スーザン・イーリア・マクニールのレビュー一覧
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マギー・ホープのシリーズも4作目。
作品ごとにけっこう、雰囲気が違います。
第二次世界大戦中の話なので、ヒロインたちの若々しさと状況の重さが微妙なバランス。
3作目が非常に重い幕切れだったので、4作目はさあ!復活の巻でしょ。
1941年初冬。
マギーは現場を離れ、心を閉ざした状態。
スコットランドの訓練キャンプで新人を指導する鬼教官となっています。
親友のサラの所属するバレエ団が近くで公演することになり、しぶしぶ出向くマギー。
ところが、そこで事件が起きます。
一方、マギーは直接かかわらない部分でも、歴史が大きく動いていく時期。
米英の思惑、専門家の対応の違い。
日本人としては敵国である日本が登場すると微妙なんですが、これがなかなか公平に描かれています。
真珠湾攻撃を目前に、アメリカ駐在の日本大使の困惑と奮闘も描かれていて、考え方の違う人間がいることもわかるので。
お勉強は出来るけど世間知らずで大胆なだけだったヒロインが、苦難に立ち向かううちに成長していきます。
次へつながる伏線も驚き。
続きも楽しみです☆ -
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イギリスのスパイ、マギー・ホープシリーズの8作目。最終巻。
忌まわしい過去がある孤島の古城に、スパイとしての訓練は終わっているものの工作活動に適さないと判断されたが内情を知りすぎている工作員たちが隔離監禁されている。
目が覚めたらマギー・ホープもそこに収監されていた。
囚人たちは外界と隔離され、戦争など嘘か夢だったかのように贅沢にその日その日を過ごしている。
そして、新しい囚人が送り込まれてきて
ひとり、またひとりと殺されていくようになる。
誰が敵で誰が味方なのか。
アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせられるが、また違うおもしろさがあった。
これが最終巻であるのだが、マギーが証言する予定の裁判のことなど、次巻が出ても少しもおかしくない終わり方だった。
ぜひとも続きが読みたい。
マギー・ホープシリーズを読んでいる時は、やたら紅茶が飲みたくなる。マギーの赤毛は紅茶の色のイメージがついてしまった。 -
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イギリスのスパイ、マギー・ホープシリーズの7作目。
イギリスのスパイ、マギー・ホープはドイツ占領下のフランス、パリに潜入。パリでの工作活動が実際どうなっているのかを調査し、ドイツから脱出した妹を救出する目的があった。
マギー・ホープシリーズは実在した人物が出て来たり、モデルになることが多いのだが、今回はココ・シャネルが登場。
ファッションについての言と、表には出さないが諾々とドイツに従わざるを得ない屈辱、しなやかに一矢報いてやろうと虎視眈々としているココ・シャネルの様子がおもしろい。
公用施設の入り口が違うなどのドイツ人によるフランス人差別があったことを初めて知った。
フィクションとノンフィクションが混在するこの小説の中で、「私は読書が好きだ。家には庭がある。かつてはユダヤ人の友がいた。ナチになど、決してなりたくはなかった」というナチス将校の言葉がフィクションではないことを祈らずにいられない。
マギーを助けたこの将校はどんな道を歩んだろう。
再登場してほしいな。 -
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イギリスのスパイ、マギー・ホープシリーズの6作目。
1942年。戦時下のイギリスは出兵した男性に代わり、女性が社会に出て働き始めるようになる。
そんな新しい風潮の中、イギリスの戦勝を信じて工作員として活躍するべく訓練を受けた若い女性を襲う連続殺人事件が起こる。「切り裂きジャック」の再来?
マギー・ホープはスコットランドヤードと結託して事件にあたる。
マギー・ホープシリーズは、人種や階級などいろんな種類の差別に抗うのが軸なのだが、今回は女性差別。描かれる男性から女性に対する嫌がらせは今の日本でも「あるある」である。
奮闘するマギーを応援したり、一緒に憤ったり。
「だけど、何が一番頭にくるかって(中略)これだけいろんな、ありとあらゆることを切り抜けてきたっていうのに、わたしたちをこんな目にあわせたやつがナチじゃなかったってこと。ったく、同胞の人間だなんて。」
襲われ、ぎりぎりの状況で悪党を撃ったマギーは、駆けつけたスコットランドヤードの男性に「もう大丈夫だ」と抱きしめられるが、抱きしめられながら悪党の血を両頬と額に塗る。
「これでわたしは、ハンターになったんだ」
・・・このシーンに痺れた。
作中、ウールトン・パイやイラクサのワインが出てくる。
戦時下で考えられたイギリス料理。どんなだろう?
