古草秀子のレビュー一覧

  • シンドラーに救われた少年

    Posted by ブクログ

    シンドラーのリストに載った少年の回想録。

    ホロコーストの話なので基本的にずっとしんどい内容だが、家族が引き離される場面が1番辛かった。

    『アンネの日記』のアンネが、姉が亡くなった直後に亡くなってしまったことを思い出す。
    この少年はシンドラーに出会えた幸運の他に家族の存在があったから、過酷な状況で生き延びることができたのだろう。
    家族への愛が深まる一冊。




    0
    2025年10月31日
  • ガラスの城の約束

    Posted by ブクログ

    訳者あとがき
    「真実はつくられた物語よりも深い感動をもたらしうる。」
    「心の奥底に封印してきた過去に向きあうのは、ひどく苦しい作業だ。それが誰にも知られたくない重荷であり、他人の目には悲惨に映る体験であればなおさらのこと。けれど、艱難辛苦を乗り越えて、幸せにたどりついた人間が綴る真実の物語は、読み手の心を強く揺さぶり、深い余韻を残してくれる。」

    まさに。
    だから私はノンフィクションが好きなんだ、と改めて実感した。

    そして最後の解説は、恵まれて生きてきた人がなんとか想像力を働かせて書いたものであることがよくわかり、憤りを感じるものだ。
    「だが本書を読む人はみな、どんなにひどい男であり女であっ

    0
    2025年11月30日
  • 内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読んでいて、すごくエネルギーをもらえた本だった。私自身内向型だと思っていて、自分自身でも肯定的に捉えてきたつもりだったけれど、改めてこの本を読んで内向型でもいいんだ。いやむしろ内向型の方がいいんだと思えるようになった。もちろん外交型を否定しているわけではないけれど、内向型は内向型で強みがあるんだと再確認できた。

    改めて、この特徴を生かしながら、内向型の良さを広めていきたいと思った…

    0
    2025年08月26日
  • 内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法

    Posted by ブクログ

    表紙吹き出しのキャッチコピーが手に取る人の安易な購買欲を煽ってるようで、至って堅実で謙虚な本書内容から大幅にズレてるのが誤解を招きそう。

    セルフモニタリング能力があり演技力が高いことから一見『外向型』に見えても、実は隠れ『内向型』の人も多いらしい。ちなみに私自身は両向型でどちらも強いタイプでした。

    とりあえず内向的傾向の強い人は、最後の数ページの【内向的人間向けサバイバル術】だけでも、読んでおいて損はなさそう。燃え尽きたり自分を見失った過去を振り返りつつ、これはもっと若い頃に読みたかったなと切実に思いました。

    0
    2025年06月28日
  • 内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法

    Posted by ブクログ

    内向型人間という言葉はどこかネガティブな印象を持って使われることが多いように思われるが、そこに優劣はなく、自分の表現方法と思考方法の違いであると言える。内向型は外交型よりもリスク判断能力が高く、深く思考することができる性質を持つ。そして、誰もが極端な内向型にとどまるわけではなく、時には偽外交型として振る舞い、世間との折衝の中で自分のポジションを調節し生き抜いている。重要なのは、セルフモニタリング力を高め、コアパーソナルプロジェクトを見つけ、適度に自分の回復の場所を見つけることだ。それは週末のカフェでもいいし、料理でも、大切な人との一対一のブランチでも充分である。自分の内面にどんな自分がいるかを

    0
    2025年03月15日
  • 内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える

    Posted by ブクログ

    現代社会は、自信を持って人前で振る舞い、沢山の話を提供し、刺激を求め行動的な外交型の人間をあらゆる領域で理想とする風潮がある。しかし、いつも1人で本を読み、よく考えて話し、人前に出ることを嫌いながらも緻密に目の前の情報を処理する内向型の人間には、情報の深い洞察力、学力、改善力や、芸術的感性や感情のコントロールなどにおいて、社会において欠かせない力を発揮することができるという価値があるのである。それは一概に線引きできる特質ではなく、皆がそれぞれ外交性と内向性をまだらに備えており、それは適切な場面で無理することなく使いこなすことで120%の価値を発揮することができるのである。一方で内向型の人間が現

