五條瑛のレビュー一覧

  • 黒を纏う紫

    購入済み

    破滅の美学的なヤツ

    中々ですよ、コレは。
    めっちゃ面白かった。
    男性向けライトノベルに分類されてるのが、笑える。
    徳間だからね。
    しかも、Kindleにもkoboにもないのに、BookLiveにだけ、
    電子書籍で売ってるって、そんなことがあるんですね。

    #アツい #ドキドキハラハラ #ダーク

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    2024年02月25日
  • パーフェクト・クオーツ 碧き鮫

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    まずは。ほんとに。
    小学館さま。
    続きを。
    刊行宜しくお願いします!!
    …諜報活動小説とかくと、スパイものってことになるのだけど、うーん、そうなるのかな。
    現実をベースとして、きたちょーせんとの情報戦をしているものの、今回はどっちかというと肉体派登場人物目線の、話。
    のはずなのに、かなり肉体派が頭脳戦繰り広げてる。さすが。さすが坂下!!!
    途中でぽろぽろ書き込まれる、めちゃ頭脳派の同僚とのメールがほっこりしたりもするし、これまでのこのシリーズの隠されまくっていた部分がいきなりパーン!と開示されて、
    「続きを!早く!!!!!!!」となる。

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    2021年05月15日
  • パーフェクト・クオーツ 北の水晶

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    名作 スリー・アゲーツに続編があったとは。
    北朝鮮の有名な暗殺事件をモチーフにして、各国の情報機関が暗躍する姿を描いている。
    日本の作家による国際スパイ小説としては唯一無二の圧倒的存在感です。
    あとがきによるとこれらのシリーズは全く売れず、かなり前から原稿が眠っていたらしいのですが、発売してくれた小学館に感謝したい。

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    2021年05月07日
  • パーフェクト・クオーツ 碧き鮫

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    買ってすぐに一気読みしました。
    シリーズの新刊が読めるなんて嬉しい!
    五條先生ホントにありがとうございます。

    スリーアゲーツやパーフェクトクォーツの裏のストーリーで、今回は坂下が主役。
    坂下があの事件までソウルで何をしていたのかよく分かります。
    過去の作品の登場人物がたくさん登場しており、呉道も登場。
    彼の後継者は「夢の中の魚」では前途洋々に見えていたけれど、そうでもなさそうな描写に、良くも悪くも世の中は変わり続けていくのだと思いました。
    大使館から見つかった1枚の絵画も含め、本作の続きがとても気になります。

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    2020年12月09日
  • パーフェクト・クオーツ 北の水晶

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    ネタバレ

    素晴らしい国産の諜報小説。

    出版社が変わったり、改題されたり、復刊されたり、分割されたり、番外編がたくさんあったりと複雑な出版過程を経ているこのシリーズ、自分はどれを読んだのかわからなくなってしまっているのだが、『プラチナ・ビーズ』から順番にもう一度ちゃんと読みたい。

    素晴らしいスパイもの。中の人が書くとやっぱり迫力ある。

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    2020年10月10日
  • パーフェクト・クオーツ 北の水晶

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    ネタバレ

    とにかく圧倒的に面白かったです! 

    複雑に絡まる〝ヨハン〟を巡る各国の思惑や利害関係、それに加えて個人の想念が最終的にあっという終局を呼び寄せるのですが、そこに至る過程がまさに手に汗握る展開で、徐々に核心に近づいていく緊張感がたまりません。〝石英〟や〝カタツムリ〟を巡る謎解きもスリリングで、その正体には驚かずにはいられませんでした。

    前作の『スリー・アゲーツ』は父親が家族を想う姿に何度再読しても涙なしでは読めないのですが、今作は一転して父親と息子の複雑な関係性が描かれており、特に終盤はひたすら圧倒されました。父親にとっての息子とは何なのか、息子にとっての父親とはどういう存在なのか、改めて考

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    2020年08月10日
  • 3way Waltz(スリーウェイ・ワルツ)

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    鉱物シリーズのスピンオフ。
    葉山さんが脇でエディがメインにいるという珍しい構図。
    謀略モノでもありつつ、家族の話。
    由沙さんがかっこいい。五條作品には強い女性がたびたび登場するが、本作の由沙さんは特に好きです。

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    2020年02月22日
  • シルバー・オクトパシー

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    金さえ払えばどんな法外な事でも引き受ける「シルバーオクトパシー」は脱北した女性を無事、安全な国に出国させる依頼を受ける。が依頼主は殺害され、女性は姿を消した。同時に舞い込んだ、大金を北朝鮮に送金する依頼や、凄腕の殺し屋と魅力的な伏線もあり。脱北女性をめぐる疑惑や、実際に起こった北朝鮮関係の事件も絡めていてとても面白かった。主要人物が8人もいるので、最後まで名前と個性が覚えきれなかった。

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    2018年05月06日
  • ROMES 06 まどろみの月桃

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    設定を変えられない状況でシリーズ化しているにも関わらず、マンネリ感はない。
    スピーディーな展開は読んでいてドキドキする。成嶋の性格が少し変わったようにも思う。筆者のチベット等への思いを反映してのことかもしれない。
    空港だけにシステムを設置してもダメかもしれないが、これを当たり前のように街中に配備することは難しかろう…守るべき個人情報が私にあるのか…そもそも、現段階でそれが守られているかもわかりませんが。

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    2014年03月07日
  • ROMES 06 誘惑の女神

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    2012-127
    続編も面白かった!!
    ドキドキな展開で手が止まらない。
    成嶋は唯一、砂村のことは信頼してるんやね。
    まだまだ続きが読みたい。