表紙のイラストが表すほどライトノベルじゃないんだけどなぁ。
そこだけが残念。
そして、「ここで終わる!?ほんまに!?なんで!?」というところで次巻に続く。 -
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シリーズ第八弾。
前巻のラストで、SOE(特別作戦執行部)上層部からのとある協力要請を拒んだために拘束されてしまったマギーでしたが、本作は、その後の展開の物語です。
“知りすぎた”為に、SOEの収容所として使われている孤島にある城に囚われているマギー。
彼女の他にも、隔離が必要と判断された“訳アリ”工作員達9名が件の城で無為な日々を送っていましたが、ある日、新たな収監者として若き美人工作員がやってきた日から、ひとりまたひとりと収容者が謎の死を遂げていき・・・。
今回は、外部から遮断された状況・・所謂クローズドサークルの状況下で起こる連続殺人ということで、皆さまが描かれているように、さながら『そして誰もいなくなった』を彷彿とさせるようなミステリ仕立てとなっております。
次々と収容者が殺されていき、皆が疑心暗鬼に陥る中、収容者の中にナチスのスパイが紛れ込んでいることが判明したり、マギー達が囚われている城自体にも過去に忌まわしい事件があった事が明かされたりと、皆の心身が極限状態の中、なんとか正気を保とうとするマギーの姿勢が心強いですね。
一方、ロンドンでは、シリーズ第六弾『バッキンガム宮殿のVIP』に出てきた連続殺人犯“ブラックアウト・ビースト”の裁判でマギーの証言が必要になった為、スコットランドヤードのダージン警部が必死にマギーの行方を追っているのですが、なかな探し出せなくて“ダージン警部、早くマギーを助け出して!”とヤキモキしながら読んでいました。
そして、終盤では手に汗握るマギーと真犯人との攻防が繰り広げられ、果たしてマギー救出に向かうメンバー達は間に合うのでしょうか・・・(ドキドキ)と、最後まで楽しませて頂きました。
因みに、現時点でこのシリーズが翻訳されているのはこの巻までなのですが、原書ではマギーシリーズの続きの巻(『The Hollywood Spy』)が出ているようなので、翻訳を心待ちにしております~。 -
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シリーズ第七弾。
前巻で、フランスで行方をくらましてしまった異父妹・エリーゼと、フランス潜入中で安否が気になるSOE(特別作戦執行部)工作員・エリカを探す為、ナチス占領下のパリに潜入したマギー。
アイルランド人の令嬢になりすまして(アイルランドは中立国)、〈ホテル・リッツ〉に滞在することになりますが・・・。
今回は辛かった!シリーズ第三弾『国王陛下の新人スパイ』でドイツに潜入した時もかなり辛い展開でしたが、それ以上かもです。
毎回のように書いていますが、可愛い表紙や呑気なタイトルに、シビアな内容が合っていないですよね。
パリ潜入時したばかりのマギーに、SOEの航空輸送管・ジャックが言った、“誰も信じるな”という台詞まんまに、騙し騙されの熾烈なスパイ合戦が繰り広げられますが、もう一方的といってよい程、ドイツ優勢な展開です。
と、いうのもSOEメンバーに、ドイツ側に情報を流している二重スパイが存在していて、SOEのネットワークはナチスの手に墜ちてしまっているわけです。
まさに“飛んで火にいる夏の虫”状態で次々に捕まってしまう、SOEの工作員達。
そして、ゲシュタポに連行された英国スパイの末路は・・・ヒィィ!((((ll゚Д゚))))
この一方的な状況の中で、マギーも勿論ピンチに陥りますが持ち前の機転と度胸で乗り越えていく姿に、以前ドイツに潜入した時のような危なっかしさは無く、今や安定感すら感じる程成長していますね。
そしてもう一つの注目ポイント、異父妹・エリーゼと再会して解り合えたのも良かったです。個人的にエリーゼはお気に入りキャラなので、姉妹が仲良くなって嬉しいですね。
で、ナチスの拘束からの脱出、裏切り者が判明などのハラハラ展開を経て、やっとイギリスに帰国できたと思ったら・・とんでもないラストが待っていました。
と、いうわけで、マギーの運命やいかに・・・エリーゼ!お姉ちゃんがピンチですよ!! -
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シリーズ第六弾。
ロンドンに帰ってきたマギー。
特別作戦執行部(SOE)で事務仕事をしながら、異父妹・エリーゼがドイツの強制収容所から救出されて、再会できるのを心待ちにしています。
そこへMI-5(軍情報部五課)の長官・フレインから殺人事件の捜査に協力してほしいと頼まれて・・・。
女性ばかりを狙い、“切り裂きジャック”を模倣した連続殺人犯を追うことになったマギー。
スコットランドヤードのダージン警部と行動を共にすることになるのですが、このダージン警部、無愛想ですがキレ者で紅茶好き・・・“こ、この要素は、某漫画の某兵長を彷彿とさせるよね( ゚д゚)ハッ!”と、いう事で(?)勝手にダージン警部推しで読み進める私。
このシリーズは第二次世界大戦が舞台なのですが、戦時下というテーマと共に時代背景ならではの問題も取り上げられていて、今回は“女性差別と暴力”に焦点があてられています。
マギーも周囲のモラハラ男たちに立ち向かいながら、連続殺人犯“ブラック・ビースト”を捕まえる為に、自ら囮になって捜査に尽力して、頼もしい限りです。
犯人の予測は割と簡単についちゃう感じですが、やはり相手がサイコなので、無事逮捕できるかハラハラしました。
一方、マギーの異父妹・エリーゼですが、登場当初は優しいお嬢様という感じだったのに、強制収容所で過酷な日々を送っているうちに、すっかり“ど根性娘”になっていました。
自分の意思を貫き通す頑固さは、姉のマギーと通ずる部分がありますね。
で、そのエリーゼが、せっかくSOEに救出されたのに、到着したフランスで行方をくらましてしまったのですよ~。
マギーはエリーゼと再会できるのでしょうか・・・。
さらに、フランスにはマギーの親友サラと元カレBのヒューがスパイとして潜入しようとしているところ。
(因みに元カレAのジョンは、ロサンゼルスにてウォルト・ディズニーと仕事をしていて今回登場せず。)
と、いうことで、マギーがフランスに乗り込もうとしているところで、本作はここまで!
