五條瑛のレビュー一覧

  • 冬に来た依頼人

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    久しぶりに再読したらえらく面白かったです。
    実は以前読んだときにはそこまで心惹かれなかったのですが、主人公と彼を取り巻く人物たちの造形が非常に魅力的だと感じました。
    あとやっぱり五條先生が一人称の話を書くのは珍しいですよね!
    何だか新鮮でした。

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    2009年12月25日
  • 赤い羊は肉を喰う

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    文庫化されたので、再読。
    五條瑛と言う作家を知ったのが、この作品。
    とてもテンポよく、さくさく読めるし、他の作品との伏線がたくさん隠されているので、再読でも十分楽しめる。
    群集心理を逆手に取った研究者たちに、計数屋・偲が挑む。
    群集心理の勉強になるし、主人公・偲のキャラはとっても、魅力的。
    彼の片腕となる浪人生・笙も、かわいい。
    ぜひ続編を読みたい作品。

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    2009年10月20日
  • パーフェクト・クオーツ 碧き鮫

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    久しぶりに読んだ五條作品。
    かの人物の兄殺害をモチーフにした内容ですが、意外とあっさりやられてしまったところが少し物足りないものの、やっぱりこの時代のスパイものは面白い。
    最近ロシアが暴れているとはいえ、東西冷戦が終わり、何でもインターネット上の勝負になっている現代では、情報戦もハッキングばかりで小説も映画も面白みに欠けるもんな。

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    2025年10月18日
  • J

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    “「誰に何をぶつけても、あなたが失ったものは戻ってこない。もっとたくさんのものを失うだけよ」
    「自分を救えるのは自分だけ。他人じゃない」”
    昔、言われたよね。「あなたみたいに皆強くないの」って。最初から強かったわけじゃないんだけど。強くならざるを得なかったんだけど。そして言うほど強くないんだけど。

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    2021年01月26日
  • J

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    初めてこちらの作家さん読みました。
    良かったです。
    他の作品も読もうと思います。
    東南アジア貧困の人を救おうと理想を掲げた島が
    現実の資金繰りに困り犯罪に手をだす。
    Kpopの様な多国籍のグループ、日本の富んでいるはずなのに希望を失ったり単に日々を過ごす若者たち。
    主人公もその日本の中の一人。
    謎の美女J。
    それらの人々か交差しながら物語進んで行きました。

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    2019年10月06日
  • 焦土の鷲 イエロー・イーグル

    購入済み

    伝統を守る強い執念

    終戦の日が近かったので、選びました。

    史実に基づいたフィクションだと思いますが、いま通っている歌舞伎座には、こうした歴史があったであろうことに、想いが馳せます。
    辰三郎と香也の歌舞伎への執念は、今の役者さんにも通じると感じると共に、畏敬の念を抱かずにはいられませんでした。
    そして、大切な人を想う気持ちに胸を締め付けられ、憧れのようなものを感じました。

    歌舞伎の見方が変わる気がします。

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    2019年08月18日
  • 焦土の鷲 イエロー・イーグル

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    GHQの占領下の日本で制圧された歌舞伎を始めとする日本芸能。今作では、その制圧と立ち向かい、歌舞伎の世界に生きる若者・辰三郎と、戦犯として巣鴨プリズンに収監されるが、アメリカの諜報機関の一員として、活躍する辰三郎の戦時中の上司・宮本、主に二人の視点で描かれる。
    GHQの占領下を題材にした作品は、結構な数を読んできたが、歌舞伎に視点を当てた作品は初めて。こんなところにも、影響があったのかと、ただ自分の無知を恥じるのみ。
    今作を読んでいる最中に、現天皇陛下が平成最後の誕生日を迎えた。
    個人的に、現陛下は戦争の謝罪のために奔走した、平成30年間だったと思う。先代の昭和天皇の戦争の過ちに、さぞ胸を痛め

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    2018年12月26日
  • 3way Waltz(スリーウェイ・ワルツ)

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    鉱物シリーズのスピンオフかな。
    北朝鮮、アメリカ、日本の諜報組織を1人で相手する女スパイの奮闘をタイトルにしたのかな。
    非情かつ卑劣な行為をしつつも人間味を曝け出す諜報員達の姿が妙に生々しくて面白い。スパイという存在と縁遠いような日本を舞台にして、ゴルゴ13のように非現実的なエンタテインメントを追求したものではなくここまで濃い作品を書ける作家は、経歴と才能が見事に調和した五條氏以外に今後も現れないと思います。

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    2018年06月23日
  • ROMES 06

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    世界最先端の施設警備システムROMESを擁する西日本国際空港に届いた複数の脅迫状。そしてある日、ROMESの警報装置が作動した!だがROMESの全貌を知るのは、西空警備チームでも最高運用責任者の成嶋優弥ただひとり。愛犬ハルとシステムしか信じない若き天才・成嶋と、テロリストたちの知と情を賭けた攻防の行方は…?

