大谷真弓のレビュー一覧

  • ミッキー7
    お話として結構面白かったし、同じ体組成で同じ記憶を有しているクローンは同一人物と言えるのかというテーマもあり、地球以外に居住可能な星を見つけるための移動や環境整備、先住生物の問題だったり、結構深い話だった。
    作者が物理の先生らしいから、全くの空想世界ではなくある程度裏付けがある世界なのも、楽しく読め...続きを読む
  • 無情の月 下
    改変歴史を描くSF「レディ・アストロノート」第三弾。月面で連続する危機的状況の中、過激派の犯人を探すが……。

    ニコール・ウォーギンは50歳を超えた女性だが、魅力ある主人公だ。これは前作との類似点、つまり閉鎖空間での危機的状況、夫婦や仲間との絆、心理的な弱点との戦い、といった複合的な要素によって、ニ...続きを読む
  • 無情の月 上
    『宇宙へ』『火星へ』に続く改変歴史SF第三弾。火星探検隊が道半ばに達するころ、ニコールが月へ行くことに。

    前作のヨーク夫妻から今度はウォーギン夫妻へと主人公を変えて、地球と月での物語が展開。すでに月面での経験のある宇宙飛行士であり、カンザス州知事夫人でもあるニコール・ウォーギンが、地球で謎の事故が...続きを読む
  • 男たちを知らない女
    表紙の神秘的な雰囲気にひとめぼれして購入。
    ドキュメンタリーを見てるかのように臨場感溢れる作品で、複数の登場人物の疫病との向き合い方が目紛しく描かれる。

    解説がとても秀逸!すべてを語ってくれていて、答え合わせのようだった。
    男たちを「知らない」女がこれからの世界をどう担っていくのか。男たちを知る女...続きを読む
  • 男たちを知らない女
    災厄な災禍とも言える状態の中で、この作品に出合うことが出来たのは幸運だったと思います。

     インフルエンザに似た症状を起こし、わずか28時間という短い時間で男性を死に至らしめる疫病。

     潜伏期間も短く、死亡に至ってはあっという間。

     ワクチンの開発は厳しく、平凡で幸せな家族が夫を、男の子である我...続きを読む
  • 12歳のロボット ぼくとエマの希望の旅
    世界にとって害悪でしかない人間を消し、ロボットだけとなった世界。毎日決められたことを完璧に繰り返していた12歳のロボットXR935は、ある日いるはずのない人間に出会う。12歳の少女エマとの出会いがXR935を、そして世界をも変えていく。

    ロボット視点で語られる物語。ロボットならでは思考や行動原理が...続きを読む
  • 翡翠城市
    アジアン・ゴッドファーザーとも呼べるようなSF超大作。
    翻訳モノにも関わらずスラスラ読み進めることができた。
    約600ページ(それも二段組)という超長編だったので、読み終えるのに時間がかかったけれど、最後まで飽きずに読むことができた。
    圧倒的なスケールと濃厚な物語。
    続編もあるということで続きが楽し...続きを読む
  • ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<下>
    ダレン・シャンでうぉぉ~ってなった人は、
    これもうぉぉぉ~ってなると思う

    個人的には、主人公と同じものを実際に見ながら話を読むと物語により入り込む傾向があるとみた
  • 翡翠城市
    面白かった!
    翡翠を身に付けた戦士たちの異能バトルは読んでいてアクションが目に見えるようだった。
    無峰会、コール一族の人間模様も最高だった。
  • 翡翠城市
    やー、面白かった!つかみもいい、設定もいい、キャラもいい、だいたいタイトルがいいよね。
    これゴッドファーザーじゃないの?!と思いながら読んだら、解説にやはり「21世紀版ゴッドファーザー×魔術」と。でもゴッドファーザーとの大きな違いは、闘う女性キャラたち。ジェイはもちろん、ウェンも、敵ながらアイトも、...続きを読む
  • ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<上>
    2019.9.21