    0
    2024年09月29日
  • シンドラーに救われた少年

    Posted by ブクログ

    高校の読書感想文の課題図書だったんですね。
    リアルな体験で、読んでいて目を覆いたくなるようなこともたくさん書いてありました。それでも現代人として知っておいた方がよいこともたくさん書いてありました。少年レオンにとって父や母がどう見えていたのか、父や母が子供たちにどのような思いを抱いていたのか、理不尽に抵抗するためにどうすればいいのか、深く考えさせられました。
    この時代をこの場所で生き抜いた方の言葉には力がありますね。

    0
    2024年06月29日
  • シンドラーに救われた少年

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホロコーストを実際に経験して生き延びた少年のリアルな体験記。人間の残虐と慈愛が丹念に描かれており、考えさせられる。

    0
    2024年05月05日
  • Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる

    Posted by ブクログ

    こんまりさんの、柔らかだけど、自分や周囲の人や物を大切にしていることが伝わる文章が好きです。
    物理的なワークスペースの片付け方法から、タスクや時間など非物理的なものの片付け方法まで、多様なテーマで記載されていますが、本質は、「自分の人生で何を大切にするか」ということかなと感じました。

    0
    2024年02月09日
  • シンドラーに救われた少年

    購入済み

    コテンラジオで知りました

    歴史podcast「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」のオスカー・シンドラー回で紹介されており、番組を聞いて強い興味を持って購入しました。
    当然ながら番組で紹介されていた以上に厚みのあるお話で、夢中になって読む続けました。
    分かりやすい文体で、臨場感あるれる地獄が伝わってきます。
    「そのころのその場所」についての理解が深まる貴重な一冊だと思いました。

    #怖い #切ない #感動する

    0
    2023年10月06日
  • 幼児教育の経済学

    Posted by ブクログ

    本書は、2000年にノーベル経済学賞を受賞したヘックマン教授(シカゴ大学)の著書で、日本では2015年に初版が発行されています。教授の専門は労働経済学ですが、非認知能力を高めるための幼児教育の重要性を説いていて、教育的な価値からも興味深く読むことができます。
    パート1ではヘックマン教授の理論、パート2では各分野の10人の専門家によるコメント(批判も多く含みます)、パート3ではその意見に対する反論も含むヘックマン教授によるまとめ、最後に日本人専門家による解説、という構成になっていました。40年にわたる研究が解説されていて、とても興味深かったです。

    【パート1子供たちに公平なチャンスを与える(ヘ

    0
    2023年09月18日
  • 内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える

    Posted by ブクログ

     どうも私は他の人と友人との関わり方について、考え方が違うように感じられ、その疑問を解消法を探す内に本書にたどり着いた。その原因は、内向型の性質が強いことが関係していることが判明した。内向型とは、一人の時間に心理的ン休息を得ることができ、深い思考を得意とする人物のことである。本書は、外向型社会に生きる内向型人間の生き方と力を発揮する方法について説明されている。

     まず、人間は内向型と外向型の性質を持っており、人によってその割合は異なることを認識しておくことが大事である。現代は、外向型人間が必要とされる社会なので、内向型人間が社会との差に悩むことも珍しくない。ガンジーやオバマ大統領など著名人に

    0
    2023年07月26日
  • 内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える

    Posted by ブクログ

    内向型人間と外向型人間との分析論です。日本でいうと、「繊細さん」になるかと。
    内向的な人であればこそ、すばらしい力をもっているということです。
    内向型の性格の分析、内向型の接し方を含めたことが語られています。

    気になっているのは以下です。

    ■アメリカの文化
    ・性格の文化が広まると、アメリカ人は、他人が自分をどう見るかに注目するようになった
    ・現代の文明は、積極的な「やり手」の人間を重要視しているようだ
    ・現在では、より外向的になることは成功を導くだけでなく、私たちをより良い人間にすると考えられている。売り込みの手腕を、自分の才能を発揮する方法とみなしているのだ。
    ・HBS(ハーバード・ビジ