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    2018年06月05日
  • 蝶狩り

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    お話は面白かったのに、オチが投げっぱなしに思えてしまった……
    続編を出しやすい終わりとも言えるけど期待薄。

    キリエのように自分の思考に愚直に生きてみたかったのかな……変容は吉と出るか凶と出るか。

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    2017年10月28日
  • 消滅のリスト

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    単独作品のスパイもの。
    冷戦時代に国家の意図に反して戦争が起こってしまった際に、世界大戦に発展するのを防ぐために互いに生贄に捧げる都市のリストを決める「会議」が行われており、東西体制が変化した現在でも続いている、という設定。
    よくぞこんなストーリーを思いつくもんだと感心する一方で、五條氏の出自からもあながち完全なるフィクションと言い切れないエピソードの数々。
    力作です。

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    2017年04月27日
  • シルバー・オクトパシー 極道転生

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    亡八たちが活躍するシルバーオクトパシーの続編。作者が得意とする諜報戦を封印し、今回は16年ぶりに出所する元やくざを見えざる敵から守るという内容。亡八たちの個性的なキャラクターが今作でも健在。あとがきに登場人物の紹介もあるので、初めて読む人にも親切。まだ、シルバーオクトパシーのNo.1が登場していないので、シリーズはまだまだ続きそう。これからも楽しみ。

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    2016年10月13日
  • ROMES 06 まどろみの月桃

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    シリーズ3作目。
    とりあえず大事なキャラの造詣がつかめているためか、安心して読み進められた。

    マンネリ化?・・・無し。
    “敵”の強さのインフレ?・・・無し。
    主要キャラ間の人間関係の進展?・・・ほぼ無し。

    “いつものように始まり、いつものように流れ、いつものように終わった”という感じではありつつ、巻を追うごとに物語世界に引き込まれる不思議。

    続巻は刊行されるのか????????
    ぜひ書いてほしい、読ませてほしいと思える1作。

    ★4つ、8ポイント。
    2015.08.04.図。

    八角波夫の人生、ある意味報われたのだろう。よかった。
    ・・・・でも・・・・という気持ちも、拭えないけれど。

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    2015年08月05日
  • シルバー・オクトパシー

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    昔、遊郭で働いていた亡八に掛けて、裏稼業に奔走する8人のタコたちの物語。得意の北朝鮮ものだし、スパイ小説の要素たっぷりで、かなり楽しめる。続編も期待できるかも。

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    2015年07月21日
  • シルバー・オクトパシー

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    今回も「北」を題材にして、相変わらずテーマも、登場人物も過激です。

    脱北、拉致事件など話題に事欠かない彼の国ですがそこに絡むものはやはり政治、手を貸すふりをして結局、売名、私欲だったりするのです。
    切実な当事者にしてみたらとんでもないことですが、やはりこういう事はあるのでしょうね。

    今回は、うっとり美形青年は出てきません。。。

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    2015年06月02日
  • ROMES 06

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    精密さの点で少し物足りなかったけれど、逆に読みやすくなって展開が早く感じられた面もあったと思う。ちょうど、飛行機出張時に読んだので空港でキョロキョロ。

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    2015年04月28日
  • ROMES 06

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    ネタバレ

    五條さんの初読み。

    “警備責任者”を主人公にし、姿の見えないテロリストとの頭脳戦を描く……。これまでの読書歴の中では極めて斬新な設定。

    同時進行される幾つもの視点が、どこでどう交わるのか…?最後まで興味深く読み進められた。

    ま、“彼女”だけは登場時から終始怪しかったけれど…(笑)。

    続編もある模様。読むべし。

    ★4つ、7ポイント半。
    2015.01.05.図。

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    2015年05月28日
  • 消滅のリスト

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    最後、巻いたなーという印象。急にエンタメ感強まる。 でも物の受け渡しら辺まではすごくハラハラしたし全体面白かった。 強い女が好きなので帯津さん好き。他にも出てくるのかな。 どんな超人的な男も、人、特に家族への情が足を引っ張るし、行動の要因そして破滅の要因になるという点はよくあるお話。 しかしこういうなんというか戦争を絡めた話はよく若者への憧憬とかよくわからない希望云々が書かれるよなあという気持ち。

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    2014年12月07日
  • 消滅のリスト

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    途中、誰が誰の依頼をうけてるかごちゃごちゃに
    なってしまった。
    日本版NSCは、力を入れて欲しいものだ。

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    2014年03月17日
  • 消滅のリスト

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    さすが五條氏。スパイを追って話は二転三転。誰が敵で誰が見方なのか?最後までハラハラしっぱなしでした。
    日本という国は、この小説で描写されているとおりにインテリジェンスに無知なんだろうか?少しふあんになりましたね。

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    2014年01月25日