あらすじ
★教える子どもの家に入り、解答用紙を見ただけで、その子の状況が瞬時にわかる「伝説の家庭教師」が、家庭教育のやり方を伝授する
(40年以上私立中学の受験指導をし、有名難関中学に2500人以上を合格)
★中学受験を取り巻く社会環境は大きく変化しています!
・私立中学の受験問題の変化 → 思考そのものを問う試験が増加
・コロナで在宅時間の増加 → 家庭での教育がさらに重要に
・大手塾のやり方と受験問題の齟齬
今までの受験対策では対応できなくなっています! 偏差値が高くても試験に落ちることも。
★今の子どもたちに求められるのは、 3つの力。
思考力(論理的な思考法や多様な発想法)、(とっさの)判断力、表現力(その思考や判断を実現する力)。
こうした力を身に付け、主体的に、自分の力で生きていける子どもを育てるための38もの実践的なルール・方法を解説。
★「鉛筆の持ち方ひとつでミスが減る」「紙を右目の前に置くと正答率が上がる」など、ちょっとした工夫で、子どもの成績を上げるヒントも紹介。
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Posted by ブクログ
中学校で難関校を目指して受験するのが前提であることや、母親が子供に勉強を教えることや、塾または家庭教師をつけて学校教育以外でも勉強させるという前提に大きな疑問がつくが、著者が『プロ家庭教師集団「名門指導会」代表』ということなので、まぁそういうことなのだろう。
内容としては至極真っ当なものだ。例えば遊びや料理などの生活の中で身体を使った経験が重要であるとか、思考力、判断力、表現力の3つを「3つの力」としてこれらを伸ばすことを重視するという指導方法には納得感がある。
育児も教育も、基本的には親の経験から来る方針が大きな影響力を持つ。しかしそれだけに頼るのは、うわさやネット上の言説、さらには塾などが喧伝するポジショントークなどのどれか1つの考え方にどっぷり浸かることと同じ危うさがある。
教育方針は、基本的には本人の意向と特性、家族構成や住居環境などとの相関関係をベースにしながら、客観的に多様な情報を得て立ち位置やベクトルを探っていく形とするのが良さそうだ。
興味深かったのは、鉛筆の持ち方や紙の位置も学力に影響してくるという点。これは目から鱗だった。面白い。