その人から学ぶ事があるとは思いもしなかったような人からたくさん、それも相当たくさんの学びを得る。

    種類の異なる系統だった学習体験がある事で、その社会で何が起きているか、何が起こりうるかについてチームは共通理解を確立しやすくなる。

    未来についての対話を促す新しい機会を創出する事。

    チームに知識や結論を押し付ける専門家というよりは、チームのリソースになるリソースパーソンを外部要員に招聘する事。

    場の質は結果の質を決定づける。ハード面では気を散らさずに仕事ができる場所にし、ソフト面では、安全だと感じてくつろいだり、新しい考え方や付き合い方を共有したり、試したりする気になりやすい空間を創る事。

    システムで起きている事の様々な重要な側面を具体的に示す人や物や場所と出会うラーニングジャーニーを行う事。これは何か閃くような、好奇心をそそられる出会いになる。また、共通の体験だが違う見方をし、違う解釈をしたものを語れるようになる。


    シナリオ作成に役立つ結論の一つは、確実な事と不確実な事のリスト作り。また、起こってほしい事ではなく、起こる可能性がある事に焦点をあてる。そして、取り組む問題に関連している事、一石を投じるものである事、現実味がある事、明確である事。演繹法のメリットはストレートである事。帰納法のメリットはより創造的な事。

    有益なシナリオの骨格を決めたら、各シナリオを練り上げる。全体的なキーワードだけでなく、具体的な論理ストーリーで構成する。何がなぜどんな仮定の未来の出来事を通して起こり、その結果どうなるか?そしてシナリオの名前も選ぶ。


    今起きている事、これから起こりうる事に私が果たす役割は何だろう?私の責任はなんだろう?未来は私に何を求めているのだろう?

    創造的な姿勢の本質は、内容を抜きにした意図、すなわち内容はどうなるかわからない空間の中で、体系的でダイナミックな目的を持った状態であり続ける事。

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    2015年05月10日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    「力」と「愛」について。

    まだピンときていませんが。。
    「自分が!」の「力」と、「みんなで〜」の「愛」が、バランスよく組み合わさった時に、素敵な変化が訪れるのだろうな、ということがわかりました。

    きっと、経験を重ねてから再読したら、また新たな気付きに出会えるのだろうと思います。その日を楽しみにしていよう。

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    2013年06月04日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    普段あまりこういった自己啓発本は読まないのだけれどラオスの食堂でたまたま置かれていたのを読んで続きが気になり購入。
    仕事やプライベートなど普段の生活でもよく見受けられる力と愛の対立。もっと自分を押し出せばよかった、もっと相手のことを考えて引けばよかったなどの事はどちらかに偏っては駄目でバランスよく使い分けることが必要だと説いている。
    テーマはおもしろかったが若干抽象的な結論でしっかりと自分におちては来なかったような気がする。
    とはいえこういったことは常に意識していなければならないし今よりもまともな人間を目指して前進していこうと思った。

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    2012年12月01日
  • 誰が世界を変えるのか ― ソーシャルイノベーションはここから始まる

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    社会貢献とビジネスを両立させるのは難しい。けれども、それが不可能ではないことをこの本は伝えてくれる。

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    2012年08月17日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    数々の国家プロジェクトに絡んだファイリエーターを務めた著者が著した本。
    物事の問題を解決し、ものごとを進めていくのには「力」と「愛」のバランスが必要であることを説いています。
    抽象的な内容で、やや読みにくいですが、そういう本を解読するのもたまにはいいかも知れません。

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    2010年08月17日
  • 未来を変えるためにほんとうに必要なこと ― 最善の道を見出す技術

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    <購入>

    さらっと読んだけれども、自分にとってはそれだけではとても理解できない内容だった。
    何度も読み返さなければならない。

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    2010年07月27日
  • 誰が世界を変えるのか ― ソーシャルイノベーションはここから始まる

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    正直期待外れ

    社会企業家を目指す人がモチベーションを上げるために読むのならば、

    アリかもしれない


    だけど、この本から社会企業家を目指す上での何かを学ぼうとするのならば、対して意味はないように思われた


    なぜなら、社会企業家を目指そうと思った時点で、

    この本に書いてある内容くらいのことは、すでに考えているのが当然だと思うからだ

    なので、何か知識とか、実際に役立つスキルとかセオリーみたいなものを知りたいのであれば、読む必要はないかと感じた

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    2010年04月28日
  • 誰が世界を変えるのか ― ソーシャルイノベーションはここから始まる

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    やっぱり、自分の振る舞いが世界を変えるきっかけになったら、興奮するんだろうな、なんて思って買ってみた。必ずしもソーシャルイノベーションという手段に何か感情を持っているというわけではないんですが、最近はこういうアプローチが必要なんだな、と改めて実感。

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    2010年03月30日
  • 誰が世界を変えるのか ― ソーシャルイノベーションはここから始まる

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    具体例が散乱していて、わかりにくい。

    しかし、何となく社会企業家について分かる。

    各章の最後にまとめが載せてあったらもっと良かったと思う。

    おしいので星3つ!

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    2009年10月04日
  • 誰が世界を変えるのか ― ソーシャルイノベーションはここから始まる

    Posted by ブクログ

    getting to maybe ですって。確かにそれって新しい!ブラジルのAIDS予防運動とレイノルズの話がおもしろかった。

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    2009年10月07日
  • 誰が世界を変えるのか ― ソーシャルイノベーションはここから始まる

    Posted by ブクログ

    Referred by Nikkeinews 20080928 日曜書評

    本書は、社会起業家の思索と行動が他の人々を突き動かしていく過程を描きつつ、社会変革が起こる力学を複雑系の理論で解き明かそうとしている。

    本書には、ムハマド・ユヌス氏などが登場するが、その目的はリーダーを称賛することではなく、社会を変えたいと考える人々に羅針盤を示すことにある。著者は「単純」「煩雑」「複雑」の三つを区別し、それぞれ例として「ケーキを焼く」「月にロケットを送る」「子供を育てる」をあげる。子育てが複雑なのは、「親と子が互いに影響を与えあう関係にあり、子供の個性も一人ひとり異なるからだ。育児書通りにしてもうまくいく保証はない」と指摘する。

    それと同様なのが、社会変革。事前に描いた綿密な戦略も成功を保障するものではない。著者は、社会起業家は、「不確実性を恐れない使命感がいる」という。日本の代表格は、ヤマト運輸の小倉昌男氏。障害者の賃金の低さに憤り、月給を十万円に引き上げる目標を掲げて奔走し、実現された。口癖は、「やればわかる。やらなければ分からない。失敗したらやり直せばいい」だった。

    社会変革が実現するのは、多くの人が「世の中は変わらない」とあきらめ顔をしながら、心底では「変えるべきだ」と感じているからなのだろう。社会起業家が行動で変革の方向を示せば、他の人々も少しずつ「変えられるかもしれない」と思いだす。

    共感する人々とのネットワークづくりも重要なカギだ。

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    2009年10月07日