大谷真弓のレビュー一覧
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主人公は、作られて12年目のロボットXR935。物語は、終始彼の視点で語られる。彼と仲間のロボットが、絶滅したはずの人間の少女を助け、共に旅をする話。ロボットらしく、説明書は1秒かからず読むことができるし、成功の確率とかもすぐはじき出す。しかも、(可能な限り)論理的に思考する。あと、アメリカならではの言い回しとかギャグとか。この辺が、小学校中学年には、ちょっと難しいかなーと思うけれど、高学年〜中学生なら楽しく読めると思う。
エンタメに必要な、友情あり、謎あり、旅の情景あり、危機一髪あり、喧嘩あり(恋はない)と全てが詰まってて良作だと思った。 -
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丁度良い。
先が気になり過ぎて手が止まらないとまではいかないし、かといって展開が間延びすることなく面白い。起こっていること自体は全く穏やかじゃないが、非常に充実した読書体験だった。
人の紹介で知った本作だが、成立したのがここ最近と中盤読み進めたくらいで知った。『三体』とかと同じかと思ったが、『三体』は意外と前だった。日本に入ってきたのが数年前って感じか。中国語の原文にあたるとか、英語で読めたらいいがそうもいかない。
おし並べてSFは面白い。想像力が刺激される。未知の、下手をしなくとも自分が生きる中では経験の仕様のない事態、環境、時代の下でのあれこれに触れることができる。なんと贅沢なことか。
しかも無傷でね。 -
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ネタバレクローン技術で再生される“使い捨て人間(エクスペンダブル)”と、テラフォーミングのお話。
エクスペンダブルの主人公ミッキーが、深刻に悩みはするけどユーモアある人物なので語り口が飄々としてて、不穏さは漂いつつ楽しく読めました。
数々の惑星で、数多の失敗と成功を繰り返してきた人類。
ミッキーが歴史学者だから、これらのエピソードも無理なく登場してたのも良かったです。
歴史となる記録自体は情報としていつでも読めるけど、それを活かせるのは歴史に学んでいるからこそ……ムカデとの共存を取れたのも彼にはこれがあったからなんだなぁ。相手はこちらの言語を利用できるほど高度な知性体、でも概念や考え方はお互いに理解できないときどうするか…他の惑星に既に答えはあったみたいでした。
ニヴルヘイムでのテラフォーミングも始まったばかり、ようやく雪解けです。続きがあるのか、楽しみだなぁ。
ポン・ジュノ監督の映画版は『ミッキー17』。10人も多いけど…こちらも気になります。ポン・ジュノ作品だから観るだろうけど! -
Posted by ブクログ
人類が地球を離れ(詳細は書かれていないが、地球には住めなくなった・・・今の状況を見れば未来の姿は明白だ)、居住可能な惑星を求めて、宇宙船で光年の開拓に出ざるを得なくなった。そんな過酷な開拓で、生命の危険があっても、どうしても人がやらなければいけない任務があり、それを行うのが「使い捨て人間」・・・エクスペンタブルの主人公ミッキー7。
記憶の転生技術とDNA情報を再現する再生技術のおかげで、クローン人間がすぐに作れる、この未来の世界。
かつてブレードランナーは、レプリカントの生き続けたいという根源的な欲求から、サイボーグとは?生きるとは?というテーマを扱ったが、その世界観はディストピアだった。
この小説は、生き返るから何度死んでも大丈夫ということを前提にしている。
死という絶対的なものが曖昧になった時、人はどう考えるのか?・・・
しかし主人公は、何度も死にながら至って明るい。
重いテーマなのに、哲学的なお話は脇に追いやり、軽やかなSFに仕立てられている。こんな世界だって暗いだけじゃない、生きていることに価値があるんだと思わせてくれるし、読んでいて楽しい。だって地球が住めなくなっちゃったし、科学技術が進歩しちゃったからね。と
この作品は軽薄なSFなんかではなく、きっと人類のリアルな未来の姿を描いたんだろうと思う。
映画「パラサイト」のポン・ジュノが監督した映画も近々公開される。こっちも楽しみ。 -
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ネタバレ面白かった。読みやすい。
この作品を知った時は、面白そうだなと思いつつ、手に取らなかったけど、ポン・ジュノ監督、ロバート・パティンソン主演と聞いて読んでみた。面白かった。映画だとどう料理されるのか楽しみ。
死んだらまた一から身体を再構成される、というのは綾波レイを連想する。しかしミッキーは綾波レイの精神性は有してないので、死ぬのは怖いしお腹を空かせている。攻殻の少佐みたいに自己の同一性にこだわらない。
設定的にはスカイクロワのキルドレにも近いかもしれない。最初にとったデータの身体にバックアップしておいた記憶を読み込ませる。
何度も死ぬ体験からは、リゼロのスバルを連想した。
死ぬことにコリゴリになって記憶のバックアップを拒否するのも面白い。
また、最初の自分を無限に作り出した初代の話は面白かった。侵略じゃん。
その他、細々と、主人公が歴史家をそぶく(ここら辺は銀英伝のヤンっぽい)ゆえに、過去の記録を読むことでこの世界の開拓史を追体験出来るのが面白かった。
開拓っていうかもう、流刑地って感じ。
ロバート・パティンソンは「ハイ・ライズ」ではまさに犯罪者故に超長距離の片道切符の宇宙船に乗って、そこは地獄か天国かみたいな宇宙飛行士を演じてたけど、ミッキー7ではどうなるか楽しみ。
ムカデも良かった。意思の疎通は取れるけど、交流まではいかない関係。共生か戦争か。
マーシャル司令はリーダーとしてはまあまあ。人間としてもまあまあ。感情を抑えて指示できたり感情のままに振る舞ったり。人間。友人のベルトも恋人も。主人公からして、友人の負けに大金をつぎ込むのでクズなのは間違いないと思う。
面白かった。映画楽しみ。 -
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15歳のメイドのグローリアは逃亡した首相(マダム・スプリーマ)の影武者になるよう首相の夫ティモールに命じられ、国の水害に立ち向かう。
国のトップは嘘付きでメディアの情報も嘘だらけで事態は悪化。嘘がどんどん溢れる中、グローリアは最初はスプリーマの振りだけだったのもなんとかしなくてはと思う様になる。
人的被害も多数出て、食べ物は無くなり、都市部の働き手は全員工場に閉じ込められ、子供の体調は悪化、不安と不満がたまる国民たちという険しい状況はどの様に収束するのか予測がつかず読み応えあった。
そんな殺伐としたなかでも登場する犬が癒し。
描かれる人物は凄く人間味が溢れてた。
グローリアとティモールがいいコンビ。
著者があとがきで買いてある様にこれは起こり得ること。嘘に踊らされてる国民は他人事じゃないと思う。有事の際に何を信じるか、果たして自分で判断出来るだろうか?