ドネラ・H・メドウズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は数学への苦手意識が強く、「システム思考は数学や論理的思考が得意な人でなければ理解できないんじゃないか」と思い込みを持っていた。
でも本を読んでみて、誰しも身近にある例がたくさん書いてあって、情景を思い浮かべやすかった。
1回本を読んで実践できるような単純なものではないけれど、システム思考の入口に立ってみることができたんだから、まずはそれを喜びたい。
そしてここから、システム思考を取り入れつつ考えたり、レバレッジポイントはどこだろう?と考えてみたり、使ってみるようにしたい。
本にもあった「謙虚であり続け、学習者であり続ける」だなーと思った。 -
Posted by ブクログ
世界を理解するためのバイブルと言っていい。
その意味で、J.E.ラブロック のガイア論と
並んで、私のおススメ図書の5本の指に入る。
ガイア論は地球の恒常性を示したもので、
提示的、啓発的だが、
本書は自然に加え、社会やその設計を志向する点で
より工学的、実践的。
世界は、単純な要素が繋がって、
複雑な挙動を示す。
システム思考家は、世界を
フローの操作によってその水準を調整するメカニズムが付いているストックの集合体
と見ている。
そうですね!私もシステム思考家に
なっていきますとも、ええ。
これまで私が無意識、経験的に見つけて会社や家庭で作ってきたいくつかのうまくいく仕組み、
つまり、持続可能でシステムを自律的に改善、維持する仕組みと、その維持方法が、
この本で体系的に整理されている。
著者のドネラ・メドウズの、人類がよりよい未来を築くためのポイント
・ビジョンを描く
・仲間をつくる
・真実を語る
・学習する
・慈しむ
これも自分のモットーに加えよう。 -
Posted by ブクログ
この本は国連の依頼によって研究した報告書を元に、出版されたものである。
幅広く冷静に環境問題と取り組んで調査した報告書で、そのプロセスと結果と未来に対する可能性を伝えている。
1972年に最初の「成長の限界」が出版され、世界中に広まった。20年後の1992年に「限界を超えて」と言う題で新たな情報に基づいて出版された。
その10年後に出されたのがこの「限界を超えて・人類の選択」である。
又10年後に、その時点での状況をまとめて出版する予定だという。
今後どんな生き方を選ぶかを一人一人に問い掛けている。人間が何を求め・そのために工業が何をし・経済がどう対応していくのか。と言う判断をするための資料を提供してくれている。見えにくい現状をあるがままに明らかにして、無限にある人類の選択肢を示している。
又、この著者達はカブ・ヒル村という自給自足できる連鎖した暮らしを求めて、実験的な村を運営し、実際に生活しながら具体的な方法や技術を模索している。
その現状を公開した「成長の限界からカブ・ヒル村へ」という本も今年出版されている。
三冊目となる「限界を超えて・人類の選択」の内容:
天然資源を使い果たしてしまう前に、物質やエネルギーを提供してくれる地球の供給源と、汚染や廃棄物を処理してくれる浄化・吸収源のコストが増え続けることが問題にしている。
再生可能な資源つまり連鎖しリサイクルする自然の営みを越えた消費が、自らの首を絞めている事実を客観的に見せてくれる。
再生可能な資源を安易に目先の利益のために使い続けるとコストが高くなりすぎて、工業の成長自体が崩れる。それに伴って物質経済、果ては金融経済が突然に破壊することになる。
例えば、私達が日々の暮らしの中で、現実に何ができるだろうか?
学んで現状を自分で判断すること・社会の運営に参加すること・燃費の良い実用的な車を選ぶこと・ビンや缶などの資源ゴミをリサイクルすること・意識を持って投票すること・さらにライフスタイル自分らしく無駄の少ない暮らしぶりにすること・子供を二人までにすること・化石エネルギーの価格を高く設定すること・フェアートレードを心掛けること・自分らしい生計を見付けること・対立して抑圧しないこと・土地の手入れをすること・嘘を付かないこと・・・。と率先してやれることは段階的にいくらでもあることを告げている。 -
Posted by ブクログ
「ローマクラブ」や「成長の限界」は地球規模の環境問題を最初に訴えたものとして有名ですが、そのアップデイト版です。要点は、
* 技術や政策変更を想定しないシナリオでは、再生不可能な資源が逼迫することにより、工業生産が2020年をピークに減退し、サービスや農業も縮小する(ただし予想ではない)。
* 人口や工業生産を減らさずに持続可能な社会に移行することは、おそらく可能だが、エコロジカル・フットプリントを積極的に削減する必要がある。
* 持続可能な社会に導くためには、人口と工業生産を安定させることに加え、資源の利用効率を上げ、汚染排出を減らし、土壌の浸食を抑え、土地の収穫率を向上させる技術を開発・投資・採用する必要がある。
* 持続可能な社会への移行開始が遅れるほど、移行後の状態は魅力的なものではなくなり、崩壊の可能性が高くなる。
現在のままでは崩壊することをシミュレーションで示し、持続可能な社会にするための方向を示しているという点で、環境問題を考える出発点になる書です。
また、限界のシグナルやその認識、対応などには遅れが生じることに注意が必要であることも有益でした。まさに現在、すでに限界を超えているにもかかわらず、十分な対応はできていません。
ボリュームがありますが、メインは4・6・7章です。過去と現在の状況を俯瞰した3章も読む価値があります。1・2・8章はさらっと読めばよいかと思います。 -
Posted by ブクログ
●2026年4月30日、いまジェミニと相談して13冊の本を読んでるが、そのなかにラインナップされてる「宇宙船、地球号操縦マニュアルみたいな本は、他にないのか?」とたずねたら教えてくれた本のひとつ。
ジェミニ:
・概要:フラーと同時期に、「このままのペースで人類が資源を使ったら、地球システムはどうなるか?」をコンピュータ・シミュレーションで予測し、世界に衝撃を与えた伝説の書です。
・くろ様へのメリット:トレードをされるくろ様なら、この「フィードバック・ループ」という概念がスッと入るはずです。地球の「損切りライン」を分析するような、冷徹で客観的なデータに基づいた一冊です。」