    映画が面白かったから原作も読んでみることに。

    エマとオリーブの特性が逆になってるって読んでみるまで知らなかったから、一瞬あれれ?ってなったけれど、特に違和感なく楽しめた。
    そんなわけで、映画とはヒロインの特性が違うから、この先どんな感じに展開していくのか下巻を読むのが楽しみ。
  • トム・ハザードの止まらない時間
    「2019版SFが読みたい!」に紹介があり、面白そうだったので読んでみた。面白かった。遅老症の主人公は、16世紀生まれで、400歳を超える。見かけは、40歳ぐらいにしか見えない。400年前に愛したローズを忘れられず、ずっと孤独に過ごして来た。シェイクスピア、クック船長、フィッツジェラルドなど歴史上の...続きを読む
  • ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち<上>
    すごく面白くて下巻まで一気に読んでしまった!
    ティム・バートンが映画化したものの原作で、とても面白かったのでこちらも読んでみました。
    映画とはベースが同じだけで、キャラクターの設定が大きく違うところがたくさんあったけど、それが気にならないくらい物語に引き込まれました。
    原作も映画もそれぞれ違う魅力が...続きを読む
  • 魂の図書館〈下〉――――ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち3
    『ミスペレグリン』の続編が完結した。どんどん広がりを見せ、思いもつかない形で完結した。古くて奇妙な写真も、ちゃんとお話しの中に納まっている。訳者あとがきによると『ピキューリア物語』というスピンオフ小説があるらしい。「興味のある方はぜひ読んでみてほしい」と書かれているが「ぜひ訳してほしい」と思う。
  • 虚ろな街 下
    映画原作となった『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』の続編だが、前の巻の後半は映画と違っている。島を出た子どもたちがロンドンまで旅するのだが、1940年、ドイツ軍による爆撃などもあり過酷な旅路となる。ピキューリアについても、新たに明かされる事実がたくさんあって、ともかく、早く第三部が読みたい。
  • 虚ろな街 下
    映画の内容が書かれているのかと思いきや、新たな登場人物(動物?)やら、組織やら

    めちゃくちゃおもしろい。

    しかも

    大団円かと思いきや・・・どんでん返しがすごい。

    そしてなんと、第3巻に続く・・・

    次巻が楽しみです。

    ちなみに、映画ではエマとオリーブの能力が入れ替わっています。
  • 虚ろな街 上
    映画の内容が書かれているのかと思いきや、新たな登場人物(動物?)やら、組織やら

    めちゃくちゃおもしろい。

    しかも

    大団円かと思いきや・・・どんでん返しがすごい。

    そしてなんと、第3巻に続く・・・

    次巻が楽しみです。

    ちなみに、映画ではエマとオリーブの能力が入れ替わっています。
  • ミッキー7
    面白かった。読みやすい。
    この作品を知った時は、面白そうだなと思いつつ、手に取らなかったけど、ポン・ジュノ監督、ロバート・パティンソン主演と聞いて読んでみた。面白かった。映画だとどう料理されるのか楽しみ。

    死んだらまた一から身体を再構成される、というのは綾波レイを連想する。しかしミッキーは綾波レイ...続きを読む
  • ミッキー7
    良い意味でぶっ飛びすぎておらず、POPな形でSF小説の古典的命題に踏み込んでいてとても楽しめた。
    過去の失敗からきちんと学べば、人類は今よりましな選択ができるようになるのか?
  • アフェイリア国とメイドと最高のウソ
    15歳のメイドのグローリアは逃亡した首相(マダム・スプリーマ)の影武者になるよう首相の夫ティモールに命じられ、国の水害に立ち向かう。

    国のトップは嘘付きでメディアの情報も嘘だらけで事態は悪化。嘘がどんどん溢れる中、グローリアは最初はスプリーマの振りだけだったのもなんとかしなくてはと思う様になる。
    ...続きを読む