次作はどのような展開になっているのでしょうか?続きが気になります~。 -
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マギー・ホープのシリーズ、8作目。
第二次世界大戦中、アメリカ育ちのイギリス人の若い女性マギーがスパイとなり、各地の重要なシーンで活躍します。
前作の任務の直後、さらなる過酷な指令を断ったマギー。
重要な機密を知ってしまったからという理由で、孤島に送り込まれてしまいます。
外界との接触はほとんどなく、いわくつきの古城で、何をするでもない暮らしに。
そこには様々な理由で隔離された同僚がいました。
マギーの後にも、事件を起こした美人スパイが送られてきます。
ところが、不審な死が起こり始め、事故とは思えなくなってきます。
「そして誰もいなくなった」を思わせる筋書きに、え、これはほぼ独立したそういう作品なの?みたいな気がしてきますが~さにあらず。
戦時下の状況だからこそ起きた事件で、これまでの知り合いたちもマギーの行方を捜して動き出します。
書き込み具合がいつもと微妙に違うように感じました。
題材に合わせたのでしょう。
またどんな発展があるのか?
楽しみなシリーズです☆ -
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マギー・ホープのシリーズも7作目。
マギーはアメリカ育ちのイギリス人で、優秀でいきいきした女性。
戦時下にロンドンにいたため、チャーチル首相の秘書を務めたことからスパイの道へ。
今回の任務は、ナチス・ドイツ占領下のパリへの潜入。
1942年、送り込まれていたスパイたちが消息を絶つという危険な状況での仕事です。
アイルランド女性を装い、結婚準備の買い物に来たという触れ込みでリッツ・ホテルに滞在。
アイルランドは中立国だったために、アイルランド人としてならまだパリを訪問することが出来たんですね。
頭がよく今では腕も立つようになっているマギー。だが、ドイツに行ったこともあるのでドイツ人に顔を見分けられたらおしまいという危険も。
当時流行のファッションに身を包み、デザイナーのシャネルらと知り合うのが楽しい。
ドイツ人の恋人がいたココ・シャネルは、戦後はドイツの協力者として睨まれることになるのですが。
マギーにはさらにもう一つ、異父妹の行方を突き止め、できれば連れ出したいという気持ちがありました。
この妹は二人の母親に似ず、優しい性格。
複雑な家族関係ですが、これもある進展を見せます。
どうなるのか予測不能なストーリー、命がけなのは当たり前で怖くなりますが。
スリルある冒険ものエンタテインメントと、それだけではない部分を上手く折衷した作品。 -
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マギー・ホープのシリーズ第6作。
ロンドンに戻ったマギーが、連続殺人事件の捜査で活躍します。
アメリカ育ちの英国人、マギー・ホープ。
戦時下のロンドンでスパイの訓練を受け、数々の試練をこなしてきました。
特別作戦執行部(SOE)で働いていたところ、採用した女性が不審な死を遂げ、マギーはMI-5の依頼で捜査に加わることに。
スコットランドヤードの警部ダージンは、これまでマギーが付き合ってきたエリートの若者とは違う人種。
若いマギーを見ても最初は世間知らずの女の子ぐらいにしか思わず、他のお偉いさんはさらにサイテー(笑)
男性が戦地に駆り出されたために女性の社会進出が進む一方で、まだ格差はあからさまという。
優秀で生きのいいマギーは鼻をあかせるか?(笑)
戦況も暗い時期のうえ、女性の連続殺人はまるで切り裂きジャックを真似たよう。
異父妹がドイツにいるマギーには、そちらも心配。
妹はナチスの圧力をなんとか交わしながら、生きているのですが‥
事件の中心へ切り込むマギー。
いつもVIPの傍にいる立場なのは、作者は歴史的な危機をありありと体験するかのように描きたいのでしょう。
超人的という設定ではありませんが、かなり優秀でないと大事件に関われませんよね。
不安要素だらけの苦境を生き抜くことになるだろう勇気の物語ですね。 -
戦時下階級社会での就職
近現代史の有名人チャーチル閣下の秘書だけど、かのジェームズボンドが奉職したMI6諜報機関に限りなく近かった様な...