    0
    2023年04月16日
  • 内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える

    Posted by ブクログ

    この本は、「静かな人の戦略」のなかで、紹介された本だったので読んでみましたが、めちゃくちゃ良かったです。
    よく比較される「外向型」人間と「内向型」人間の特徴と利点を検証し、外向型社会のなかで「内向型人間」が、よりよく生きていくための方法を教えてくれます。
    人はそれぞれ違うという多様性を認めたうえで、自分なりに「内と外」のバランスをとり、生きていくのがいいですよ!という論旨は、とても参考になりました。
    ぜひぜひ読んでみて下さい。

    0
    2023年03月08日
  • 内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える

    Posted by ブクログ

    今のビジネス界では、社交的で、積極的にリーダシップを発揮するいわゆる外交的人間を必要としている。いかに自分を魅力的な人間としてみせるか、そのノウハウ本として自己啓発本がさまざまに本屋に並ぶ。
    では、果たして、皆の前で喋るのが苦手な、1人でいる方が気が落ち着くたいぷのいわゆる内向的人間は〝ダメ”なのか、外交的人間に変身しなければいけないのか、、世の中の半分近くを占めると言われる内向型人間に向けた応援本。

    0
    2023年01月07日
  • Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    こんまり流、ときめく働きかたについて、片付け方法を交えて具体的に書かれています。こんまりメソッドやトキメキに共感できる方はぜひ、一度読んでみてください。すぐに職場を片づけたくなるし、自分と向き合う時間の重要性を感じます。実際にときめく働き方が具体的にどんな職業なのかはかかれていません。世の中に無数に存在するJobの中の何が自分に向いているか、自分がときめくのか、自分と向き合う事が必要なのです。そして今の仕事をすぐに辞める必要もないと書かれています。自分と向き合う事が必要なのです。各章ごとに日にちをわけても読み進められます。自分のペースでやってみてください。

    0
    2022年05月11日
  • Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる

    Posted by ブクログ

    無くしものを探してる時間、忘れたパスワードを思い出す時間、不要なメール、不要な会議。
    無駄なものいっぱいある、わかるわかる。
    せっかく仕事するなら、楽しみたい。わかるわかる。
    読んでて共感の連続だった。

    -----

    散らかっていることが「仕事へのときめき」を損なう理由の1つ。
    あふれたモノや情報、スケジュールに圧倒され、仕事において自分に主導権・選択権があるという「コントロール感」が失われるため。主導権・選択権を持って行動することができず、自分の夢や目標のために仕事をしていることを忘れてしまい、仕事へのときめきが消えてしまうのです。この「コントロール感」がないと、人は不要なモノを手に入れる

    0
    2021年10月24日
  • 動物たちが教えてくれた「良い生き物」になる方法

    Posted by ブクログ

    野生動物ジャーナリストによる自伝的エッセイ。犬やオウム、ぶた、クモ、エミュー、タコまで、彼女がこれまでに一緒に生活したり取材した動物から、彼女が受け取った「ギフト」について、感情豊かに描かれている。動物との触れ合いや愛情の物語というより、動物から学ぶこと、感じること、それに感謝すること。犬が飼い主の命令を聞くのは当たり前のことではなく、愛情と信頼の印であり、それに感謝できるような「良い生き物」になりたいと思う。動物から教えられ、与えられ、それに感謝する感覚。今までこういう見方をしたことがなかったが、これは動物に対する考え方が変わる衝撃の一冊。「学ぶ者の準備が整った時に良い教師が現れる」という言

    0
    2021年04月04日
  • Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ✿内容
    ・ものを探すのに掛けている時間は年間1週間もある。そのくらい時間を無駄にしてる。
    ・片付けると自分が本当に大切なこと(ときめき)を再認識し、それを大切にすることができる。
    ・片付けられた状態をキープできることできないことの差は、なぜ片付けるかという目的意識があるかどうかである。
    ・ときめくものを選ぶといっても簡単ではない、判断として、単純に”まっすぐなときめき“、機能の面で役立つ”機能的ときめき“、そして、未来に繋がっている”未来のときめき“を意識する。
    ・緊急性と重要性の判断を混合してはならない
    ・判断を先延ばしにすることは、本心を自覚する上で大切。
    ・毎日35,000もの決断をして

    0
    2021年03月13日
  • 助手席のチェット

    Posted by ブクログ

    犬好きにはたまらない。
    犬のチェット目線で語られる文体が、愛しい。
    人間と犬。1人と1頭のナイスバディの物語。

    0
    2020年12月14日