野口百合子のレビュー一覧

  • もう年はとれない

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    ネタバレ

    バック・シャッツの目が老いで曇っているからか、老人問題の側面と事件とが全く絡み合ってないように思える。
    ピークはジーグラーに面会にいくシーンである。殺人はただ謎のために起こるだけだ。そこに人間の根源的な心理なぞ読み取れない。ただジーグラーに会いに行くシーンには、「死神」に向かう姿勢がある。老いと過去の収容所の虐待とが上手く絡んでいる。
    殺人事件をストーリーに入れず、ジーグラーの面会途中の独白をピークとして、その後ゆっくりと終わる中編としていたら秀作であったろう。

    バック・シャッツをかっこよくみせるためのアクションシーンや謎解きのシーンなどは全く不要である。本書の最も良い部分が濁るだけだ。記憶帳・息子を無くしたこと・誕生日に死神がやってくること・収容所のこと。このあたりが最も人間的な部分で、残りはただエンタメのために書かれいてるだけだ。

    しかもそのエンタメの部分に不整合な点が多くある
    ・警官がなぜ猟奇殺人をしたのか。バック・シャッツやテキーラに罪を着せるのなら体力を必要とする猟奇的な殺人を犯す意味は全くない。
    ・なぜユダヤのやり方にのっとってスタインブラットを殺したのか。犯人をユダヤ教徒だと示唆する意味だと解釈するのは困難である。

    要するに何故猟奇殺人なのか、が置いてけぼりだ。

    もう年はとれないは残念な作品だ。ただその無駄な贅肉の部分が美味いからこそエンタメとして売れてミステリのジャンルになりバック・シャッツというキャラクター小説になっている。この部分が面白く感じられれば本作は老人の心理を鋭く描写したエンタメ小説と受け取れるだろうが、2つの要素が融合しているとは言い難い。

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    2017年02月17日
  • もう年はとれない

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    元気なじいちゃん大活躍!という感じのものかな、という予想はハズレで、結構ビターであった。シニカルなセリフの面白さはあるけれど、コメディタッチではない。87歳の探偵役という設定がとてもユニークなのは間違いないところだが、あまりにしょっちゅう年をとって頭も体も思い通りにならないとぼやかれるのは、ちょっとツライかな。

    ナチスの隠し財産とか、凄惨な殺人とか、道具立ては派手で、展開も早い。ただ、最後まで主人公のじいちゃんも孫も、今ひとつ人物像がはっきりしない感じがあった。最大の引っかかりは、なぜ猟奇殺人? そこがわからんなあ。無理があるよ。

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    2016年03月19日
  • もう過去はいらない

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    『リンカーン・ライム』シリーズのリンカーンのように出来事を記録し検める主人公は88歳でアルツ気味
    忘れがちな能力なのでリンカーンとは違う動機だけど結果、再確認して暴力&解決を導くことができる暴君老人の元刑事
    シリーズ物とは知らず2作目から
    裏表紙に書かれた「88歳の伝説の名刑事vs.78歳の史上最強の大泥棒」に偽りなし

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    2016年02月06日
  • もう過去はいらない

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    当たり前だけど、前作よりも歳をとって、前作で受けた傷のせいもあって、身の回りのことはあれこれ不自由で、だけど、やるったらやる!というか、誰も止められない感じが健在でうれしい。

    お話の面白さとは別に、人種にまつわる様々なことをもっと真剣に知ろうとしないとだめだな、と思わせてくれた本でした。

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    2016年01月23日
  • もう過去はいらない

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    超後期高齢者バック・シャッツシリーズ2作目。少し中だるみしてるかなという感じがしなくもないけど、皮肉の効いた掛け合いが相変わらず読んでて楽しい。より老いていく描写がリアルで、心に追いつかない身体が切なくもあり。孫の活躍は控えめ。

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    2015年12月17日
  • もう年はとれない

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    ネタバレ

    老後はもう他人ごとではないけれど
    87歳になったらもう少し静かな生活を
    送りたいと思う。
    ナチスの金塊やら何やら、エキサイティングな老後は
    本の中で楽しみたい。

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    2015年08月01日