翻訳もやっつけじゃない確かさ。
読む側に戦時下の英国階級社会の当時の状況、Uボートに海上封鎖され代用コーヒーや砂糖配給生活した事を予備知識として持っていると、背景画として活きてきますよ。あと2017年11月11日現在、この巻が密林で電子版499円でゲットできました。最近は電子版値入れ高杉だよね。このくらいなら納得なのだが。 -
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マギーのシリーズも、5作目。
元気な若い娘が主人公のコージーみたいな表紙ですが~
主人公はまあそうだけど、けっこう苦い味もある本格的なストーリーです。
マギー・ホープは、わけあってアメリカ育ちのイギリス人。
チャーチル首相の秘書になったことから、諜報員の訓練まで受けて経験を積んできました。
今回は、首相のアメリカ訪問に同行します。
苦境に立つイギリスは、アメリカの参戦を熱望していました。
アメリカ大統領は、フランクリン・ルーズヴェルト。
夫人のエレノアも知的で有名な女性ですが、思わぬスキャンダルに巻き込まれそうになります。
大統領夫妻の秘密に近づきつつ、絡み合う事件をひそかに解きほぐそうとするマギー。
かっての恋人のジョンは、激戦地帰りのパイロット。
首相に同行しましたが、英雄として人気が出たのをきっかけに、アメリカで思わぬことに?
こんな展開になるとは、ねえ‥
つらい過去を乗り越えて、マギーもさらに別な意味で?たくましくなるんでしょうか。
なかなかの読み応えでした。
マギーの運命やいかに? -
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マギーがいよいよ育った国アメリカへ!
同じ英語圏でありながら、英国と米国では色々と違う点がある。それが際立つ本巻では、第二次大戦へのアメリカ参戦とそれにまつわる裏舞台が描かれている。
ここに登場する幾人かの人物、たとえば正当防衛だったにもかかわらず人種差別的な状況で死刑に追いやられるウェンデル・コットンなど、歴史上の人物をモデルに、それと近いシチュエーションや背景を持つキャラクターも登場することで、この時期のアメリカの世相が描かれているのは興味深い。
ところで、日本人として興味深かったのは、「徴兵」ということが、実は義務だけではなく権利であった事をうかがわせる記述。
つまり、黒人であるコットンや仲間の黒人は、軍に行く事がなかった。今でもそうであるらしいのだけど、アメリカでは、兵役に応じる事でアメリカの市民権を得られる、というシステムがあるんですねー。
後年まで、海兵隊には黒人が採用されなかった(WASPの青年のみ)というような事情もあり、まあ軍隊に行くことは、一部の国民の特権であったわけです。
日本では軍に行くというのはなんかとても悪い事のように言う人がいるけれども、はたしてそうだろうか? と、思ってしまいますねえ。 -
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マギー・ホープのシリーズ。
「チャーチル閣下の秘書」「エリザベス王女の家庭教師」に続く3作目。
アメリカ育ちのイギリス人で、第二次世界大戦中にスパイの訓練を受けることになったヒロイン。
前の作品にも、そういえば一部は綿密な描写がありましたが、全体の乗りは溌剌として若々しく、軽やかさがありました。
今回は、重い!
念願かなって、M1-5の一人前のスパイになれたのはいいけれど。
女性初の潜入でベルリンへ、しかも、ユダヤ人迫害に絡む現場に飛び込んでしまうとは。
いえ、当初の任務はさすがにもっとシンプルだったのですが‥
新米スパイが力を尽くして、ナチスドイツを向こうに回して密かに戦い、どこまで追っ手を振り切れるか?
歴史改変ものみたいな部分もあります。
成り行きで事態が深刻になるのは、マギーの知らなかった個人的な事情も絡んでいました。
しかも、恋人との関係も、大変なことに。
ロマンスの深刻さなら、女性読者はついて来れる?
こうなると、このタイトルと表紙はちょっと、合わないですね。
軽い要素もないではないけれど‥
この絵柄でも、描き方でもう少し内容に合わせようはあったと思います。編集方針?で、このほうが売れるの?かどうか。
もっとスリルを好む人、読み応えのある作品を待っている人向けにした方がいいんじゃないかな。