西村則康のレビュー一覧
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中学受験のプロである家庭教師の西村則康氏と、教育学者の齋藤孝氏の二者による“教育”をテーマとした対談集。
幼児期を「体験学習」、小学校三年生頃までを「基礎訓練」、小学校四年生以降を「応用学習」と位置付けて、それぞれの年齢に合った学習の仕方、また親の取るべき振る舞いを具体的に紹介している。中学受験を推進させようという内容ではなく、全体を通して学ぶことの楽しさを伝える秘訣や学習との向き合い方が語られているので、受験という狭い枠でなく教育・学習という広く長い視点で役立つ内容だと思う。「厳しくあるべき教育、楽しくあるべき学習」という一文にはなるほど納得。
膨大な数の学生と関わってきたからこそ見えてきた -
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中学校で難関校を目指して受験するのが前提であることや、母親が子供に勉強を教えることや、塾または家庭教師をつけて学校教育以外でも勉強させるという前提に大きな疑問がつくが、著者が『プロ家庭教師集団「名門指導会」代表』ということなので、まぁそういうことなのだろう。
内容としては至極真っ当なものだ。例えば遊びや料理などの生活の中で身体を使った経験が重要であるとか、思考力、判断力、表現力の3つを「3つの力」としてこれらを伸ばすことを重視するという指導方法には納得感がある。
育児も教育も、基本的には親の経験から来る方針が大きな影響力を持つ。しかしそれだけに頼るのは、うわさやネット上の言説、さらには塾な -
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〇〇してはいけない」等のタイトルの付け方はあまり好きではないものの(無駄に煽ってる感じが嫌)、内容はごくまともというか、子どもの育ちに寄り添いながら、実体験をもとに土台を育もう的なもので納得感あり。
以下メモ
●どうしてそう思ったの?すごいね。の声かけ→9歳の壁を迎えた時、自分を客観視できるもう1人の自分を作る
日常生活での学び、声かけのヒントが沢山あった。
●買い物で、、、産地、割引、
●キッチンで、、浮く/沈む野菜、塩をかけると水がでる、温度上げると固まる溶ける、水よりお湯の方が砂糖がとけやすい、種の入り方、秤はアナログがおすすめ
●遊び、、ボードゲームで数の概念、折り紙は図形 -
Posted by ブクログ
まだ悩んでます、中学受験。
この一冊を読みきってさらに沼にハマっていった気がする。
プロローグでまず掲げられる"中学受験を「するか」「しないか」は、親の覚悟が「あるか」「ないか」を問われるものなのです。"という太字文章がグサッと脳天に突き刺さったまま抜けない!
でもとりあえず中学受験のなんたるかはなんとなく理解できたような気がする。
四大大手塾の情報から始まり、春・夏・冬休みの過ごし方、入試傾向や特徴をふまえた志望校や併願先の決め方などなど。
すごく具体的な内容です。地方公立育ちの私は、今やっとしっかり御三家を覚えました。
成長したとはいえ、まだまだ未発達な小学生の半分3年間をもかけて走る -
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ネタバレ中学受験は親が9割 の続編?
学年・科目別に詳しく説明されている。
確かに自分の子どもの学年によって注意点や対策が違ってくるので、現在の学年の項目だけ読めるというのは非常にありがたかった。
先を見越して読んでおく、といこと自体は良いと思うけど、いま現在のことで精一杯だとなかなか覚えておけないだろうし、うちみたいに6年になってから受験を考える家庭には4年生や5年生、さらにはそれ以下の学年の情報は役立たない。
また、科目別にも内容が別れているので、苦手科目の部分だけ拾い読みしたり、読み返したい場合にもその箇所だけ読み返しやすいので便利だと思う。
さらには入塾後から受験までのスケジュールが一覧に -
Posted by ブクログ
この手の中学受験対策本は母親と父親の役割が画一化されているのがいつも気に入らないけど、あきらめてる。それが多数派だと認識しつつ各家庭にあわせて読めばよいと思っている。
目新しいことは特にないが、以下のようなことが書いてあるので親子それぞれの姿勢を見つめ直すのには多少役立つかも。
親の姿勢
・親も問題に挑戦し、理解することによって子供をサポートすべし。時間を割いてサポートすべし
・にせアクティブ・ラーニングに騙されるな
・受験勉強には意義がある
・高度で意味のある勉強をして知識を身につける、学習の仕方を学ぶ、それによって人間として成長し、可能性が広がる。それが中学受験に取り組む意義
・国私立