2022/07/20
以前に一度読んだときはサラサラっと読んでしまっていましたがじっくり読み返してみると面白かった。
インテルさんのCEOだったアンディーグローブが書いたマネジメント(経営管理)についての本。
1984年に「ハイアウトプットマネジメント」、1996年に「インテル経営の秘密」としてま
...続きを読むとめられた本。その時代にこれだけ普遍的な書籍にまとめられていたのはすごいな。。
・業務プロセスにおけるリミティングステップを明確にする。朝食セットを顧客に出すという仕事であれば①トーストを焼く②ゆで卵をつくる③コーヒーを淹れるの3STEPのうち一番時間がかかるのは卵をゆでること。だとするとそこがリミティングステップなので②を中心に業務設計をすることが最短で業務を実施するために重要
(時間的なものではなく重要度的なもので見ると、これが「大きな石」というやつだなと思いました)
・アウトプットを測るためにインディケーターを見つけて、定期的にチェックする体制を作る。卵に火が通っていなかったらたくさん作っても無駄になってしまう。なのでお湯の温度が正常かどうかなどの指標を決めて図る必要がある。
(事業でも計器飛行ができるように指標(KPI)を決めて定期的にモニタリングしていく。)
・マネージャーの仕事はテコ作用を働かせることで価値を最大化できる。これはネガティブな影響も与えうる。
これは逆にマネージャーが不機嫌だと周りのメンバーも不機嫌になる等影響が大きいということ。
レバレッジが効くとも言える。
・マネージャーの時間は有限なので権限移譲が必要になってくる。が、実際には任せると言って任せられないリーダーが多い。
「この鉛筆使いなよ」と言いながら部下が取ろうとすると離そうとしない。で「もう任せたんだから早く取れよ」と言ってくる。
・権限移譲をするときはむしろ自分が一番良くわかる仕事を渡すべき。任せたらあとは完全おまかせなんてのは責任放棄。任せた後には成果が出るまでサポートする必要がある。だからこそ自分が一番良くわかる仕事を権限移譲するのが大事。
・将来の計画のプランニング。多くの場面では現在の問題を見て過去とのギャップを捉えようとしがち。
・一方で本当にやるべきなのは未来のあるべき姿とのギャップを捉えること。「“明日” の問題を解決するために“今日” 何をするべきかについて考える」のがプランニングにおいては重要。
(ほんとそれだ)
・機能別組織(人事部、マーケティング部など)に置いては①規模の経済②全社の優先順位をつけて考えることができる。
その中でも使命中心組織(●●事業部など)を置く理由は「絶えず変化する製品分野に対するニーズと接触をして、変化に対応し続ける点“だけ” である」と。“だけ” と言い切るくらいにはその価値が大きいし、その機能を追求する必要があるなと。
・業務は個人ごとの習熟度ではなく、タスクごとの習熟度に合わせて業務をアサインする。
・「彼は早く間違いを経験しなければならない」というあるMGRがいたがそれは間違っている。間違いの損失を被るのは顧客。顧客に間違いを被らせてメンバーを成長させるのは間違っている。