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    2012年11月25日
  • ROMES 06

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    ネタバレ

    私が今まで読んだ小説の中で、
    最も愛したキャラクターがこの本の主人公、成嶋優弥です。

    世界最先端の施設警備システムROMESが置かれる西日本国際空港(通称:西空)で、唯一そのシステムを完全に操れる男がこの成嶋なんですが、心の揺れやすい人間よりも指示通り動く機械と愛犬しか信じないという人です。そしてその西空で巻き起こるテロリストとの戦いの中で明らかになるROMESの全貌や、成嶋の行動、テロリストの内情など、その全てに惹かれました。

    この作品を初めて読んだのは学校の図書室でしたが、お小遣いをはたいて文庫版を買ってからも、月に一度読み返したくなる面白さがあります。そしてこの作品は何年か前にドラマ

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    2012年01月17日
  • 赤い羊は肉を喰う

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    五條氏の作品は、どれを読んでも「これは彼女にしか書けないだろうなぁ」と思わせます。
    今回のテーマである群集心理のコントロールも非常に綿密に計算されており、このボリュームを中だるみせずに読めるのはキャラクターの魅力と独創性のなせる技でしょうか。
    でも、考えてみれば革命シリーズが書けるぐらいだから、彼女にとってはこの分量ぐらい当然かも知れませんね。

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    2011年12月03日
  • ROMES 06

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    関西国際空港がモデルの空港を舞台としたテロの話。
    空港が導入している最新鋭のセキュリティシステムと、それを扱うクールな主任がとても魅力的。600ページ超の長編ながら、テンポ良いストーリーで一気に読めました。犯人側が決して非人道的な悪ではないところもいいですね。
    この手の作品には必ずと言っていいほど華を添えるために登場するしっかり者、もしくは少しどんくさいタイプの女性といった”お約束”に頼らなくても読者を惹き付けられる筆力はさすがです。

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    2011年09月25日
  • ROMES 06 誘惑の女神

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    前作に輪をかけて面白い!!人間の悪意、犯罪者たちの攻略計画に対抗する史上最強の監視システム・ROMES。登場人物(特に犯人側)の人間ドラマも見ものです。長編だし、結構ハードボイルドだし、おすすめする人を選ぶ作家さん(「プラチナビーズ」とか…)だけど、このシリーズは広く楽しんでもらえるんではないでしょーか。早く新作も読みたい!

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    2011年07月31日
  • ROMES 06

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    キャラクターが魅力的です。
    これを読んで五條瑛にハマって、いろいろ読んでみたけどやっぱりROMESが一番好きです。

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    2011年06月29日
  • ROMES 06

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    友人から借りた始めての作家。読みやすく私が好きなジャンルだったこともあってぐいぐい読めた。空港テロをめぐってテロリストと成嶋優弥というシステムの責任者との戦い。そして愛犬ハル。他の作品も読みたくなりました。

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    2011年01月10日
  • 黒を纏う紫

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    おー!この正月休みにようやくのヒット。

    自分の体への異常を感じつつも特殊物質を運ぶ運転手。
    恵まれた環境で育ちつつも自分の出生に疑問を感じる女性。
    天性の魅力で破壊と破滅に人を導く男。
    万華鏡のようにカラフルな登場人物が、ぱちんとはまるのはさすが。

    ただし、やや書き込み不足?とかえー、その偶然はどうなのー?
    とか突っ込むところはありありだった思うけれど、
    この正月に読んだいくつかの本が自分の中ではやや期待はずれだったので、
    いつも以上に満たされました。

    基本的には絶対基準をつけたいんだけど‥
    いつもの五條節からしたら★は4つだけど、正月祝いもかねて5つかな。

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    2011年01月03日
  • ROMES 06

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    『エデン』と並んで五條さんの作品で一番好きな作品。ページをめくる手が止まらないくらいぐいぐい読めた^^結末より過程!!ドラマもおもしろかった^^

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    2010年06月23日
  • 赤い羊は肉を喰う

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    たまたま仕事で数値を扱うことが増えたので、この話への興味がわいたってのもあるが、それを差し引いても大いに楽しめた。最高!

    計測屋でのんびりと働く、警察が肌に合わなくてやめた主人公・偲の設定がいい。
    通常、元・警察官のキャラクターはちょっとやさぐれていたり組織から大きくはみ出ながらもどこかで矜持を捨てきれずに屈折しているのだが、偲は正義感やバランス感覚、そうして「現実と折り合う能力」をきちんと残しながら、下町でまっとうに育ってゆく。

    最後のクライマックスシーンで太郎に起こったこと、偲の前に展開した構図はとても私の胸を凍らせたけれど、それでもこの小説が前に向かって倒れる、清々しいまでのまっすぐ

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    2010年06月06日
  • ROMES 06

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    すばらしい。

    先が知りたくてわくわくし、でもこんなにも読み終わるのが残念だった本はそう、ない。

    チームという符丁、それぞれの性別と正体、つながり。
    対比されて描かれる、犬とシステムしか信じない、天才・成嶋と、
    なんとか成嶋に認められたいとがむしゃらになる、自分ではどうしようもない傷を持つ砂村。
    少しずつ明らかになる、巨大な防衛システム、ROMES。
    飄々としながら自分の持ち場を徹底して守る成嶋の頭脳と、
    自分を認められたい砂村の焦燥が重なり、離れる。

    成嶋と砂村だけではない。
    この小説の構成の妙は、シンメトリに位置する対比の妙にある。

    静の成嶋、動の砂村。
    成田と西空。
    ルイとタカ。

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    2010年03月11日